2024/02/22
にゃんにゃんにゃん【古書目録39】
本日2月22日は「にゃんにゃんにゃん」で猫の日らしい。
Twitterのトレンドで思い出し、ハッシュタグに流れている猫関係の画像を眺め、ふいと数日前の出品物を思い出した。
現在でも新品を文庫で購える、谷崎の代表作の一つである。
……余談だが、学生時分にブックオフで買った某文庫の谷崎作品は、小さな活字でものすごいギュッと詰まってて読むのにかなり疲れた記憶がある。読みやすさのため勝手に改行するわけにはいかんだろうけど、フォントのサイズはいまどうなっているのだろう。
【フォントサイズの文学史】どなたかお願いします。
あっ、【作家別・新品で買える作品数の変遷史】もどなたかお願いします何でもはしませんけど。
閑話休題。
この『限定版 猫と庄造と二人のをんな』、当店としては珍しい純文学の初版本の出品だが、これをなぜ所持しているかと言えば――それは今から数年前、まだ古物商許可証を所持していないどころか申請もしていなかった時の事。
仕事を辞め、履歴書は二度と書かないぞ誰の下にも付かないぞと心に決めたはいいものの、古本界隈のことは全然知らないわからない。
なのでとりあえず「学生時分に専攻してた日本近代文学の作品からぶつかってみよう」ということで、古書市に行って好きな作家の作品を拾っていった。
この『限定版 猫と庄造と二人のをんな』はその途上買ったもので、当時の購入値は確か5,000円。好きな作品だしこれも勉強や! と思い切ってカゴに入れた記憶がある。
まあ、それからすぐに「近代文学界隈に今から立ち入るのは無理だな」と理解して撤退、他のジャンルを漁るに至るわけだが、本棚の一つには現在も名残り雪の如く文学作品を固めた段があり、スペースの問題からボチボチ出品していこうと一昨日だかに卸した次第である。
猫の日に気づいていれば今日出品してぜひどうぞってできたんだけどなあ。
機が見えず鈍。
そんな感じで、出品ページはこちら。
よろしければご検討ください。