kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サッカーW杯/日本、決勝トーナメント自力進出消える

今朝はサッカーW杯を見ていたので、その話題だけ。

日本はギリシャを相手に0対0で引き分け、自力決勝トーナメント進出が消えた。

ギリシャの場合、次のコートジボワール戦で勝てば、日本がコロンビアに勝っても得失点差で日本を上回れば(これはギリシャが初戦で3点差で負けているので難しいが)決勝トーナメントに進出できるし、日本がコロンビアに負ければ文句なしに決勝トーナメントに進める。しかも、誰が考えても日本がコロンビアに勝つ可能性は低い。今日の試合の終盤、ギリシャが明らかに引き分け狙いできたのは、間違いなく上記の理由によるものだったと思われる。仮にギリシャが日本と同じ立場にあったなら、得点を狙って強引に攻めてきたであろう。もちろんそのあげくにギリシャが墓穴を掘って敗れた(=日本が勝った)可能性なきにしもあらずだった。

しかし日本の場合は、次のコロンビア戦に勝っても、コートジボワールがギリシャに勝てば決勝トーナメントに進出できない。日本がコロンビアに勝ち、かつコートジボワールがギリシャに負けた場合は、得失点差では日本の方がギリシャよりも有利だが、日本はこの少ない可能性に賭けるしかなくなった。しかも今日の試合を見ている限り、ギリシャ対コートジボワール戦はコートジボワールに分がありそうだ。仮にギリシャ対コートジボワール戦が引き分けに終わった場合でも、日本はコロンビアに2点差以上で勝たなければ決勝トーナメントに進出できない。

つまり、この時点で日本の決勝トーナメント進出は極めて難しくなったのである。しかも、最後の相手のコロンビアは、どう見ても今までの相手よりも強そうだ。1引き分け2敗の敗退が順当といったところだろう。

2006年の野球のWBCで大本命のアメリカがメキシコに負けた結果、日本が棚ボタの決勝トーナメント進出を決めた例もあるが、今年のサッカーW杯ではそのような「奇跡」はほとんど望めず、今回の大会は、国外で行われたサッカーW杯の本戦において、岡田武史以外の監督で初めて勝ち点を挙げたという実績を残すだけになりそうだ。ない。*1

まあ世の中そんなものである。どの国のチームだって決勝トーナメント進出、最後には優勝を狙っているのだから、たまたま日本チームがそうなれるかどうかだけの話だし、物事は一歩一歩しか前に進まないものだ。ましてやこんなスポーツ観戦でナショナリスティックな感情を高ぶらせても仕方がない。

*1:最初の記述は誤り。ジーコ監督が率いた2006年のドイツ大会でも、今大会同様日本代表は2戦目に引き分けて勝ち点1を挙げていた。