CLOVER🍀

That was when it all began.

ブログを書くということ

お断り

このエントリーはあるブログエントリーに触発されて書いたもので、特に技術的な内容を扱ったものではありません。

ブログというものについて自分が淡々と書いているだけのものであり、なにか持論を主張したいという類のものでもありません。
触発元に対する意見表明でもありません。

以降を読む場合は、そのうえで読んでもらえればと。

きっかけ

このエントリーを書くことになったきっかけは、以下のブログエントリーです。

ベテランになるほどブログを書かなくなってくる - プログラマのはしくれダイアリー

これを触発されたからといって、ベテランがブログを書くというお題に対してなにか言いたいような話ではないのですが、
ここ1年くらいブログというもの自体について思うこともあったのでいい機会だなと思って書いてみることにしました。

ちなみにこのエントリーを見た時から書こうと思っていたので、随分と寝かせていたことになりますね(笑)。

このブログについて

基本的にこのブログは「なにかやってみました」系のもので溢れていて、あまり持論主張系のものはありません。

継続期間だけはそこそこあって、以下のエントリーを書いた時点で開始から10年経過していましたが、今は12年続いていることになりますね。

ブログを書き始めてから、10年経ちました - CLOVER🍀

きっかけになったブログエントリーではベテランはブログを書かない方に傾いていくという仮設を立てていて、ベテランがブログを
書かなくなる理由を推測しつつ、現在書かれるブログは以下のような傾向になるのではと言っています。

  • SEOに力を入れている技術スクールの浅めの記事
  • SEOに力を入れており、ポータルとしての役目を持っているサービス(Qiita、Zennなど)に掲載された経験の浅い人の簡単な記事
  • なんとか採用につなげたい!感が透けて見える企業ブログの記事
  • ずっとブログが好きな人で書き続けてる人の記事
  • 読み応えのある怪文書(本当の怪文書と知見に富む文書に分かれる)

このブログに対するスタンスを上記に当てはめるとすると、「ずっとブログが好きな人で書き続けてる人」に相当するのかなと思います。

実際には違うとは思うのですが、それはまた後で。

ブログというものと自分の関わり方

ここ数年、自分が書いているかどうかに関わらず「ブログ」というものに対する向き合い方が変わって来ているような気がしてきています。

まず、このブログについてで言うと、ここ1年で明らかにPVが落ちました。今年(2023年)前半でChatGPT-4がリリースされ話題に
なりましたが、特にこのあたりからPVが顕著に落ちましたね。

現在は、2022年以前から比べると3分の2から4分の3程度のPVに落ち着いています。
数字で見ると、読まれなくなってきていることを実感しますね。

一方で、自分が他の方が書いたブログを見ることについては、こちらも頻度が下がっているような気がします。

まず、自分がある程度知識があるものについては、公式ドキュメントに直行するのでそもそもブログやその他の記事で情報を
探すようなことをすること自体が減りました。公式ドキュメントでわからなかったりすると、ここで少しブログ等を見てから
やっぱり公式ドキュメントに戻ってきます。

当たり前といえば当たり前なのですが、公式ドキュメントを拠り所にするスタイルになっているからですね。
もっとも、これはここ最近の話なのかというとそうでもなく、ブログを始めて10年経ったエントリーでも書いているのですが、
それなりに前から公式ドキュメントに傾倒するようになっています。

ヒントとなる情報はブログなどから得ることもありますが、最終的には公式ドキュメントに収束します。

自分がまだあまり扱ったことのないテーマについて調べている時だったり、Xで見かけた気になったブログエントリーを見たりは
するのですが、仕事で日常的に扱っているものについては日々コロコロと変わるわけではないので、実際に向き合い方として
こういったものに対する割合はどうしても低めになります。

こういう視点だと、自分も前よりブログ離れしているな、というのを前々から思っていました。
そこにこちらのエントリーを見かけたので、引っかかったわけですね。

ベテランになるほどブログを書かなくなってくる - プログラマのはしくれダイアリー

それでもどうしてブログを書いているのか

ブログを書く動機は以前からほとんど変わっていなくて、

  • 自分の勉強のため
  • 文章として書いた方が自分自身が覚えるから

ということが多くの割合を占めます。

書いた本人なので見返せば当時どんなことを調べたり考えたりしたのかも、それなりに思い出せます。自分のための記録ですね。

書く内容はそんなに気にしていません。ベテランになったら書かなくなるのでは?ということで挙げられていた、

  • なにかをインストールしたというもの
  • なにかのライブラリーやフレームワークを初めて使ってみたというもの

といったところもふつうに出てきます。新しいテーマを扱い始めた場合はむしろここからスタートしますし、短い内容になろうとも
簡単な内容になろうとも気にしません。

ただ、ブログを書く動機自体は変わっていないのですが、「勉強する」ということに対する考え方は少し変わってきている気もします。

最初の頃はどちらかというと知的好奇心のような面が強かったのですが、今はそれに加えてこうやって取り組むことに対して調べて
動かして、その内容を自分の言葉で書くことで基礎を積み重ね続けるということも大事にしていますね。

また、「しっかり理解したい」という時ほど「ブログとして文章に書き起こす」ことで自分の理解度を上げる手段として使っていることも
より強く意識ようになりました。

簡単なことは書かなくてもいいのでは?他の人がすでに書いているのでは?

このあたりについても、以前に自分で確認して自分の言葉で書くことを大事にしている、ということを書きました。

ブログを書き始めてから、10年経ちました - CLOVER🍀

これは、こういう時にすごく実感します。

  • 時間がなくて見つけた情報を当てはめて凌いだはいいものの、ちゃんと時間をとってドキュメントを見返したりしっかり確認すると理解度が浅かったことに気づく
  • 初めて扱うものに対してGetting Startedや他の書いたエントリーを読んで雰囲気わかったつもりになっていても、実際に触ったりちゃんとドキュメントを読み込んだりしてみるとギャップがそれなりにある

いつもこういうことをふつうに踏んでしまうので、成長しないなと思うのですが。

このブログでは、扱うテーマに対して公式ドキュメントにそれなりに向き合い、それなりに深追い(?)するので自分の言葉で
ブログエントリーを書くまでにそこそこ時間がかかります。

今のブログエントリーの大半の構成は

  • 扱おうとしているものはどういうものなのかを主に公式ドキュメントを引用しつつ、自分で説明する
  • 実際に動かしてみた時のソースコードやコマンド、設定ファイルと、その確認結果

という形式にしていて、特に時間がかかる傾向にあるのは前半だったりします。ここでブログエントリーを書く前の自分の理解度の
低さを実感することも多々あります。

こういうこともあるので、しっかり理解したいものについてはこうやって向き合う時間を作ることでちゃんと押さえておくという、
即席的な解決との合わせ技的な行動になっているなとも思います。

もちろん、実際に書いて動かすパートでハマって時間がかかることも多々ありますが。
ここで確認した結果が、前半の内容の理解度にフィードバックされることもそれなりにあります。

自分は瞬間的に理解する能力には乏しいという自覚があり、どちらかというと積み上げ型なのでこういうアプローチを落としてしまうと
本当にズボラになります。

たぶん、人によっては「効率が悪い」という受け取られ方をすると思うのですが、自分というキャラクターがこの先もやっていこうと
思うと必要なのかなと思っていますね。

ブログを書きたいか?

ここまで書いてきましたが、あまり「ブログを書きたい」と思ったことはありません。基本的には「なにか試してみたい」、
「勉強しておきたい」ということに対するアウトプットにブログエントリーがついてくる感じになっています。

なのでここは自分用の勉強メモ以外の何者でもありません。「ブログ書かないとなぁ」という感情にはあまり縁がなく、
どちらかというと「これを知りたい」や「勉強したい」といった動機で駆動しています。

間違ったことを書いた場合や役に立ったという反応を除いては、他の方の評価なんて気にしません。

ただ、今回のエントリーに関してはほぼ「ブログを書きたい」が動機になっています。かなり珍しいですね。

こうやって積み重ねて書いてきたことに対して、思うことがないわけでもないのですが。
毎年、年末にどれくらいブログエントリーを書いたのかを集計していますけど、その数字は「自分がどのくらい勉強したか」の物差しの
ひとつです。

極端に数が落ちたり、数が少なくてもいいんですけど深さのあるものもなかったりすると、自分が勉強を怠けている感じがします。
最低でも月に1回書くというノルマにしているんですけどね(笑)。

まあ、勉強せずに遊ぶ時は遊んでいます。

おわりに

淡々と書いてきましたが、最近の自分がブログに対して思っていることはこんな感じです。

世の中的にブログエントリーとして書かれるものは、確かにこういうものになっていくのかもしれません。

  • SEOに力を入れている技術スクールの浅めの記事
  • SEOに力を入れており、ポータルとしての役目を持っているサービス(Qiita、Zennなど)に掲載された経験の浅い人の簡単な記事
  • なんとか採用につなげたい!感が透けて見える企業ブログの記事
  • ずっとブログが好きな人で書き続けてる人の記事
  • 読み応えのある怪文書(本当の怪文書と知見に富む文書に分かれる)

ブログというものに対する需要もどうなっていくんでしょうね。書きたい人が書きたい、というところは変わらないとは思いますが、
それはだんだんと少数になっていくのかなと思ったりします。情報発信の場もだいぶ多様化しましたからね。

自分にとっては勉強の過程の一部ということは変わらないと思うので、このまま続けるんだと思います。

当面は。

今後も読まれる方がいるようであれば、引き続きどうぞ、ですね。