PIANO 第09話 「愛しさを込めて~con amore~」
今回は美雨が音楽教室にレッスンを休む連絡をしているところから始まります。
作曲が進まないし、心も沈んでいるのでピアノを弾く気分じゃないのでしょう。
しかし、このままでは音楽発表会に間に合いそうにないので、早く気持ちを
入れ替えてレッスンに打ち込んでいく必要があるのですがね(汗)
何か美雨の憂鬱な心を取り払えるようなきっかけがほしいところです。
夕凪先生は美雨が休んだという話を聞いて白川先生に文句を言いに行っていました。
あまりにも白川先生が美雨に対して優しくしてあげないから怒りたくなったみたい。
ピアニストでもあり教師の立場でもあるから、ピアノの技術を教えるだけじゃなくて、
生徒の悩みを聞いてあげたり、ヤル気を引き出してあげるのも必要なのでしょうね。
とりあえず、白川先生が人付き合いを苦手としているのは間違いなさそうですね。
いつもあんな不機嫌な表情をしていては友達が出来にくいと思いますし・・・。
美雨も憂鬱な表情をしていますけど、白川先生も似たようなものかもしれません。
もしかすると2人はピアノに対して同じ悩みを抱えているようにも感じられます。
優希が高橋先輩に美雨に声をかけてあげてほしいとお願いしていました。
好きな人から声をかけてもらえると美雨が元気になると考えての事なのでしょう。
美雨と高橋先輩が仲良くなれるようにお膳立てしてあげる気持ちの方が強いけどね。
しかし、今の美雨が高橋先輩に慰めてもらったところで何も変わらない気もします。
2人が付き合っているのならまだしも、ただの先輩と後輩という関係ですから、
高橋先輩も受験を前にして美雨の事まで気遣ってあげられないと思います。
ただ高橋先輩は美雨の悩みを伝え聞いて、自分と同じだと思っているでしょうね。
だから今の美雨に対して、話しかける方がいいのか、それともそっとしてあげる方が
いいのか、ある程度は分かっているような気もしました。
「発表会、出ない事にする。ピアノももう辞めようかなぁって・・・。」
美雨はお母さんに音楽発表会を辞退する事を伝えていました。
さすがに今の憂鬱な状態ではピアノを弾けるような感じではありませんものね。
ただ今の彼女には辞退をするという決心が出来るようになっただけでも、
少し成長のようにも見えました。少なからず悩んだ上で決めた事だと思うし・・・。
ただ、それはそれで美雨は別のモヤモヤしたものを抱えている感じでしたけどね。
きっと中途半端な自分に嫌気がさしているんじゃないでしょうか?
滝沢先輩は高橋先輩が美雨に声をかけてあげなかったので揉めていました。
さすがに優希は2人の先輩がケンカするとは思わなかったので焦るでしょうね。
そして美雨も自分の事で先輩達に迷惑が掛かっているから申し訳ない気持ちです。
だから、ここで正直にピアノを辞める事を皆に伝えていました。
「やめれば。私もやめるから。アンタの友達やめるから!」
しかし優希がピアノをやめると言った美雨に対してかなり怒っていましたわ(汗)
きっと優希は美雨が中途半端な気持ちのままだったからキレちゃったのでしょう。
美雨が真剣に取り組んだ上で辞退するのであれば優希でも納得すると思うのですが、
今の美雨はどうみてもそのような真剣な気持ちが伝わってきませんものね。
ただこのままでは美雨と優希の関係が壊れてしまいそうだから心配です(´・ω・`)
その後、美雨は何度も優希に優希に話しかけたのですけど無視されるだけでした。
これはちょっと冷たいです。
でも美雨はなぜ優希を怒らせているのかいまいち理解できていない感じですね。
美雨はピアノをやめれば全てがスッキリすると思っていたのですけど、これでは
また別の悩み事を抱えてしまうような雰囲気でもありました。
優希は後ろ髪を引かれる思いだったので本当は絶交宣言なんてしたくなかったはず。
それでも美雨の事を真剣に心配してあげているから、辛い気持ちを我慢してまで
怒らずにはいられなかったのでしょうね。これも優希の優しさの1つだと思います。
「やめるな・・・。やめるな。野村。」
「!?」
「発表会に出なくていい。教室をやめてもいい。でもピアノはやめるな。」
「白川先生・・・。」
「頑張れ。野村。」
美雨は音楽教室を辞める事を白川先生達に伝えるために訪れていました。
そこで白川先生が珍しく美雨に自分の考えを口に出していたのが珍しいです。
これは夕凪先生に言われた事を反省して優しい言葉をかけたのかもしれませんね。
白川先生の言葉を聞くとあまり喋るのが苦手といった印象を受けました。
しかし、言葉は短くても心の籠った優しさが溢れているように感じますね。
もちろん言葉をかけたとしても美雨がピアノを続けてくれるかどうかは分かりません。
でも、先生がどう思っているのかは確実に美雨の心には届いていたでしょう。
美雨は白川先生の言葉を受けて冷静に今までの自分を見つめ直していました。
彼女は言葉をかけてあげるだけでは何の力も与えられないと思っていたのですけど、
言葉をかけるだけでもちゃんと人の心を響かせたり、人に力を与えてあげられる事を
悟りつつあったように思われます。
つまり誰かを思う気持ちは無意味なものではなくて、意味のある大切な事だと
理解できるようになってきた事は彼女にとって大きな成長と言えるでしょうね。
そうなると、美雨は優希がどういう気持ちだったのかもよく分かるはずです。
「諦めないよ。発表会に出るのをやめない。ピアノを弾くのもやめない。
優希ちゃんの友達もやめたくない。高橋先輩の事も諦めない。」
美雨は優希にピアノを続ける事を伝えていました。
一時はどうなる事かと思いましたけど、仲直りしてくれて良かったです。
美雨はこんなにも自分の事を真剣に心配してくれていた優希に感謝しないとね。
だから、ピアノで皆に感謝の気持ちを伝えたくなったという事なのかな。
最後に高橋先輩から電話がかかってきていましたけど、どんな事を話したのか
気になります。特に両親は相手の男性が誰なのか知りたいと思うはず(^ω^)
とにかく、最終回に向けてようやく美雨が心からピアノに向かいあえるような
雰囲気になってきました。彼女がどんな演奏をしてくれるのか楽しみです♪
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