ゲーム紹介:サボテンキング / Cactus King
色毎の強弱を見極め絆創膏を狙う
サボテンキング
/ Cactus King
メーカー: HABA (ハバ, ドイツ), 発行年: 2023年
作者: Michael Modler
8歳〜, 2〜4人用, 所要 20分, ルール難度: ★☆ (2)
『サボテンキング』は、サボテンディスクの回転で数の強弱が移り変わる中、4色の数カードを1〜3枚一斉に出しては各色で強さ比べをして、誰よりも多くの絆創膏を集めることを目指すゲームです。
自分の手元に配られた6枚の手札のうち、1〜3枚好きな枚数のカードを選び、伏せて出します。
全員が出すカードを決めたら、せーのでめくり、色ごとに誰が一番〈強い数〉を出したのかを確認していきます。
この強さは、単純な数の大小ではありません。
中央に置かれたサボテンディスクの各色の針がどの数を指しているのか、によって決まります。
例えば、上の写真であれば、ピンクの針が24を指しているのでピンク色のカードの中でいちばん強い数は24です。次に強いのはその右隣の1、その次は2…というように強さが決まります。
一方、黄緑のカードは、黄緑の針が6を指しているので、いちばん強いのは6、次に7、次に8となるのです。
このように、色ごとにサボテンディスクが示す強さに則って勝敗が決まるため、必ずしも大きな数が強いとは限りません。よく状況を見定めて、提出するカードを選びましょう。
全員が出したカードの中で、各色のいちばん強いカードのみ表向きでプラス1点、それ以外は裏向きでマイナス1点となってしまいます。
このプラス点とマイナス点の合計が0より高ければ、1点につき1枚、最終的な勝敗を決める絆創膏がもらえるのです。
しかし、弱いカードを出すことが必ずしも悪いこととは限りません。
もし、今回出したカードでの合計得点が最も低ければ、数の強弱を司るサボテンディスクを回転する権利が得られます。
1〜6マスのうち好きなマス数分、時計回りにまわすことで、数の強弱を操作できるため、自分の手札状況とお互いの目論みをよく考えて、このディスク回転権を狙うのも重要な戦略と言えるでしょう。
ディスク回転が終わったら、手札を補充し、次のカード提出…と繰り返し、いちばん最初に絆創膏を8枚以上集めた人が勝ちで、ゲーム終了です。
「このカードなら勝てるはず」「ここは全部負けておこう」と出したはずなのに、狙いが被って撃沈したり、予想外に勝ってしまったりと読み合いのままならなさにドラマが生まれるゲームです。
数の強弱が移り変わるため、ゲームが進むごとに状況が刻一刻と移り変わるのもポイントで、駆け引きにひねりを加えています。
少し変わった駆け引きで楽しみたい大人向けのゲームとしておすすめです。
説明書P.2に誤記があります。訂正し、お詫びいたします。
- 「2〜3人で遊ぶとき」の項目 誤:残りの62枚をよく混ぜて→正:残りの72枚をよく混ぜて
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