勝浦駅折返しの様子 - SL/DL南房総号2008〈2〉


※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。





混雑のR128を横目に


勝浦駅入口(ホーム上から撮影)

●乗車列車
内房線 2149M普通安房鴨川行き(211系5両) 九重10:18→安房鴨川10:56(通常10:53)
外房線 262M普通千葉行き(113系4両) 安房鴨川11:00(通常10:57)→勝浦11:29(通常11:26)

DL南房総号を撮影した後九重駅に戻り、内房線・外房線を乗り継いで勝浦へ向かいます。乗車した普通列車はいずれも蒸気機関車を連結した客車列車で高速運転のできないDL南房総号に近接した(外房線に関しては安房小湊でDL南房総号を追い越す)ダイヤであるため約3分の時刻変更が行われていました。手元に持っていた時刻表と実際の運行が異なっていたため、「安房鴨川で外房線に乗り継げない?」とヒヤヒヤしましたが、きちんと待っていてくれたので安心して乗り継ぐことができました。
この区間は国道128号線と完全に並行する形になっています。普段はガラガラであろう国道も今日ばかりはSL撮影目当ての車で混雑しており、信号待ちで長い渋滞になっている場所もありました。観光という面で見るとSL運行は地域の強力なPRになっているのは間違いなさそうです。

消火栓から給水


ホーム上に設置された乗車位置(左)と「SL」と書かれた停車目標(右)

勝浦駅に到着してからDL南房総号が入線してくるまで25分ほどありましたが、そのままホーム上で待機することとします。ホームの床面にはSL南房総号の乗車位置やこの3日間のために設置されたであろう「SL」と蒸気機関車の絵が一緒になった乗務員用の黄色い停車目標も設置されていました。



勝浦駅に到着したDL南房総号。

11:56、定刻どおりDL南房総号は勝浦駅3番線に到着しました。停車するや否や先頭のDE10、最後部のD51双方とも周りは瞬く間に文字通り「黒山の人だかり」状態になりました。列車はホームの安房鴨川寄りに詰めて停車していますが、これは後述するSLへの給水を考慮したためです。



駅の外から停車中のSL南房総号を眺める。

駅の外に出てみました。安房鴨川寄りには停車中の列車が良く見える場所があり、ここもかなり混雑していました。また、車で訪れた見物客のために道路を挟んだ反対側には臨時の駐車場も設けられており頻繁に車が出入りしていました。



消火栓から引き出されたホース(左)は・・・D51の元へ延びる(右)

勝浦駅での折返し時間を利用して蒸気機関車D51の給水作業が行われています。とはいうものの、房総各線からSLが消えて久しい今、駅に機関車の給水用の設備はあるはずもありません。そこで利用されたのはなんと消火栓です。駅外れの道路上にある消火栓のマンホールから延々とホースを延ばし、停車中のD51のタンクに給水を行いました。ホームの安房鴨川寄りに詰めて停車したのはこの消火栓の位置との兼ね合いだったわけです。給水終了後、列車はホーム中程の正規の停車位置に移動しました。



左上:DL南房総号のヘッドマーク
右上:SL南房総号のヘッドマーク
左下:客車の行き先表示
右下:駅構内の発車案内板。



左上:混雑したD51周囲のホーム上
右上:駅外の臨時駐車場
左下:改札外の臨時窓口で販売された入場券。このようにSLのスタンプを押して持ち帰ることができた。
右下:改札内のひな人形。来月開催される「かつうらビッグひなまつり」に関連したもの。

改札外ではマルス(みどりの窓口で発券されるタイプ)の入場券が発売されていました。これはSLが描かれたスタンプを押して持ち帰れるというものです。(「乗車記念」となっていますが、もちろん私は「DL南房総号」・「SL南房総号」両方とも乗車はしていません。)
また、改札内にはひな人形がありました。これは毎年2月に勝浦駅周辺で開催されている「かつうらビッグひなまつり」のPRのために飾られているものです。会期にあわせ、来月23・24日には高尾~安房鴨川間で臨時特急「かつうらひなまつり号」が1往復運転されます。

(つづく)

スポンサード リンク
テーマ:鉄道 ジャンル:趣味・実用
月別アーカイブ

全記事タイトル一覧

おすすめ&スペシャル


YouTube再生リスト:渋谷駅再開発