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なにやら西方のお国とえらいことになっとりますな。「中国許すまじ!」なデモが大盛り上がりしたりして。でもって中国でも日本資本のデパートを取り囲んで罵声を浴びせたりしてて、友人のデザイナーが上海出張を前にして憂鬱そうな顔をしておりました。もっとも在日朝鮮人の彼は「いざとなったら”わたし日本人ちゃいますう!”って第三者の顔しときます。つかそうプリントしたTシャツ用意しとこかな?」などとヌカしておりましたが。
今の時代にモノづくりに関わっていればこれはもう発注先でもあれば顧客でもある中国の人々と付き合って行かざるを得ないわけで。ネットで若い衆が「中国許すまじ!国交断絶だ!」なんて噴き上がってても「それもいいけど中国と付き合い無くなったらあんたとこのお父さんの会社潰れないまでもあんたのお父さんリストラされるかもしれんねんで?つかそんなに中国嫌いなんやったら今着てるユニクロの服脱ぎいや。携帯電話捨てるのも忘れんようにな!」って半分冗談ながらもつい思ってしまうわけです。 まあ今回のイザコザの有無に限らず普段から「中国人嫌い!」って口に出す人はメディア上でだけでなく友人知人にも結構いたりするのですが、「中国人嫌い!」って口に出す人の「中国人像」って何から出来上がったのかなと思ったり。留学先や仕事の付き合いで関わった中国人にヒドイ目に遭わされた経験から、という友人知人もいたりはするのですが、ネットで滅多矢鱈目立つ「中国人最低!」って喚いてる人々の殆どは実際の中国人としゃべったことがないであろうことはほぼ断言できますな。 もっともそういう会ったこともない人々に憎悪をたぎらせることの出来るメデタイ方々のことをバカにしてる私自身もエラそうなことは言えんのですが。ひとけのないところでデカイ黒人三人連れとかと遭遇すると思わずたじろいだりしてしまいます。白人とかだとそうでもないのに。冷静に考えると実際の黒人と接する機会なぞ今まで全くなかったのだからたじろぐ理由なんてあるはずがない。要するに私の”知ってる”黒人はほぼ映画に出てくる黒人であって、そこでは彼らはむやみにずり下がったパンツを履いてて通りを歩くよそ者に攻撃的な視線を向けるし声かけたらかけたでやたらシニカルな返答するし。はたまたかたわらにカッコいい自動車やオシャレな化粧品などを置いてニッコリ笑ってグラビアに登場するわけでもない。ひたすら閉鎖的で敵意にあふれたコワイ人々という「非実在黒人」なわけです。 ほんと、冷静に考えたら国境線や肌の色でいい奴嫌な奴が別れるわけでなし。自分の持つ他者イメージがどういう情報のインプットによって醸成されてきたのか一度ゆっくりトレースしてみることが大切ですな。このままでは鬼畜米英って合唱して滅んでしまったどこぞの国を笑えないのではないかな。
by sivaprod
| 2010-10-17 04:37
| よしなしごと
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