2024/08/31 古本雑記 杉並書友会(初日) ― 角川文庫の謹呈箋 深夜、雨音に叩き起こされて寝不足絶不調である。ガハハ。 ただその時に降り切ってくれたのか(※1)午前中の早い時間には止み、結局外出中は曇空で済んだ。ゆ、許された。 会場到着はお昼過ぎ。以下雑感想。 ① 外台で見つけたこちらの本、 9歳で亡くなった少女の遺稿・追悼文集である。古本屋を始めてから、こうした俗に言う饅頭本を買い続けてるけど、逆縁により親御さんが我が子のために編んだものは、いずれも読んでて何と... 続きを読む
2024/08/30 古本雑記 紙魚之会(初日) ― 実績解除・教務手帳 朝起きてヤフーのトップ画面開いたら、【大雨警戒レベル】という不穏な文字の下に世田谷区の文字があってビビる。台風の影響なのか知らんけど、自分がグースカ寝てる間に関東でも相当量の雨が降り、今日も一日荒天の模様。あなおっとろし。 こんな日は一日引き籠っていたいところだが、言うて明日も雨予報で諸々どうなるかわからない。行けるうちに行っとこうと、雨が多少収まったタイミングで家を出た。 東京古書会館への到着は... 続きを読む
2024/08/27 古本雑記 《蒐集》を書く 個人のコレクションはいずれ散逸する運命にある。 なんて言うと、「そんな身も蓋もない」と思われる方もいらっしゃるかと思うが、だからこそ私は言いたいのだ。 蒐集の記録を何かしらの形にして残すべきである、と。 世のコレクターはすべからくその道のプロであり、故に無二の書き手になれる。 蒐集に伴う《物》と《知識》の蓄積を己の中にのみ止めるのではなく、そのはじまりと過程と結果を残しておけば、それが後世の同好の... 続きを読む
2024/08/24 古本雑記 続・BOOK & A展(初日) ― 宅配届きて BOOK & A展初日の購入物が本日の午前中無事に届いた。 着払いの料金は120サイズの1,710円(※1)。まあまあ痛い出費ながら、おかげで昨日と一昨日は気兼ねなく買い物ができたわけで、諸々のリスク回避のための必要経費だったと考えることにする。 以下、購入物をちょっと紹介。 ① 自衛隊絡みのファイルを4冊。 他にも多数あったのだけれど、放射線に関する専門的・医学的なものや英文のものやらだったので買わず。図版満載... 続きを読む
2024/08/23 古本雑記 BOOK & A展(二日目)+ぐろりや会(初日) ― 一か月ぶりの神田、二カ月ぶりの古書市二か所巡り 昨日のBOOK & A展での脳汁プッシャーな買物体験が忘れられず、まずは高円寺へ。 小一時間ほど見落としがないか確認した後、総武線に乗って御茶ノ水駅を目指す。 東京古書会館に行くのえらい久しぶりな気がして確認したら、前回7/26の和洋会以来だからほぼほぼ一か月ぶりであった。 お盆も挟むし、ここ数年の暑さもあるし、8月に古書市っていうのも難しいんだろうなあとか勝手に想像をたくましくしている。 東京古書会館... 続きを読む
2024/08/22 古本雑記 BOOK & A展(初日) ― 買い過ぎ故の…… 昨日Twitterに《ゲリラ豪雨により滝が生まれた品川駅の動画》が流れてきて、「古書市に行った帰りにこうなったら最悪だろうな」と思い震えるなどしていた。今日も最高気温は30度超えながら、お天気マークは曇に雨に雷にとだいぶ不穏である。 「俺が家を出ている間、その間だけでいいから降らないでくれ!」 と天に向かって祈りを捧げる。 人とはかくも、利己的で浅ましくできているのである。 電車に乗っている最中は結構な土... 続きを読む
2024/08/21 古本雑記 続々・髪切りブックオフ雑談 今から数年前。三十も半ばを過ぎ、毎秒拡張を続けるデコの面積に恐れ慄いた私は「髪型次第で多少マシにしてもらえるのでは……?」と藁にも縋る思いで、とある美容室の扉を叩いた。 それまでの私は髪など短くなればなんでもいいと考えていた。 なれば料金など安ければ安いだけよし、1,000円カットで十分だと。 だがそれは大きな間違いであった。 そちらの美容室に変えたことで、《数カ月に一度マストで費やさないといけない面倒... 続きを読む
2024/08/19 古本雑記 企画倒れ雑談 「2024年、商売上は新しくコレをやってみよう!」ということをそう言えばまるでしていない。 何も考えていないわけではなく、構想段階でポシャっているのである。今回の記事では個人的頭の体操がてら、没理由を含めいくつか書き出してみたい。 ① 蔵書票の作製 ・木製ないしゴム製で蔵書票印を作り、蔵書票を量産して商品を送る際に同封する ⇒「こういうのを○○様に作ってほしいなあ」という図案はありつつ、いくらくらいを提... 続きを読む
2024/08/17 古本雑記 Vintage Book Lab(初日) ― ~幡ヶ谷仮面展を添えて~ 私は過去Vintage Book Labに行ったことが一度もなかった。 その理由はいくつかあるのだが一つ挙げると、こちらの古書市、目録だけでなく会場販売されている棚差し本もネット上で公開/注文可という画期的な試みをされており、なんかこう、くそセドリ的には《予習》ができてしまうのが後ろめたくて避けていたのである。もちろん画像が出ていたとて、私に強い意志があればネット回線を断ち切って現場に向かえばいい。でもボクはズル... 続きを読む
2024/08/15 古本雑記 続々・本の値付け雑談 あれは遠い遠い昔、私が某大学の院生であったころの話である。ドクターの先輩と研究室で雑談していた折、「○○の研究会がこの前できたんだけどさ、それに合わせて○○の古本の値段が上がってるんだよな」という愚痴をきき、今と変わらず無知蒙昧だった私は(ほーん、古本屋さんはそんな研究会の設立云々までチェックしてるんか)などと思ったのを記憶している。トレーディングカードゲーム(TCG)界隈では、それまでまったく見向きもされ... 続きを読む
2024/08/14 古本雑記 汚損本雑談 あれは遠い遠い昔、私がまだ文学作品を読む気力のあったころの話である。高橋たか子の『誘惑者』を読み終わって「いいもん読んだなあ」と思っていた折、偶々ヤフオクに高橋たか子の署名本一括が出ているのを見つけた。これは買うっきゃねえ! と入札、確かそのまま競ることなく相当安価で落札できた。 入金してから直に段ボールが届いてウッキウキで開封し……冷や水をぶっかけられた。 埃や汚れがこびり付き、ウェットティッシュ... 続きを読む