『春宵十話』岡潔 角川ソフィア文庫 春宵十話 (角川ソフィア文庫) 作者:岡 潔 KADOKAWA Amazon 数学者のエッセイ。自分の生まれる前に流行ったらしいということでちょっと読んでみた。 うーーーん。エッセイってその人の感性を感じたときに共感したり、いい…

『涅槃経入門』横超慧日 法藏館文庫 涅槃経入門 (法蔵館文庫) 作者:横超慧日,下田正弘 法藏館 Amazon 法藏館文庫を読むシリーズ2冊目。 実は恥ずかしながら横超慧日先生のお名前は知っていたのだが（だって目にするだけでお経読んでるみたいなありがたさ）、…

『世親の浄土論』山口益 法藏館 昭和41年3月20日 第一刷 『世親の浄土論』 古書の読書メモ。 やっぱり山口益先生はすごい。とても丁寧なのにすうっと入ってくる文章。 『浄土論』についての本はどうしても曇鸞の『浄土論註』もしくはさらに『論註』を見た親…

『偶然世界』フィリップ・K・ディック ハヤカワ文庫 偶然世界 (ハヤカワ文庫SF) 作者:フィリップ Ｋ ディック 早川書房 Amazon 今年はフィリップ・K・ディックを書かれた順に読むということを個人ミッションとしている。 ディック初の長編で1955年の作品。 S…

『無神論』久松真一 法藏館文庫 無神論 (法蔵館文庫) 作者:久松真一 法藏館 Amazon ちょっと前に読んだ八木誠一氏の本に久松真一氏を讃える文があり、積本にあったこの本を読むことにした。 とても美しい文章であるが難解だった。 「無神論」 有神から無神に…

『虚の伽藍』月村了衛 新潮社 虚の伽藍 作者:月村了衛 新潮社 Amazon 2024年直木賞候補作品。 仏教関係の小説ということで友人にすすめられて読んでみた。 いやいやこんな反社と関わっていくところがあるとは思えんなあというものすごいストーリー展開なのだ…

『老年の豊かさについて』キケロ (著), 八木誠一 (翻訳), 八木綾子 (翻訳) 法藏館文庫 老年の豊かさについて (法蔵館文庫) 作者:キケロ 法藏館 Amazon 老年っていつからになるのだろうか。 ただ一つ言えるのは、すべての人間は死に向かって老いていくという…

『浄土論講話』金子大榮 文栄堂書店 1988年10月10日第一刷 古書を法友に借りて読んだ。 金子大榮師の書籍はいつもさらっとしている。とてもスマートなのだ。 読んでいて自分もさらっと行ってしまいそうになるのだが、自分の中きちんと全体像が残っていくのが…

山手線が転生して加速器になりました。』松崎 有理 光文社文庫 山手線が転生して加速器になりました。 (光文社文庫) 作者:松崎 有理 光文社 Amazon Kindle端末がやたら推してくるので買ってみた。前情報なしで読んでみた。別のアフターコロナのSF。 もしこん…

『ゲーテはすべてを言った』鈴木 結生 朝日新聞出版 ゲーテはすべてを言った 作者:鈴木 結生 朝日新聞出版 Amazon 初めてこの著者のことを知ったのは、知り合いの牧師さんのSNSだった。 鈴木氏のご実家は教会とのこと。 芥川賞受賞よりもそこに興味を惹かれ…

『十住毘婆沙論 浄土論』（現代語版） 本願寺出版社 十住毘婆沙論 浄土論（現代語版） 本願寺出版社 Amazon 七高僧の著書を読むにあたり、サポート的に活用。 おおむねいいのだけれど、たまにどうしてこんな訳になるのだ？？？というところがあり、あくまで…

『拝啓 岸田文雄首相 家庭連合に、解散請求の要件なし』中山達樹 光言社 拝啓 岸田文雄首相 家庭連合に、解散請求の要件なし 作者:中山 達樹 光言社 Amazon KindleUnlimitedで読んだ。 解散請求が叫ばれているけど、過去の宗教関係の判断はどうであったのか…

『仏教の思想１２ 永遠のいのち＜日蓮＞』紀野 一義 (著), 梅原 猛 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 １２ 永遠のいのち＜日蓮＞ (角川ソフィア文庫) 作者:紀野 一義,梅原 猛 KADOKAWA Amazon いよいよ最終巻。日蓮さん（上人なのか聖人なのかいまいちわか…

『陰謀論の正体！』田中聡 幻冬社 陰謀論の正体！ 作者:田中聡 幻冬舎 Amazon 2014年の本なので、コロナ前なのである。 そこが惜しいところ。コロナから始まった俗にいう「陰謀論」のあれやこれやを踏まえた内容であればよかったのに…！というのが正直な感想…

『ガザとは何か～パレスチナを知るための緊急講義』岡真理 大和書房 ガザとは何か～パレスチナを知るための緊急講義 作者:岡真理 大和書房 Amazon ずっと気になっていたけれども全然理解していない国際問題について知りたいと思い、友人の推薦があり読んでみ…

『仏教の思想 １１ 古仏のまねび＜道元＞』高崎 直道 (著), 梅原 猛 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 11 古仏のまねび<道元> (角川ソフィア文庫) 作者:高崎 直道,梅原 猛 KADOKAWA Amazon とても自由に仏教の先達について語っているシリーズ。 ここにきて…

『大往生できる人 できない人―――潔く、とらわれず、おまかせして生きる』田畑正久 三笠書房 大往生できる人 できない人―――潔く、とらわれず、おまかせして生きる (三笠書房 電子書籍) 作者:田畑 正久 三笠書房 Amazon 仏教の研究もされている医師・田畑正久…

『自分に気づく心理学』加藤諦三 PHP研究所 自分に気づく心理学（愛蔵版） 作者:加藤諦三 PHP研究所 Amazon 年末に実家に帰って和室の照明の豆電球をじっと見つめながら考えていた。 自分はどういう人間なのだろうと。 そんなときにたまたま友達の薦めで読ん…

『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい！」しかでてこない』三宅香帆 ディスカバー携書 「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい！」しかでてこない (ディスカヴァー携書) 作者:三宅香帆 ディスカヴ…

『仏教の思想 10 絶望と歓喜<親鸞>』増谷 文雄 (著), 梅原 猛 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 １０ 絶望と歓喜＜親鸞＞ (角川ソフィア文庫) 作者:増谷 文雄,梅原 猛 KADOKAWA Amazon いろいろうーんとなりながら読み切った。 どうしても梅原猛氏の暴走が…

『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』円城塔 文藝春秋 コード・ブッダ 機械仏教史縁起 (文春e-book) 作者:円城 塔 文藝春秋 Amazon やっぱりタイトルで気になるので読んでしまった。 面白い。ちょっと天野 邊の『プシスファイラ』を思い出した。 このストーリ…

『ことばの向こうがわ: 震災の影 仮設の声』安部智海 法藏館 ことばの向こうがわ: 震災の影 仮設の声 作者:安部 智海 法藏館 Amazon 人間が「誰かのためになることを意志をもってやる」ということに対して、自分ができないものだから、他の人のそういうアク…

『仏教の思想 9生命の海<空海>』梅原 猛 (著), 宮坂 宥勝 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 ９ 生命の海＜空海＞ (角川ソフィア文庫) 作者:梅原 猛,宮坂 宥勝 KADOKAWA Amazon これまでシリーズでブッダ、浴びだるま、中観、唯識、天台、華厳、中国禅、中国…

滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう 中公文庫 滅びの前のシャングリラ (中公文庫) 作者:凪良ゆう 中央公論新社 Amazon ネタばれになるので全然ストーリーについて触れられないのだが、自分ならどうするかということを終始突きつけられる。 「自分が」生きるっ…

『仏教の思想 ８ 不安と欣求＜中国浄土＞』塚本 善隆 (著), 梅原 猛 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 8 不安と欣求<中国浄土> (角川文庫ソフィア 113) 作者:塚本 善隆,梅原 猛 KADOKAWA Amazon 真宗を聞いていれば七高僧の曇鸞、道綽、善導のところである…

『仏教の思想 7 無の探求<中国禅>』梅原 猛 (著), 柳田 聖山 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 7 無の探求<中国禅> (角川文庫ソフィア 112) 作者:梅原 猛,柳田 聖山 KADOKAWA Amazon ほんと体験レベルで曹洞宗の座禅に参加したことがあるのだけど、中国禅と…

『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想 』橘玲 文春新書 テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想 (文春新書) 作者:橘 玲 文藝春秋 Amazon いつもは手に取らない本を読んでみた。 政治的思想の違いをいまさらながらに学んだ。こういう考えがあ…

『日本家庭連合の今: 被害実録2024』世界平和統一家庭連合 光言社 日本家庭連合の今: 被害実録2024 作者:世界平和統一家庭連合 株式会社光言社 Amazon タイトルに「被害実録」とあるのだが、これは日本家庭連合（統一教会）から受けた誰かの被害ではない。信…

『仏教の思想6 無限の世界華厳＞』鎌田 茂雄 (著), 上山 春平 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 ６ 無限の世界観＜華厳＞ (角川ソフィア文庫) 作者:鎌田 茂雄,上山 春平 KADOKAWA Amazon まったく知らない『華厳経』と華厳宗。 仏から見た世界を説いている…

『仏教の思想 5 絶対の真理<天台>』 田村 芳朗 (著), 梅原 猛 (著) 角川ソフィア文庫 仏教の思想 ５ 絶対の真理＜天台＞ (角川ソフィア文庫) 作者:田村 芳朗,梅原 猛 KADOKAWA Amazon 天台ってもともとは親鸞聖人も学んでいたのだから知っておかなくてはと思…