Sound & Silence

音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

現代音楽

Philip Jeck / rpm - 他者の音楽に深く耳を傾ける

最近新譜で購入したがのこのPhilip Jeck(1952-2022)の「rpm」。Philip Jeckは英国の作曲家、パフォーマーで1980年台から既存のレコードをポータブルプレーヤーで再生して、それをカットアップしたりミックスした作品を制作している。僕が彼のパフォーマンス…

Miet, Lili Refrain, Silvia Cignoli - ルーパーとエレクトロニクスで独自に音楽を構築する女性アーティスト

僕もソフトウエアシンセサイザーやサンプラーで音楽を制作しているが、テクノロジーが音楽に与える影響は大きく、特にクリエイティブな可能性を広げたことで、一人でも多彩な表現が可能となったことは大きいように思う。加えて、可搬性の高いタブレットやラ…

Soaringtortoise - 飛翔する亀の音の旅 - 憧れと郷愁

これも最近YouTubeでよく見ているものの話。ひとつのことをずっと追求し続ける、やり続けるというのは、簡単なようでいて難しい。好きなことであってもそれを続けるていくには、ある種の胆力のようなものが求められる。普通は、どこかでそれを諦めたり、やめ…

All Life Long / Kali Malone - 単に美しいだけではすまされない音楽

最近よく聴いているKali Maloneの新しいアルバムの話。 あるアーティストの作品を聴き続けていて、ある時、それとは離れた存在と思って聴いていたアーティストとコラボレーションで結びつくことがある。同じ人間が聴いているわけだから、何らのベクトルが似…

2024年2月・最近ストリーミングで聴いたもの、見たもの - Six Organs Of Admittance, Vidna Obmana, 衛星テレビ, Groupers etc.

FOTEXのデスクトップスピーカーを買ってから、MacBookProやiPadProで仕事や雑務をしながら、ストリーミングを聴いたり見たりしている。そんな中で印象に残ったものについて。 Six Organs Of Admittance / Sleep Tone (2020) 新しいものはhiroshi-gongさんの…

Einstein on the beach / Philip Glass - 大晦日の新しい習慣にしたい

フィリップ グラスの『Einstein on the beach(浜辺のアインシュタイン)』は、1976年に初演された3時間半位およぶ4幕のオペラというか音楽劇で、ミニマルミュージックの大きな可能性を開花させた革新的で歴史的な作品。初演から50年近い時間を経て、ようや…

Bandcamp で聴くコンテンポラリークラシック - 現在進行形の現代音楽

Bandcampは、新しいアーティストや音楽との出会いの場であるわけだが、それはロック系だけでなく、ジャズ、フリージャズ、インプロビゼーション、コンテンポラリークラシックまで広いジャンルに渡っていて、Bandcamp全体が今日的な音楽カタログ的な役割を果…

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