放浪息子 第05話 「夏のおわりに」
夏休みが始まり、修一達はさおりの家に集まって倒錯劇の脚本作りに取り掛かります。
とにかく、さおりと周囲の人達との間には溝があるのでギクシャクしてる感じかな。
「私が立候補する。私に投票しなさいよ。」
そんな彼女が誠に取引を持ちかけていたのが何ともいえません(^ω^;)
まさに前回のラストの教会でのお祈りの内容を実行に移そうとしていますねw
共作とはいえ、自分が書いた脚本でよしのにロミオ役を演じてほしくないのかも。
それも、ジュリエット役には大好きな修一がなる可能性が高いわけですしね・・・。
恋のライバルとしての負けられない思いがとても伝わってきます(^ω^)
そんな中で、自称「さおりの彼氏」の文弥が発した一言が冷たい空気を作ります。
あっさりと修一が女装をしている事が皆にバレてしまいました・・・(汗)
それなのに当事者である修一よりも、よしのの方がとても感情的になってました。
「女装趣味」という軽いイメージで見ている事に腹が立ってたのでしょうね。
あと千鶴に関しては、男の子になるというよりも男装趣味的な要素が強い感じかな。
もちろん彼女も興味本位で質問攻めにしてたのでよしのが怒ってましたけど・・・。
このシーンでは、心から性別が変わりたいと思っている人とただ単に倒錯衣装を
着て楽しみたいと思っている人との真剣な気持ちの差が表れていたと思う。
修一は自分のために怒ってくれたよしのの気持ちが嬉しかったようです。そして、
付き合うとかとかそういうわけじゃなく、そばでいくれるだけで良いと言ってました。
自分の心を理解してくれるだけで勇気が持てるようになれるということらしい。
よしのの方はどうなのでしょう?彼女も同じ気持ちなのかなぁ?・・・。
とにかく修一はこの夏の間に一つの区切りをつけようとしていました。
この作品の内容から、どうしても倒錯的な部分が注目されがちなのですけど、
その他にも普通の中学生としての遊びや生活なども丁寧に描かれていると思う。
そういうこともあって、あくまでこの作品は中学生の複雑な悩みや揺れ動く
気持ちを描くことがメインであって、それがたまたま性の悩みの内容を伴う
ものであるのかなぁ?って、ふと思うことがあります・・・。
倒錯劇の配役は超公平なクジ引きによって決められる事になりました(苦笑)
さおりが希望通りにのロミオ役を引き当てたまでは良かったのですが、肝心の
ジュリエット役には誠が決定してしまうという事態に・・・。ちょっと吹いたw
「私は暗いのよ!だから友達はいないの!」
誠が余計な事を言ったものだから、さおりがメンヘラ状態になってた(汗)
超悲劇的なロミジュリの脚本に作り変えようとしてましたゎ(^ω^;)
もう誠はあんまりさおりに話しかけたり近づいたりしない方がいいと思うw
修一とよしのは、モデル撮影をしている安那と遭遇する事になるのですが、
ここでも修一の写メを撮っていました。同じストラップをしているという事は、
それなりに彼の事を気に入っているのかもしれませんね(^ω^)
一方、安那の事を見つめている修一が、女の子らしい姿への憧れというよりも、
気になる異性としての眼差し?で見つめているようにも感じられました・・・。
安那がストーリーにどこまで関ってくるのかも少し注目かもしれない。
演劇の練習では、さおりの演技がとても迫力があって良かったですね。
あとは、誠の演技次第といったところでしょうか?(^ω^)
「戸惑いに縛られた心をその窓辺から解き放つのです!あなたは誰よりも美しい!」
さおりのこのセリフに、誠が何か感じるものがあったように見えました。
修一との会話シーンでもありましたが、どうやら彼は自分の容姿に
コンプレックスを持っているようですね。
それで、このロミオのセリフがジュリエット役の自分に対してではなく、
自分自身に対して言っているようにも感じたのかもしれません。
「あぁジュリエット、あなたはなぜジュリエットなのでしょう?」
このさおりの呟きが、とても深い意味が含まれているようにも感じられました。
劇のように大好きな修一と一緒になれない辛い思いがこのように呟かせているのか?
それとも、本来ならロミオ(男性)であるはずの修一がジュリエット(女性)のように
女性らしい心を持つ事に対して何も出来ない歯がゆさからこう呟かせたのかな?
・・・それとも他にもっと深い意味が含まれているのでしょうか?
いずれにせよ、彼女は独特の感性を持っているので心情を汲み取るのが難しいです。
「頑張るよ。僕もジュリエットになりきる。」
「当たり前よ。そうしてくれなきゃ困るわ・・・」
この倒錯劇を通じて、さおりがクラスの皆と馴染めるようになればいいのですが・・・
とにかく、さおりと誠の倒錯劇がどういったものになるのか今から楽しみです。
それと、女装をしている事が皆にバレた修一の今後についても気になります。