正直なところ、あまりに衝撃が大きくて心の整理がつかず、うまく文を書くことができないのだが・・・。
昔、キーボードをやっていたこもあって、YMO&坂本龍一さんから受けた影響は大きく・・・。1月にYMOの高橋幸宏さんが亡くなった時にもショックを受けて、ここに追悼文を書いたばかりだったのに・・・。まさか坂本さんまで、すぐ亡くなるとは・・・。
坂本さんには音楽面だけでなく、社会的な活動でも共感することが多かったので尚更だ。
昨年末に録画したNHKのコンサートを見たばかりだったのに。それこそ先週、「小池都知事に神宮外苑の再開発の問題に関して手紙を書いた」という記事や「吉永小百合さんと行なっている楽団の演奏会&朗読会にメッセージを送った」という記事を見て、元気に活動しているな~と、ちょっと安心させられたばっかりなのに・・・。(ノ_-。)
今月3日には、坂本氏と同じく、平和(非戦)や脱原発を唱えていた作家の大江三郎氏も亡くなって。追悼文がうまく書けず、お蔵入りさせてしまったのだが。
少し落ち着いたら、大江氏、坂本氏を追悼する文を改めて書きたいと思う。
彼らの志と共に NO WAR、NO NUKEだ。
* * *
坂本さんは、沖縄の基地問題にも関心を寄せていた。
『世界的ミュージシャンで3月28日に亡くなった坂本龍一さんは、沖縄に強い思いを寄せ、名護市辺野古の新基地建設を巡る自然破壊や日本政府の強硬な姿勢にも異を唱えた。県内関係者からも「沖縄の問題を世界に発信してくれた一人だった」などと惜しむ声が相次いだ。
坂本さんは新基地建設に反対姿勢を貫いた。2015年の本紙の単独インタビューでは「凶暴なまでに法を無視して強行している。理不尽なことだ」と政府を厳しく批判していた。
その後、辺野古周辺海域の環境保全への支援を求める世界的な署名活動にも賛同し、SNSなどで署名を呼びかけた。20年、吉永小百合さんとのコンサートで沖縄を訪問した際には、同海域を船で視察。「明らかに民主主義を逸脱している。自然の美しさと、工事を止めることのできない醜さを対比しながら見ていた」と語っていた。
当時、坂本さんを案内した名護市議の東恩納琢磨さん(61)は「沖縄の問題を世界に向け発信してくれた一人であり、寂しく思う。同時に、そうした影響力のある人がいなくなり、権力への歯止めがかからなくなるのではないかと心配だ」と述べ、沖縄問題を発信し続ける決意を新たにした。
コンサートの収益金は、対馬丸記念館など平和推進などに尽力する県内4団体に寄付された。(沖縄タイムス23年4月2日)』
おそらく坂本氏は、石垣島に自衛隊のミサイル基地が創設されたことも、憂慮していたに違いない。(-_-;)
2日、石垣島に新たに作られた陸上自衛隊の駐屯地の開設式が行われた。(・・)
政府は、「離島防衛のために」と次々に諸島部に自衛隊の駐屯地を創設。その中には、この石垣島の駐屯地のように、ミサイルが配備されることになっているところが多い。
ミサイルを配備した基地は、敵国に狙われやすい。それゆえ、住民の中には「離島防衛と言いながら、実際は、真っ先に攻撃目標にされるのではないか」と心配している人が少なくない。(-"-)
2日の式典でも、浜田防衛大臣が出席して、こんな話をしたという。
<「我が国防衛の最前線」「国を守り抜くという決意に・・・国を守り抜くという決意」って、また沖縄を本土を防衛するために盾に使おうとしているってこと?>
『防衛省は2日、沖縄県の石垣島(石垣市)で陸上自衛隊石垣駐屯地の開設式を行った。覇権主義的な行動を強める中国を抑止するための南西防衛強化の一環で、現行計画での南西の拠点整備は完了した。台湾有事が起きれば、石垣を含む先島諸島は最前線となる可能性があり、効果的な運用に向けた体制整備が急務となる。(天野雄介、栗山紘尚)
「先島諸島は我が国防衛の最前線に位置する。南西地域における防衛体制の強化は、国を守り抜くという決意の表れで、隊員諸君はその先鋭でもある」
浜田防衛相は石垣駐屯地での開設式で訓示し、役割の重要性を強調した。この駐屯地には、島嶼(とうしょ)部への上陸などを狙う敵艦艇を撃破する「12式地対艦誘導弾」部隊や地対空ミサイル部隊を中心に約570人が常駐する。駐屯地は3月16日に開所し、以降、弾薬搬入作業などが進められてきた。
先島諸島一帯は、かつては防衛の「空白地域」と称されていた。沖縄の陸自の大規模拠点は石垣島から約400キロ・メートル離れた那覇市にしかなかったためで、「中国の民兵や武装漁民が上陸を企図したら、ひとたまりもない」(防衛相経験者)と懸念する向きもあった。
対する中国は、尖閣諸島(石垣市)周辺海域での中国海警局の船の航行を常態化させるなど、強引な海洋進出を強化してきた。危機感を強めた日本政府は2013年閣議決定の防衛計画の大綱で、先島諸島を含む南西地域の防衛体制の強化を掲げ、拠点整備に乗り出した。16年に与那国島に沿岸監視隊、19年に宮古島に警備隊を配備し、石垣島での拠点整備が残っていた。
「与那国―宮古―石垣」の各拠点の整備により、南西諸島とフィリピンを結ぶ「第1列島線」に沿う形での対艦ミサイル部隊の配備も可能となる。第1列島線は、中国が有事に米軍を中国側に侵入させないラインとして重視している。日本側が、中国艦艇の動きをけん制する部隊配備ができれば、大きな抑止力となる。
今後は、効果的な部隊運用に向け、有事における自衛隊や在日米軍の利用を見据えた民間の空港や港湾の整備や、弾薬庫設置などが重要となる。部隊や物資を迅速に南西方面に集積する輸送力の確保も急がれる。(読売新聞23年4月2日)』
mewは十数年前から、日本は、日米軍一体化の準備を進めている、沖縄はまた本土防衛のための不沈空母として利用されると警告し続けて来た。
そんな大げさなというコメントをいただくこともあったが。本当にそうなのである。(**)
『米軍と自衛隊は、宮古島や石垣島が戦場になることを想定した図上演習も行っています
2016年11月30日、在日米海兵隊が一枚の写真をSNSにアップしました。
床には巨大な地図が広げられ、その周りを数十人の米兵と自衛隊員が取り囲み、地図の上に立つ米軍将校の話に耳を傾けています。地図は、宮古諸島と八重山諸島のものです。
この写真は、「ヤマサクラ」と名づけられた日米共同指揮所演習の一場面を米海兵隊が撮影したものでした。写真の説明文によると、沖縄本島にある米海兵隊のキャンプ・コートニーで行われた「戦闘予行」(部隊が行動を開始する前に地図上で作戦内容を確認するミーティング)の場面を写したものだといいます。
この写真を見たとき、私は驚きました。なぜなら、日米共同訓練は「特定の国や地域を想定したものではない」というのが日本政府のお決まりの説明だったからです。しかし、このときの訓練では、宮古諸島や八重山諸島で自衛隊と米軍が共に戦うことが想定されていたのです。米海兵隊は、まずいと気がついたのか、この写真をすぐにSNSから削除しました。
宮古島の地図の上には、敵部隊を意味する赤いダイヤのマークがいくつもつけられています。地図上のマークの位置から、この図上演習は、島の全域を中国軍に占領された宮古島を、自衛隊と米軍の共同作戦で奪回するというシナリオで行われていたと推定されます。
米軍の目的は、南西諸島の防衛ではありません。南西諸島を丸ごと「米軍基地」として、そこで中国と戦う計画なのです
日本政府は、こうした訓練や演習の目的を「島嶼防衛のため」と説明してきましたが、米軍の目的は違います。(現代ビジネス23年3月23日)』
『住民が懸念するのは、相手国のミサイル発射拠点などを叩く「反撃能力」に駐屯地のミサイルが活用されるのでは、という点です。「かえって相手国からの攻撃対象になるのではないか」との不安はぬぐえません。
説明会参加者「相手の基地まで飛ぶような長距離ミサイルを配備するなら、私はこれは自衛隊に賛成する人でも、反対する人でも、このことについて容認できない」
実際、政府はこの「12式地対艦誘導弾」を改良して「反撃能力」に用いることを想定。射程を伸ばした「能力向上型」の開発を進めています。射程は現在の百数十キロから1000キロ以上に伸びるとされ、仮に石垣島に配備されれば、中国本土も射程に入ります。
ただ、防衛省はこの能力向上型を石垣島に配備するのか明言を避けています。(TBS23年4月2日)』
本土の国民の中には、他人事のように思っている人がいるかも知れないが。政府は、敵基地攻撃用のミサイルを全国に配備することを計画しているわけで。「明日はわが身」ゆえ、全ての国民に真剣に考えて欲しいと願っているmewなのである。(@_@。
THANKS