古書ニザワ業務雑記

2023/06/08~

続々・『青』の申告 ~現代地獄変~

あと一週間で確定申告期間がスタートする。「その話はやめよう」 とKばりの迫真をもって拒絶してきた私であるが、観念してぽつぽつと入力をはじめている。 本記事では、前回の記事を書いた時から「入力をはじめ」るに至ったまでの経緯を簡単に書き残しておこうと思う。これもまた、後世古本屋を志す方への、何かの参考になれば幸い。俺の屍を越えてゆけ。 まず前々回の記事で書いた記帳指導講座。 全4回の講座だったのだが――...

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(∪^ω^) わんわんお!【古書目録36】

戦中の副業への興味から、養兎やら養狸やらの本を拾い始めて幾星霜。 だんだん興味の枠組みが戦前~戦後の動物育成にまで広がりつつあって、積極的に手を伸ばしている。 今回出品したこちらも、その流れの中でのもの。坂本保『犬の心理と家庭訓練法』日本畜犬合資会社/1948(改訂)元版は1939年に発行、本出品物は1948年の改訂版である。 本書の中身について「はしがき」には以下のように記載されている。 (…)その訓練法が如何に...

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西部古書展書心会(二日目) ― 『宇宙と哲学』の端本を発掘するなど

朝目覚めると、古書ニザワは自己の肉体が鈍痛に支配されていることを発見した。 もちろん、昨日大量に荷物を運ばされたことへの身体からの抗議である。実に正当な抗議なので、こちらとしても甘んじて受け入れるよりほかない。 軋む体を引きずり、高円寺書心会の二日目へ。 到着は十時過ぎ。二時間ほど滞在したが人の入りは多かった印象である。 以下、雑感想箇条書き。 ① Gどうさんの棚に、実にそそる色合いの一括資料が。 ...

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書窓展/マド展(初日) ― 買いも買ったり、腕千切れかけたり

昔から”一月往ぬる、二月逃げる、三月去る”などと申しまして、今年もあっという間に12分の1が終わりました。終わってしまいました。 昨年末、「2024年は新しいこととしてアレもやりたいコレもやろう」などと夢想しておりましたが、別に何を始めるでもなく何かが起きるわけでもなく、ボンヤリと、ただ一切が流れていきます。今はもう、この流れの果てを見てみたいという気持ちすら、私の心には芽生えつつあるのです。 以上、「昨...

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髪切りブックオフ雑談

原付を一時間ちょっと走らせて、髪を切りに行ってきた。 現住所に引っ越しをする前からお世話になっている個人営業の美容室さんで、そちらで切ってもらうと気分が上がる。ヤーハーでヒーハー。数カ月に一度の、数少ない楽しみの一つだ。 で、まっすぐ帰らず立ち寄るはブックオフ某大型店舗。 今は昔の勤め人時代、一週間に一度はどこかしらのブックオフに行っていたものだが、現在ではこの”カットのついで”くらいでしか覗いてい...

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