SL南房総号@安房鴨川~太海 - SL/DL南房総号2008〈3〉


※この記事はYahoo!ブログから移行したものです。





E257系も普通列車になる房総半島の先端


E257系500番台「普通」。

●乗車列車
外房線 5257M普通安房鴨川行き(E257系5両) 勝浦12:40(通常12:38)→安房鴨川13:08(通常13:06)

折返し準備中のSL南房総号の走行している状態を撮影すべく、12:40発の安房鴨川行きに乗り勝浦駅を後にします。ここで乗車したのは特急車両のE257系500番台です。特急車両ですが、勝浦~安房鴨川間は普通列車扱いで、特急料金無しで乗車できます。外房線の末端区間に当たる勝浦~安房鴨川間は基本的に1時間に1~2本の運行であり、場合によっては特急列車が1本だけ走っている時間もあります。ここで特急列車をそのまま「特急」、つまり通過運転をしてしまうと、通過される駅にとっては大幅なサービスダウンとなってしまうため、ここはあえて特急列車を普通列車扱いとして特急が本来通過する駅の救済を図っているというわけです。上り列車も同様に勝浦~安房鴨川間を普通列車扱いにするものがありますが、当然ながら勝浦から先は特急列車となり、乗車するには特急料金を払う必要があります。



安房鴨川駅ホーム。

安房鴨川駅は外房線・内房線の境界になっています。かつては双方の路線間を直通する列車も恒常的に運転されていたようで、各番線とも館山方面、勝浦方面どちらにも出発できる構造になっています。外房線側は特急が運行されていることもあり、駅には観光案内所が併設され、駅前ロータリーには旅館・ホテルの送迎バスがかなり頻繁に出入りしています。列車本数は少ないものの、観光の拠点としてはきちんと機能しているようです。

菜の花と一緒に


DL南房総号をけん引したDE10 1202。

昨年より約1ヶ月運行が早いため、花を一緒に入れた写真というのは正直無理だと考えていました。しかし、2日間の運行を終えてWeb上にアップされた情報の中に「安房鴨川駅の近くに菜の花が咲いている場所がある」というの複数確認し、午前中の移動の際に車窓からその場所を確認しました。安房鴨川駅から携帯電話のGPS機能を頼りにその場所へ向かいます。安房鴨川駅から少し歩いたところで脇の線路を先ほどDL南房総号を牽いてきたDE10 1202が一足早く館山へ向けて走って行きました。



左上:畑の入口にあった看板。
右下:菜の花。寒い時期ながらきれいに咲いています。
下段:「端から端までびっしり並んだカメラの列」の図・・・

目標の場所は安房鴨川駅から徒歩20分ほど歩いたところです。ここは社団法人鴨川市観光協会が管理しており、観光誘致を目的に菜の花を植えているようです。1月末というと菜の花の開花にはまだ早い時期ですが、今年ばかりはSLの運行に間に合わせるべく温室などを利用して「促成」に努めたようです。また、この場所はなだらかな斜面にあり、途中のあぜ道も自動車が1台余裕で入るほど広いため、大勢での撮影には実に都合がよく駐車関係でもさほど困ることは無かったようです。集まったカメラマンはざっと見回しても総勢200人は超えていました。その居住地も全国津々浦々のようで、地元住民から遠く中部地方のナンバーをつけた自動車も見かけました。かなり有名な撮影地のようです。中には3日間毎日見に来ているという方も・・・



5分前に通過の普通は8両編成。練習に最適!

安房鴨川14:27発のSL南房総号に5分先行して普通列車が通過します。両数はSL南房総号と1両違いの8両編成。「練習」には最適でした。

さあ、みなさん緊張が高まります・・・



来たっ!



14:30、定通・・・・・・(960*720px、クリックで拡大)

汽笛の響きと石炭特有の香りを残してSL南房総号はあっという間に通過していきました。千葉から120キロ、朝5時に出発した甲斐がありました。

1時間後の上り列車でこの場所を車内から眺めましたが、誰1人おらず、私を含め先ほどこの場所で撮影をした人たちは口をそろえて「何事も無かったようだ」と発したのでした・・・

▼参考
(社)鴨川市観光協会
「早春ちばめぐり[房総発見伝 春 in かもがわ]1月1日~3月31日」のページにこの記事とほぼ同じ場所で撮影されたと思われるSL南房総号の走行動画がある。(現在は削除)

(つづく)

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