Rain of regeneration
category: 追憶
触れることはもう、出来ないけれど
貴方と過ごした時のまま・・・
今でも鮮明に、息づいている
二人で交わした、大切な約束も・・・
確かに感じた霧の中の赤い糸も、心を捉えて離さない
いつの日か、貴方へとたどり着く前に
哀しい記憶は、土砂降りの雨で流されてゆけばいい
生と死の狭間で、再生の雨が降る
どれだけ好きを重ねても、たどり着けない愛もある
ピュアである程、先に進めずバリアをはっていた
貴方がいれば何もいらないはずだった・・・
愛する深さと、愛される密度で幸せの中
優しい嘘が、残酷に塗り替えられてゆく
桜と共に散りゆく闇夜に、美しい記憶のまま消え去ればいい
愛ある裏切りは、消えない傷になる
あれから、二人以外の時を見つけられずにいる
心は遠くを見つめて死んでいた、貴方に逢うまでは・・・
私の心に、棘を秘めた甘い言葉で閉じ込める嘘つきな貴方・・・
枯れ果てた涙は、消えない楔の中で苦しんでいる