口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

おでんに浮かぶ自分自身。

 

今週のお題は「紅白鍋合戦2023」だそうですが、今月に入ってだいぶ寒くなったので、ウチでも鍋をはじめました。すでに鶏鍋や鱈鍋なんかをやりまして、数日前はおでんを作ってみました。だいたい、夕飯におでんをやると、次の日の朝食どころか夕飯までおでんの残りを食す羽目になります。倒すのに二日掛かるボスクラスの鍋物だ。


今でこそおでんは好きですが、20代そこそこぐらいまでは、いまいちよくわからない謎の料理でした。なんであんなバカみたいに練り物てんこ盛りなのかよく分からんし、味もそんなパンチがあるわけでもないし。おでんの何がそんなに良くてみんな嬉しそうに食べてるのか謎でした。まあ、嫌いなわけではないので、夕飯におでんが出れば黙りこんで食べてましたが、ワクワク感は特に無かった。すき焼きの方が20倍は好き(これは今もです笑)。

 

20代に入ると、カウンター席の前でおでんを煮る居酒屋にも入るようになりました。その雰囲気こそ好きなんですが、大根にちくわに蒟蒻とかいう内容の地味さには相変わらずピンときませんでした。店によっては、牛すじや飯蛸なども扱っていたから、たまには頼んでみましたが、自分の中で、おでんは通ぶって食べるもので、実際大して美味い料理じゃないなと決めつけていました。所詮、ジジイが食うオールドタイプの食べ物だと思っていた。

 

 

それから30代を過ぎて、ジジイ成分が体に巡り始めた現在はおでんの良さがわかってきました。で、結局のところ、おでんにはそれぞれある種の「様式」があり、自分がそれと合うか合わないかだろうと考えています。そのへんのおでん屋さんもそうだし、一軒一軒のコンビニですら、おでんの様式がある。はたまた、名古屋や静岡など地域によっても様式がある。ならば、理想のおでんの様式は自分で生み出すほかないんじゃないか。みたいな境地に至り、自分的にサイコーなおでんを自分で作るようになりました。


で、自分的にサイコーなおでんって何か。肉肉しい感じにすることです。おでんはどうにも淡白になりがちなので、そこに肉のエッセンスを加えて洋風の旨みやコクを足すのが私流。ということで、私がおでんを作る時は牛スネ肉か牛スジを必ず加えます。肉を1時間半くらいかけてコトコト煮ると、柔らかくなるし、美味い脂が溶けたスープのベースができる。そこに水、出汁昆布を加えて気長に加熱。具を加えつつ、あとは麺つゆとかでテキトーに味を整える。最後にポン酢を加えて、少々酸味を足すのが私流。


そうやってこしらえたおでんが上の画像になります。おでんとポトフを足して二で割ったみたいなバランス。和風と洋風のコラボ。悪く言えばごった煮。ただ、牛肉の旨みは偉大で、これがあるとないとでは味の強度が違う。シャウエッセンとか、ウィンナーを加えてもいい出汁が出ますね。お酒も当然すすみます。そうか。今回のお題は鍋合戦で、紅組と白組どっちかに参加しないといけないのか。まあ、おでんは白組のイメージですね。私は白組でいきます。んじゃあ、紅組の鍋物っていうとなんだ。すき焼き、キムチ鍋、もつ鍋あたりですか。あ、負けた。勝てる気せぇへん🍲

 

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実を言うと鍋料理で一番好きなのはブイヤベース。

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