2013年 12月 12日
★「FUJINON 45mm f1.9(Fujica 35-EE)」 これは銘玉だ。
まず、発色がいい。
派手すぎるかもしれない。というほどの好発色。下記の作例を見比べてほしい。
■Fujica 35-EE(1961) + FUJINON 45mm f1.9
FUJI400
■NIKON D7000 + RIKENON 50mm f2
そして、解像度。
■Fujica 35-EE(1961) + FUJINON 45mm f1.9
FUJI400
■CANON FTb + FD 50mm f1.8
KODAK Profoto100
同じ日に同じ条件で撮ったものではないので、一概には比較できないが、発色・解像度 ともにすばらしいと思う。
他の作例も見ていただこう。
ゆがみも少ないようだ
先日の入院中の長女も、これで撮った。
同じような条件を E-PL1 でも撮っているので、これと見比べて見て欲しいが、1200万画素 2010年発売のカメラと比べても遜色ないどころか、こちらの方がよく写っているとさえ思うが、いかがだろうか。
f1.9 の威力も十分発揮されている。
■Fujica 35-EE(1961) + FUJINON 45mm f1.9
FUJI400
Toward wellさんがおっしゃるように、このレンズを改造して使いたいという気持ちもよくわかる。
と思っていたら、実際に 改造されている方を発見した。
作例もあったので、是非見てほしい。
http://sakeshima.blog136.fc2.com/blog-entry-1592.html#comment47
http://sakeshima.blog136.fc2.com/blog-entry-1591.html
どうだろうか。
α7R 自体の素晴らしさもあるのだろうが、素晴らしい画質だと思う。
ローパスレス3640万画素 の 機体で使ってもまったく問題の無い高性能なのだ。
宮崎光学さんで改造すると、6万円くらいのようだが これなら十二分に価値はあると感じる。
さすが下記の数値上で、ズミクロンに肩を並べるほどの高性能だ。(34 フジノン が当該レンズのことです。)
「ニコンカメラの小(古)ネタ」さんから拝借
これだけの高性能レンズが、埋もれているのはモッタイナイ。のひと言につきる。
「Fujica 35-EE」 は、確かに不格好だし、重いし、使い勝手も独特だしねぇ。
しかし、私は、このレンズがすばらしいということに気づくことが出来て幸運だし、幸せに思う。
このレンズとの出会いを与えてくれた Toward well さんに感謝したい。ありがとうございます。
やはり過去から凄かったんですね
LEICA/ZEISSにも引けをとらない素晴らしさです。
またフィルム開発において、他社からの技術協力を得られる立場でもあり、レンズに関しての技術蓄積は比類なきレベルにあります。
そして、レンズを設計したいが為に日本で最初にコンピューター(FUJIC)の開発に成功したメーカーであります。
その技術屋の執念は賞賛に値すると思います。
そして業務用としてあらゆるプロ用レンズを提供していますから、それらのノウハウを用いれば、プラスチック1枚だけの写るンですであれだけの画質を得られるという事でしょう。
そんな会社が初めて開発したライカ判のカメラが35シリーズです。
当然、手抜きなど有り得ませんよね。
残念ながらこの後は次第に抜きどころに気付いて、ローコスト化を進めていくのですが(苦笑)
因みに次に発売されたFUJICA V2は、F1.8へと明るくなりますが、F1.9(F2.0)の方が自然なのかよく写ります。
(両方所有しています)
是非、皆々様入手されてプリントで確認して欲しいですね。
描写としては、細部まで解像しつつ全体的に湿度を含んだしっとり描写が特徴です。
錆びたポストを撮影されていますが、一度、苔の生えた自然石でも撮影してみてください。
与える光量にも左右されますが、プリントでご覧頂ければ、うなる事間違いなしですぞ。
自分は、逆にここからスタートで、今のXシリーズが気になり初めて困っております(^^;
E-PL1 を Xシリーズに乗り換えたい。という衝動にかられております(困)
>papacameraさん
そうなんです。1961年の時点で、FUJIのレンズはここまでの域に達していたんです。このことがまず驚きで、さすがFUJIと思わせますし、いろんなレンズを使ってみますと面白いです。
今は、レンズを変えるよりも、ボディーを変える方が画の印象が大きく変わるのかもしれませんが。
どれどれ。と思って入手してみましたが、いやぁ、いいなぁ。と思いました。
引き伸ばしレンズ遊びの時に、巷で評判の「EL-NIKKOR 50mm f2.8」よりも「FUJINON EP 50mm f3.5」の方がいい画がでるんじゃないのか?
と感じておりましたが、それは間違いではなかったのかも。と思います。
こうなると、富士(不治)の病が発症しそうで怖いですね(^^; 俄然 Xシリーズが気になるのであります。
さて、以前、みずみずしい被写体を撮ってください。とあったのですが、好適な被写体が見つからず、まだ撮れてませんが、今度は おすすめの被写体、写りを確認してみたいと思います。
緑 は、FUJIの得意分野ですもんね。
小生、この玉を使いたさに、α7Rを買ったといっても過言ではありません。
宮崎光学での改造費用は7万円を超えました。
(それでも本来は8万円を超えると言われました)
全く黄海がありません。
そしてこれをEマウントで使うことは、このレンズの新たな地平を拓くものでもあります。
そう、近接ヘリコイド付き変換アダプターの存在により、元のカメラでは90cmまでしか寄れなかったのが、さらに被写体に接近することが可能になりました。
撮るのが楽しくてたまりません!。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
こちらこそ、ご訪問ありがとうございます。
宮崎光学さんでの改造は 7万円超え ですか。小遣いが安い私には、即決できる金額ではありませんが、いつかは。ということで楽しみにしておきたいと思います。
当面は、フィルムで楽しみます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。