ゲーム紹介:ル・アーブル内陸港 / Le Havre: Der Binnenhafen

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建物31種の効果を活用し交易競う
ル・アーブル内陸港 / Le Havre: Der Binnenhafen
メーカー: Lookout Games (ルックアウト, ドイツ), 発行年: 2013年
国内版発売元: ホビージャパン, 国内版発行年: 2013年
作者: Uwe Rosenberg (ウヴェ・ローゼンベルク、代表作:『アグリコラ』『ボーナンザ』など多数)
10才~大人, 2人専用, 所要30分, ルール難度:★★ (2)

ル・アーブル内陸港:箱

『ル・アーブル内陸港』は、自分の建物群の熟成期間を管理しながら生産効率を高め、材木や麦などの品物とお金を蓄えてより生産能力の高い建物を入手し、建物の価値と所持金の合計を競う、2人専用のゲームです。

ル・アーブル内陸港:展示用写真

31種類のチップ状の建物を使い、交互に〈建物の能力を使う〉か〈建物を購入する〉かのどちらかを行なっていきながら、より得点価値の高い建物を集めていきます。

〈建物の能力を使う〉と、自分の建物1軒を選んで、そこに書かれている独自の能力を発揮できます。例えば〈木材店〉なら木材を生み、〈燻製所〉なら魚を生む、といった具合に、主に品物を生み出します。

ただし、建物の使用には〈熟成期間〉が必要です。この熟成期間を管理するために、入手した建物群はダイヤル状のボードに置きます。ボード上の円が6分割された区域が熟成期間を表していて、お互いの順番を数回こなすたびに、ダイヤルの針が1段階回り、ダイヤル中央で示された熟成期間が進行します。
この熟成期間が長いほど、使用したときの効果が2→3→4倍と高まっていきます。また、使用した建物は熟成度0に戻ります。うまく管理して効率よく使っていきましょう。

ところが、実はお金を支払いさえすれば相手の建物を使用できます。自分の建物がしっかり熟成するまで待ちたいものですが、美味しいところで相手に使われてしまっては元も子もありません。

こうして蓄えた品物を消費することで〈建物を購入する〉ことができます。購入のコストとして、より能力が高い建物ほど多くの品物が必要なため、今所持している品物の数と照らし合わせて、段階的にグレードアップしていくことになります。

こうした品物の個数管理に、少し変わったマス目のボードを使います。例えば魚を7個持っているとすれば、魚コマをマス目の「6個行の1個列目」に置いたりするのです。建物の生産効果のほとんどが、コマをこのマス目の上で特定の方向に動かすものなので、コマがマス目の端っこにあったりすると無駄な動きになってしまいかねません。品物を消費する際には「どっち向きに減らすか」も重要になるのです。

こうしてゲームを続けていき、ダイヤルの針が12回進んだらゲーム終了。建物の価値と所持金が多い方が勝ちです。

ここがオススメ: 運の要素はいっさいありません。品物を効率的に増やしていくための建物の購入と運営計画が悩ましく、あれこれやりたいことがたくさんある中で優先度を考えて決断していくのが楽しい、じっくり遊ぶシビアな大人向けとしておすすめのゲームです。

店内でサンプルをご覧いただけます。

[ボタン:これを取り扱いリストで確認/購入]

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