口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

そして食欲だけが残った。

 

節分です。それにちなみ、今週のお題も「鬼」ということですが、我が家では節分だからどうということもありません。小さい子でもいるんなら、鬼の面でもつけて豆をぶつけられる役を引き受けるところですけど、みんな揃っていい大人です。ひたすらコタツに潜って虚脱しておるだけですよ。ときおり落花生をポリポリやりながら。ほほ。


そういや去年、節分も含めた伝統的な風習に対する私のスタンスについて、記事を書いてたのを思い出しました。

star-watch0705.hatenablog.com

なんとなく省略する癖が、ずいぶん前から根付いていた気がします。「去年やったから今年はいいよね」とか、「いつもこれを作ってるけど、もう今年は作るのやめよう」とか、少しずつサボる言いわけを作る癖が蓄積していって、結果、だんだん内容がスカスカになってきているような。この省略癖に、特に強い理由は感じられません。意味もなく、ラクな方へラクな方へと流れているような気がする。


そういうことで、ここしばらく豆撒きもロクにしていません。だいたい、豆を撒いて床に落とす行為が、そもそも食べ物を粗末に扱っているようで好きではないし、なによりあと片づけがめんどくさくて仕方ない。豆を撒いた数か月後に、タンスの裏からその豆が出てきたりするのも、なんか嫌いです。


結局、豆は口の中に直接撒くのが一番手がかからなくていい。鬼は外とか呪文を叫びながら虚空に豆を投げがちですが、鬼は私たちの心の内にいるのだから、体内に投げるべきでしょう。で、もし外でマジな鬼を見かけたら、動画を撮影して警察に相談してください。おいそれと豆を投げる時代ではございませんよ。


そりゃどうでもいいとして、節分らしい食材というと、鰯です。由来はよく知りませんが、鰯の匂いが鬼除けになるようで、玄関先に柊と一緒に飾ったりしますよね。そこで、鰯の丸干しをさっそく買ってきました。飾るためじゃありません。酒のアテにいいかと思って笑。節分当日に焼くつもりが、美味しそうだったんで前日にグリルで焼いてしまいました。鰯を食べるのもけっこう久しぶり。美味しゅうございました。

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我が家では、正月が来たところで何も飾らないし、七夕飾りもクリスマスツリーも興味ないし、とにかく行事色が薄いことで近所中に知れ渡っている(?)のですが、食欲だけはいっちょ前にあります。何かしらの行事があれば、それにちなんだ食べ物は何かしら必ず用意して食べます。逆に、食べられないものをあえて準備するのはどうにも億劫です。


その時だけ用意しなければならないものを用意するのが、なんとなく無駄に感じるようになってきてしまいました。ものによっては(正月飾りとか)、特定の決められた場所に捨てることが決められているのもあり、それもまた億劫さに拍車をかける要素になっている。それと比べて、食べ物で行事を受け入れるのはとてもラクなんですよね。


食べ物は後腐れが少ない。なにより、準備も含めて食べる事は大好きです。行事となると、いつもは買わない食材を買う気分になるのも楽しい。あんまり使わない食材をちょっと工夫して使ってみて、うまくいってもいかなくても、まあ許せてしまう。んで、作ったのを摘まみながら酒でも飲んで、あとはすべて排泄物として流れていくだけですから、片付けもラクなものです。


ただ、他の方のブログを読んでいて、折々の行事ごとに飾りを自作して、家の中をいい感じに飾り立てたりしているのを見ると、「こういう丁寧な感覚を、一体どこに置いてきてしまったんだろうか」と思うこともあります。もしかしたらこういうところに、潜在的に自分が癒されるような何かがあるのかもしれないと感じつつ、結局、億劫さにひたすら流されていることに、一抹の不安を覚えることもあります。


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あなたに豆を投げられた鬼は必ず復讐しにくるぞ👹

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