早廻しとスローモーション

ある種の映像は、スローモーションにすると何故か味わい深くなる。昆虫の脱皮とか雲の動きとか、もともとすごくゆっくり進むものは、早廻しにすると味わい深くなる。人が感知する情報量には心地よい領域(時間×変化量)があって、あまりにも多いと感じにくいし、あまりにも少ないと退屈してしまう。世の中の動きの多くは、実は情報量が多すぎるので、スローモーションにするとちょうどよくなって、心地よいのかもしれない。