203.日経メディカル 聴く論文(2024.12.23-12.27)東日本大震災の被害は高齢者の認知機能と関連か 他2024年12月27日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/12/27精神・神経
JAMA Pediatrics誌から新型コロナウイルス感染と若年層の糖尿病新規発症の関連は?20歳未満の糖尿病発症率と重症度を調べた韓国のコホート研究 韓国のChung-Ang University HospitalのDa Hye Lee氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと小児糖尿病の新規発症との関連を調べるために、同国の20歳未満の人々を対象とするコホート研究を行い、パンデミック期間には、それ以前より1型糖尿病(T1D)も2型糖尿病(T2D)も発…2024/12/25代謝・内分泌
第10回どの検査をどの頻度で行う? アミオダロンの副作用モニタリング 不整脈治療医にとっては「無くてはならない薬」だが、使い方や副作用の発現パターンが特殊なことから敬遠されがちなのが、抗不整脈薬アミオダロンである。アミオダロンの実際の使い方について、薬剤の導入法や用量の調整など、薬理作用や薬物動態などを踏まえて解説していく。 前々回は経口薬と…2024/12/17循環器
DPP-4阻害薬◇第7回調査DPP-4阻害薬はシタグリプチンが首位キープもシェアは減少傾向1位はシタグリプチン、2位はリナグリプチン、3位はアログリプチン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、DPP-4阻害薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、36.3%の医師がシタグリプチンリン酸塩水和物(商品名グラクティブ、ジャヌビア)と回答した。 第2位のリナグリプチン(トラゼンタ)は21.7%、第3位のアログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)…2024/12/14代謝・内分泌
米国糖尿病学会「糖尿病の標準治療2025」発表供給不足で薬剤が入手できない場合の推奨も新設 米国糖尿病学会(ADA)は2024年12月9日、「糖尿病の標準治療2025」(Standards of Care in Diabetes—2025、右写真)を発表した(外部リンク:Diabetes Care. 2025;48(Suppl. 1):S1-S352.)。本文書は米国における糖尿病の診療ガイドラインと位置付けられており、新たなエビデンスを踏まえて毎年…2024/12/12代謝・内分泌
JAMA Internal Medicine誌からメトホルミン、2型糖尿病患者の喘息発作を抑制 英国Imperial College LondonのBohee Lee氏らは、メトホルミンの使用を開始した喘息で2型糖尿病の患者を1年間追跡して増悪リスクを調べ、自己対照のケースシリーズ研究と、傾向スコアの逆確率重み付け法を用いたコホート研究の2つの試験デザインで、メトホルミン使用者は喘息発作のリスクが低かっ…2024/12/11呼吸器
Endocrine Journal誌から徹夜は血清コルチゾール値を上昇させる 前夜(とその前夜)に全く睡眠を取っていない状態である「急性の睡眠不足」、いわゆる徹夜は、夜勤などの事情によって意図的にそうした状態になるだけでなく、加齢やストレス、睡眠障害といった多くの要因によっても起こり得る。徹夜をしている医師は珍しくなく、看護師の半数以上が睡眠不足に悩…2024/12/09代謝・内分泌
The New England Journal of Medicine誌から糖尿病患者でも血圧は「the lower, the better」中国で行われたBPROAD試験の結果 心血管疾患のリスクが高い2型糖尿病患者を対象に、降圧目標を収縮期血圧(SBP)で120mmHg未満とする厳格管理と、同140mmHg未満とする標準管理を比較したBPROAD試験の結果が、米国心臓協会学術集会(AHA2024、11月16~18日、米シカゴ開催)で発表された。2型糖尿病を合併した高血圧であっても、複…2024/12/06循環器
教えて!糖尿病患者のフットケアの進め方内分泌内科に勤務している新人看護師です。病棟で血糖管理やフットケアが滞っている70歳代の糖尿病患者患者さんを担当しています。足はガサガサで、うおのめや胼胝があります。爪は深爪になっています。本人は「面倒くさい」「老い先短いからもうええわ~」などと、治療に消極的な発言がきかれます…2024/12/02看護師
糖尿病患者のシックデイの看護について知りたい内科病棟に勤務しています。2型糖尿病の既往があり、今回は下痢・下血の精査目的で入院されている患者さんを担当することになりました。経口摂取禁止が指示されて、末梢からブドウ糖を点滴しています。さし当たって血糖値に問題はないものの、シックデイになる可能性はあるでしょうか? もしシック…2024/11/25看護師
BMJ誌からSGLT2阻害薬、2型糖尿病患者の腎結石再発リスク減らす 米国Massachusetts総合病院のNatalie McCormick氏らは、カナダのデータベースを利用して、腎結石歴がある2型糖尿病患者を同定し、腎結石の再発率(痛風を合併している患者では再燃も含む)を糖尿病治療薬の種類別に比較する観察研究のtarget trial emulationを行い、GLP-1受容体作動薬やDPP-4阻害…2024/11/22代謝・内分泌
198.日経メディカル 聴く論文(2024.11.18-11.22)GLP-1薬使用者は上部消化管内視鏡の中止が多い 他 2024年11月22日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/11/22検査
American Academy of Ophthalmology誌からセマグルチドと非動脈炎性虚血性視神経症、多施設コホート研究では「関連なし」 2型糖尿病や肥満症に適応があるセマグルチドは、非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)の発症と関連する可能性が単一施設のコホート研究で指摘されていた(関連記事:セマグルチドは非動脈炎性虚血性視神経症に関連するか?)。しかし、今回、セマグルチドとNAIONの関連について、国際的な多施設コホ…2024/11/19眼科
【CME Week 2024アーカイブ配信】CGM、PHR─ 飽和するデータを糖尿病医はどう使いこなすか持続血糖モニター(CGM)の進歩で、糖尿病患者の生活リズムや季節ごとの血糖変化の情報が事細かに得られるようになっています。さらには、ウエアラブルデバイスなどで集積されるパーソナル・ヘルスケア・レコード(PHR)と組み合わせれば、完璧な血糖管理ができる──という話を、先生方も一昔前に…2024/11/18代謝・内分泌
BMJ誌からGLP-1薬使用者は上部消化管内視鏡の中止が多い検査当日と翌日の誤嚥リスクには有意差なし 米国Harvard大学医学部のWajd Alkabbani氏らは、上部消化管内視鏡検査を受けた2型糖尿病の成人患者の誤嚥リスクを、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の使用者で比較するコホート研究を行い、検査日または翌日の誤嚥リスクに差はなかったが、検査中止は前者の方が有意に多く、胃内容物の残留が原因…2024/11/18検査
学会トピック◎第45回日本肥満学会・第42回肥満症治療学会学術集会高度肥満症患者、心血管疾患リスク軽減のための減量目標値が明らかにより確実にリスクを減らすには1年間で7.5%以上、5年間で12.0%以上の減量を 肥満は、心血管疾患(CVD)の重要なリスク因子であり、CVDの発症リスクを軽減するためには体重の減量が欠かせない。ただ、特にBMI≧35の高度肥満患者は、日本において全人口の1%未満と言われており、減量目標値や長期的な予後に関する国内のエビデンスが不足しているという課題がある。漠然と生…2024/11/13代謝・内分泌
Cell誌よりメトホルミンの老化抑制効果を成体のサルで検証した初の研究 2型糖尿病の第1選択治療薬であるメトホルミンは、様々なモデル生物を用いた研究により生理的老化(以下、「老化」)を遅らせる可能性が報告されている。ヒト細胞やマウスを用いた研究では、メトホルミンが老化を遅らせるメカニズムとして、活性酸素種の産生を抑制するグルタチオンペルオキシダー…2024/11/12精神・神経
10月28日~11月3日の話題になった論文性別違和・不調和に対するホルモン介入の系統的レビュー米国の急性肺塞栓治療はガイドラインの推奨と異なる 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。10月28日~11月3日に最もツイート数が多かったのは、Archives of Disease in Childhood誌の論文「Masculinising and feminising hormone i…2024/11/12代謝・内分泌
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism誌からビタミンD補充は慢性疾患リスクを低減するか? ビタミンDは、日光(UV-B)への曝露による体内産生や、ビタミンDを含有する食品、サプリメントの摂取により得られる特徴的なプロホルモンである。体内のカルシウムとリンの濃度を調節し、骨格の健康維持に不可欠な役割を果たしている。 そうしたビタミンDの摂取については、年齢や妊娠の有無など…2024/11/07代謝・内分泌
BMJ誌から男性のメトホルミン使用、子の先天異常リスク増やさず 国立台湾大学のLin-Chieh Meng氏らは、ノルウェーと台湾で全国的なコホート研究を行い、精子形成期間に男性がメトホルミンを使用することが、子どもの先天異常リスクに影響を与えるかについて検討し、どちらの国でも2型糖尿病でメトホルミンを使用していた男性にリスク増加は見られなかったため、…2024/11/06医薬品
学会トピック◎第39回日本整形外科学会基礎学術集会意外と日本人に多い脊柱後縦靭帯骨化症、内臓脂肪肥満が増悪因子? 脊柱後縦靱帯骨化症(OPLL)は、脊椎の椎体同士を繋ぐ後縦靭帯が異所性に骨化して脊髄を圧迫し、重篤な麻痺や痛みなどの様々な神経症状を引き起こす。指定難病であり、症状が出現するのは一部の患者に留まるが、日本人に多く発症するとされ、潜在的患者数は100万人以上と推測される。中年以降に複…2024/11/01骨・関節・筋
eBioMedicine誌から居住地の大気汚染は2型糖尿病死亡リスクと関連中国・上海市の前向きコホート研究、緑化は死亡率低下と相関 中国・復旦大学のChunfeng Wu氏らは、上海の2型糖尿病患者を対象にした前向きコホート研究を行い、居住地の大気汚染状況と正規化植生指標による緑地の存在が死亡率に与える影響を検討し、PM2.5と二酸化窒素(NO2)濃度が高い地域は死亡リスクが高く、緑地の存在は死亡率の低下と関連が見られたと…2024/10/25公衆衛生・予防医学
コントロール不良な喘息の隠れ因子◎閉塞性睡眠時無呼吸編いびきの振動でも喘息悪化! 睡眠時無呼吸は痩せ体型でも注意を 中用量の吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)でコントロール不十分・不良な喘息患者において、プライマリ・ケアの現場で遭遇頻度が高いものの改善が難しい「患者個別の治療可能な臨床特性(Treatable traits)」として、肥満を紹介した(関連記事:喘息改善と減量の好循環を回…2024/10/25呼吸器
コントロール不良な喘息の隠れ因子◎肥満編喘息改善と減量の好循環をつくる、肥満喘息は複数因子にアプローチ 中用量の吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)でコントロール不十分・不良な喘息患者において、プライマリ・ケアの現場で遭遇頻度が高く、介入しやすい「患者個別の治療可能な臨床特性(Treatable traits)」として、鼻炎を紹介した(関連記事:上下の軌道にダブルアプローチを…2024/10/24呼吸器
リポート◎ガイドライン改訂で変わる喘息診療、Treatable traitsを見極め介入をコントロール不良の喘息の陰に治療可能な背景因子ありプライマリ・ケア医向けにTreatable traitsの拾い上げや対応のポイントも紹介 治療フローに従い、症状に応じて画一的に吸入ステロイド薬(ICS)や長時間作用型β2刺激薬(LABA)、長時間作用型抗コリン薬(LAMA)などを増減・追加する——。そんな従来の成人喘息(以下、喘息)診療が大きく変わろうとしている。2024年に改訂された「喘息診療実践ガイドライン2024」(PGAM202…2024/10/22呼吸器
10月7~13日の話題になった論文性別違和・不調和に対する思春期抑制治療慢性腰痛患者のMRI再検査は本当に必要か? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 10月7~13日に最もツイート数が多かったのは、Archives of Disease in Childhood誌の論文「Interventions to suppress puberty in adole…2024/10/22代謝・内分泌
【新薬】テプロツムマブ(テッペーザ)甲状腺眼症の眼球突出を抑える、初めての治療薬 2024年9月24日、甲状腺眼症治療薬テプロツムマブ(遺伝子組換え)(商品名テッペーザ点滴静注用500mg)の製造販売が承認された。適応は「活動性甲状腺眼症」、用法用量は「成人に初回10mg/kg、2回目以降は20mg/kgを7回、3週間間隔で計8回点滴静注する」となっている。 甲状腺眼症(TED)は、バセ…2024/10/18代謝・内分泌
JAMA Network Open誌からHbA1c値5.7~6.5%は妊娠糖尿病リスクが高い 米国Mount Sinai医科大学のKatharine J. McCarthy氏らは、ニューヨーク市で糖尿病歴のない10~24歳の女性が受けていたHbA1c検査の結果と、その後の妊娠糖尿病発症のリスクについて検討する後ろ向きコホート研究を行い、妊娠前のHbA1c値が5.7%以上6.5%未満の女性では5.7%未満だった女性に比べ、…2024/10/18産婦人科
2024年10月11日号ゆるやか・シンプルが高齢者糖尿病のカギ 高齢の糖尿病患者は若年・中年よりも病態が様々であり、併存疾患や社会的背景などを考慮しつつ治療を進める必要があります。積極的な血糖コントロールによる合併症予防・予後改善と、服薬アドヒアランスの向上をいかにバランスよく進めていくのか──。臨床経験が豊富な専門医が考えるポイントを…2024/10/11代謝・内分泌
体重減少・薬の飲み忘れが処方を見直すタイミング高齢糖尿病の経口薬は1日1回への整理が理想 高齢の糖尿病患者では、合併症や併存疾患の有無に加え、身体機能や認知機能、社会・経済状況などの個人差が大きいことから、患者の状態を踏まえた治療選択が求められている。こうした患者における治療方針の組み立て方・処方の考え方について、東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)…2024/10/11代謝・内分泌
192.日経メディカル 聴く論文(2024.10.07-10.11)ミルタザピン、重度の息切れを軽減せず 他 2024年10月11日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/10/11呼吸器
高齢者も1食に鶏胸肉100g分の蛋白質が必要十分な食事と少しの薬剤でサルコペニアを防ぐ 高齢の糖尿病患者では、併存疾患に加え、身体・認知機能、社会・経済状況などが大きく異なることから、患者の状態に応じた治療が求められている。サルコペニアやフレイルを抱えた高齢糖尿病患者の場合、どのように対応すればよいのか、京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学教授の…2024/10/11代謝・内分泌
Lancet Healthy Longevity誌からフレイルが2型糖尿病治療薬の長期的アウトカムに及ぼす影響GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬の新規使用者を比較した台湾の研究 国立台湾大学のFei-Yuan Hsiao氏らは、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬を使用している2型糖尿病患者での有効性と安全性が、患者がフレイルかどうかによって影響を受けるかについて検討する後ろ向きの縦断研究を実施。傾向スコアをマッチさせたペアの比較で、軽度フレイルのGLP-1受容体作動薬使用…2024/10/09代謝・内分泌
将来的には週1インスリン製剤も選択肢か認知機能が低下した糖尿病患者では処方の単純化を優先 高齢の糖尿病患者においては、併存疾患に加え、身体機能や認知機能、社会・経済状況などの個人差が大きいことから、患者の状態を踏まえた治療選択が求められている。認知機能が低下傾向にある患者への処方の考え方について、東邦大学医療センター大森病院糖尿病・代謝・内分泌センター教授の弘世…2024/10/08代謝・内分泌
142.日経メディカル編集部から(2024.10.7)高齢の糖尿病患者、薬をどう使う?(加納亜子記者、菊地香那記者)2024年10月7日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 編集部から」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。■Apple Podcast ■Spotify 2024/10/07代謝・内分泌
【新薬】インスリンイコデク(アウィクリ)持効型溶解インスリン製剤、初の「週1回投与」 2024年6月24日、糖尿病治療薬インスリンイコデク(遺伝子組換え)(商品名アウィクリ注フレックスタッチ総量300単位、同700単位)の製造販売が承認された。適応は「インスリン療法が適応となる糖尿病」、用法用量は「成人では、1週間に1回皮下注射する。初期は1回30~140単位とし、患者の状態に応…2024/10/04代謝・内分泌
グリメピリドの用量が倍増した高齢患者低血糖に注意が必要な患者をどうフォローする? 今回の症例は、2型糖尿病などでかかりつけ医を定期受診した77歳の女性。HbA1cが上昇傾向なため、グリメピリド(商品名アマリール他)が増量されました。■患者プロフィル・年齢・性別・体重:77歳・女性・現病歴:2型糖尿病、脂質異常症、高血圧、狭心症・既往歴:白内障・アレルギー歴・副作用歴…2024/10/02代謝・内分泌
Endocrine Journal誌から男性におけるテストステロン値の低下は内臓脂肪増加と関連 テストステロンの産生は加齢に伴って低下し、男性の様々な身体的・精神的健康に影響を及ぼすことが知られている。本研究では、日本国内の同一コホートにおける総テストステロン値の経時的変化が、内臓脂肪をはじめとするメタボリックシンドロームのパラメーターにどのような影響を与えるかを後方…2024/09/27代謝・内分泌
189.日経メディカル 聴く論文(2024.09.17-09.20)抗うつ薬、高齢うつ病患者の転倒関連外傷リスク減らす 他 2024年9月20日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/09/20老年医学・介護
BMJ誌からDPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の認知症リスク比較韓国の2型糖尿病患者を対象にしたコホート研究 韓国Seoul国立大学盆唐病院のAnna Shin氏らは、40~69歳の2型糖尿病患者で、DPP-4阻害薬またはSGLT2阻害薬で新たに治療を開始した人を対象に、傾向スコアをマッチさせたペアで認知症発症リスクを比較する住民ベースのコホート研究を行い、SGLT2阻害薬使用者の方が認知症リスクは約35%低かったと…2024/09/19代謝・内分泌
188.日経メディカル 聴く論文(2024.09.09-09.13)小児のCOVID-19後遺症、特徴を分析し指標構築 他 2024年9月13日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/09/13感染症
JAMA Network Open誌から自殺念慮がセマグルチドの有害反応の可能性WHOのデータベースを利用した非比例的分析でシグナルを検出 米国Zucker Hillside HospitalのGeorgios Schoretsanitis氏らは、市販後の有害事象に関する自発報告を登録しているWHOのVigibaseを利用して、GLP-1受容体作動薬のセマグルチドとリラグルチドに関連する薬物有害反応(ADR)としての自殺と自傷について調べる症例対照デザインの非比例的分析を行い…2024/09/12代謝・内分泌
eClinicalMedicine誌からチルゼパチド、肥満者の2型糖尿病と2型糖尿病患者の複合心血管イベントを減らす 英国Liverpool大学のMatthew Anson氏らは、チルゼパチドの使用を開始した肥満者の2型糖尿病発症リスクと、既に2型糖尿病である患者の複合心血管イベントリスクを、セマグルチドと比較する後ろ向きコホート研究を行い、どちらもチルゼパチドの方が利益が大きかったと報告した。結果は2024年8月15日…2024/09/09代謝・内分泌
教えて!インスリン注射の空打ちについて内科に配属された新人看護師です。病棟には糖尿病の患者さんが多く、インスリン自己注射の指導をする場面が多くあります。先輩から「インスリンを注射する際は、まず2単位空打ちしてから注射に単位数を設定する」と教わりましたが、空打ちする根拠が分かりません。また空打ちの単位数は2単位でなけ…2024/09/09看護師
8月19~25日の話題になった論文抗肥満薬、薬剤別に体重減少作用をレビュー腹腔鏡下虫垂切除術ではポリマークリップが有利か? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。8月19~25日に最もツイート数が多かったのはJAMA誌の論文「Medications for Obesity: A Review」(肥満治療薬のレビュー)で883件だった。…2024/09/03代謝・内分泌
SGLT2阻害薬◇第6回調査SGLT2阻害薬はシェア4割超えでダパグリフロジンが連続首位1位はダパグリフロジン、2位はエンパグリフロジン、3位はイプラグリフロジン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、SGLT2阻害薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、41.7%の医師がダパグリフロジンプロピレングリコール水和物(商品名フォシーガ)と回答した。 第2位のエンパグリフロジン(ジャディアンス)は31.4%、第3位のイプラグリフロジン L-プロリ…2024/08/31代謝・内分泌
186.日経メディカル 聴く論文(2024.08.26-08.30)COVID-19診断後は2型糖尿病を発症しやすい 他 2024年8月30日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/08/30感染症
eBioMedicine誌から減量手術は胆汁酸の再吸収増やし好影響もたらす スウェーデンGothenburg大学のAnnika Wahlström氏らは、減量手術を受けた成人の肥満患者を対象として、食後の胆汁酸代謝動態を手術前後で比較し、胆汁酸受容体を介したシグナル伝達の変化が減量手術後の代謝改善に寄与している、という仮説が支持されたと報告した。結果は2024年8月2日のeBioMedi…2024/08/28代謝・内分泌
Endocrine Journal誌から免疫チェックポイント阻害薬による主な内分泌障害と管理法 様々な悪性腫瘍に適応が拡大している免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、内分泌腺を含むいくつかの臓器に免疫関連有害事象(irAE)を引き起こす可能性がある。内分泌irAEとしては甲状腺irAEや下垂体irAEの頻度が高く、原発性副腎不全、インスリン依存性糖尿病、副甲状腺機能低下症が生じること…2024/08/27代謝・内分泌
Lancet Diabetes & Endocrinology誌からCOVID-19診断後は2型糖尿病を発症しやすい入院患者やワクチン未接種者はリスク増加が大きい 英国Bristol大学のKurt Taylor氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診断後の長期的な糖尿病発症リスクを調べる後ろ向きコホート研究を行い、2型糖尿病の発症リスクはCOVID-19診断から4週間後までが特に高い、またCOVID-19で入院した患者は最もリスクが高く、過剰リスクは徐々に低下する…2024/08/27感染症
糖尿病治療薬用配合剤◇第4回調査糖尿病治療薬用配合剤はDPPー4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤がシェア3位に浮上1位はエクメット、2位はイニシンク、3位はトラディアンス 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、糖尿病治療薬用配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、22.4%の医師がビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合剤(商品名エクメット)と回答した。 第2位のアログリプチン安息香酸塩・メトホルミン塩酸塩配合剤(イニシンク)は16.4%…2024/08/24代謝・内分泌
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.39)その意識障害…、肝性脳症?32歳男性、頭痛、嘔吐、錯乱状態を来して転院症例は慢性頭痛の既往のある32歳の男性です。10日前に右耳の難聴を自覚し、近医の耳鼻科を受診しました。突発性難聴と診断され、同院に入院した上で1 mg/kg/日のプレドニゾロン投与が開始されました。その後、プレドニゾロンは漸減され、1日前に中止されましたが、本日になり、嘔吐と頭痛および意識…2024/08/22プライマリケア
2024年8月16日号BNP/NT-proBNPの基準変更 「前心不全」にどう向き合う? 心不全患者が増加の一途をたどる中、「心不全疑い」として専門医に紹介された患者の中には、既に病状が進行し、予後不良の状態にあるケースも少なくありません。非専門医による早期の拾い上げや、心不全予防のための介入が重要になっています。そこで、「心不全マーカー」として注目を集めている…2024/08/16循環器
リポート◎心不全予防に重要な薬物治療の強化、生活指導…症状のない「前心不全」疑いへの介入、4つのポイント 心不全予防に取り組む際、介入の指標として重視されている、血中脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)とN末端プロBNP(NT-proBNP)。心筋ストレスを直接反映するバイオマーカーで、心不全の診断や重症度評価、予後予測などに用いられ、専門医でなくても比較的簡便に扱えるとされている。 血中BNP/N…2024/08/14循環器
7月22~28日の話題になった論文抗肥満薬の体重減少効果、メタアナリシスで比較精神疾患の早期発見・介入はメリットがあるか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。7月22~28日に最もツイート数が多かったのはJAMA誌の論文「Medications for Obesity: A Review」(肥満治療薬のレビュー)で608件だった。…2024/08/06代謝・内分泌
182.日経メディカル 聴く論文(2024.07.29-08.02)GLP-1薬は肥満関連癌リスクを減らす可能性 他2024年8月2日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/08/02代謝・内分泌
JAMA Network Open誌からGLP-1薬は肥満関連癌リスクを減らす可能性インスリン治療の2型糖尿病患者と比較したコホート研究 米国Case Western Reserve大学医学部のLindsey Wang氏らは、米国の医療データベースを利用して、減量効果を持つ2型糖尿病治療薬のGLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)が、肥満に関連することが知られている13種類の癌の発症リスクに与える影響について検討し、GLP-1RAを使用した患者は、インスリンで治…2024/07/31代謝・内分泌
Endocrine Journal誌からスマホの長時間使用は女子のみで肥満と関連 小児期の肥満の多くが成人期にも継続し、2型糖尿病や高血圧などにつながることはコンセンサスを得られており、小児期の肥満予防は公衆衛生の観点からも重要である。過去のメタ解析では、スクリーンタイム(テレビやパソコン、ゲーム、スマートフォンなどの画面を視聴している時間の総称)の増加と…2024/07/30代謝・内分泌
高リン血症治療薬◇第4回調査高リン血症治療薬はクエン酸第二鉄水和物が2位以下を引き離しシェア首位を堅持1位はクエン酸第二鉄水和物、2位は炭酸ランタン水和物、3位は沈降炭酸カルシウム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、高リン血症治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、40.4%の医師がクエン酸第二鉄水和物(商品名:リオナ)と回答した。 第2位の炭酸ランタン水和物(ホスレノール他)は17.7%、第3位の沈降炭酸カルシウム(カルタン他)は13.7%の医師が…2024/07/27代謝・内分泌
181.日経メディカル 聴く論文(2024.07.22-07.26)糖尿病薬の認知症リスク、GLP-1薬が低い可能性 他 2024年7月26日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。2024/07/26代謝・内分泌