
軍用犬を調教し、共に任務遂行するパンドラー兵士は、一緒に過ごす時間が長い分、苦楽を常に共にしてきた分、その絆も強くなる。
だが任務が終われば別れの時が訪れる。マレーシアの軍に所属するハンドラー兵士と軍用犬の姿が、マレーシアの独立記念日のパレードの日に撮影された。
兵士と犬は、3年間公私にわたり共に過ごしてきたが、このパレードに出るのが最後の任務である。せつない別れの時がやって来たのだ。
3年間、深い絆を育んだ親友の軍用犬
2019年、マレーシア軍に所属していたワレンステンさん(37歳)は、ロキという生後8か月のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノワのハンドラーに任命され、ロキの訓練を任された。
ロキは、攻撃的な犬だと警告されており、ワレンステンさんは最初ロキに会うのが不安だった。
だが実際に顔を合わせると、ロキは吠えることも攻撃してくることもなかった。それを前向きな兆候と捉えたワレンステンさんは、ゆっくりとロキに近づいた。
その後、ペアになってプレイを始めると、ロキは慣れてきて尻尾を振るようになった。それ以来、両者の間に友情が育まれた。
翌週になると、更に両者の距離は縮まった。ワレンステンさんは、ロキが爆発物を探知できるようになるための訓練を始め、成功すると好物の肉を与えた。
休憩時間になると基地で長い散歩をしたり、テニスボールを投げて遊んだり、ワレンステンさんはハンドラーとしての仕事をこなしながら、ロキの飼い主としても世話をすることを楽しんだ。
ロキとワレンステンさんが互いに親友になるのに、時間はかからなかった。

兵役義務を終え、別れの時がやってくる
しかし、来年ワレンステンさんは兵役義務を終え、軍を去る。
軍の規則により、ロキを連れての退官は認められていない。それはロキと別れを意味する。3年間公私にわたり過ごしてきたワレンステンさんにとっては、とても辛いことだ。
私は18歳の時から軍隊に所属していました。退官した後は、故郷サラワク州セリアンで事業を始める予定です。
7歳と5歳の2 人の子供の父親であるワレンステンさんには、故郷に待っている家族がいる。だが、ロキとの別れを考えると、とても寂しい気持ちになるようだ。
ロキは、他の人にはあまり友好的ではありません。誰にも触れさせようとしないのです。もし、私以外の誰かが触れようとすると噛みつこうとします。
でも私にはとても忠実で、いつも私を守ろうとしてくれます。
特別な思い出の1つは、去年一緒にビーチです。水が大好きなロキは、楽しそうに泳いでいました。そんな姿を見て、私は幸せを感じました。
ロキは最高の友達です。

ロキが他の人には懐こうはしない。忠誠を尽くすのはワレンステンさんだけと決めているかのようだ。
自分にだけは深い愛情を示してくれていることを知っているだけに、ワレンステンさんはロキとの別れが耐え難いようだ。
すぐにでも、自分の代わりにふさわしいハンドラーをロキのために探さなければならない。既に紹介した人物がいたが、ロキは気に入らず、吠えかかっていったという。
パレードの当日、特別な思いが胸に沸き感極まる
ムルデカパレードがあった独立記念日(8月31日)、フェイスペイントを施したワレンステンさんとロキが、階段の下に座っている姿が捉えられた。
ロキがどれほどワレンステンさんに心を許し、ワレンステンさんがどれほどロキとの別れを惜しんでいるのかが一目瞭然だ。
動画は、パレードを見物に来た人により偶然撮影されたのだが、ソーシャルメディアでシェアされると拡散し、ワレンステンさんの目にも留まった。
すると、ワレンステンさんから投稿者にこのように当時の心境が打ち明けられた。
この日は、私とロキにとって最初で最後のムルデカパレードでした。私は、最高の相棒に向かって、『ベストを尽くそう』と話しかけましたが、もうすぐやってくる別れの時を考えるとやはり感極まってしまったのです。
ロキにとっても、ワレンステンさんとの別れは悲しいものになることだろう。

私は、幼い頃から動物が大好きで、以前にも他の犬を飼っていましたが、ロキが最も特別な犬だと語っています。ロキのことが本当に大好きです。
ロキと一緒に過ごした全ての時間を、きっと恋しく思うことでしょう。今後他の犬を飼ったとしても、ロキはいつも私の心の中にいます。
言葉はなくとも、動画からは深い絆を育んできた両者の強い繋がりがじんじんと伝わってくる。
ワレンステンさんとロキの友情に感動したユーザーからは、ロキへの任務に対しても敬意を示す声がたくさん寄せられている。
written by Scarlet / edited by parumo
ロキが自分を捨てられたと思わないといいけど……。
他の人と信頼関係を築けない犬なら、この人にそのまま飼ってもらうのがみんなにとって一番いい気がする。
規則が変わるきっかけになるといいね。
生き別れかよ・・・厳しぃ~。
なんか目から鼻水出てきたわ
「なんやこの犬全然他人に懐かんやんけ!よし!君はクビ!普通の犬としてどこへでも行きなさい!例えばワレンステンのところとかね!」
みたいなアツい展開にはならんよな…
新しいハンドラーさんと信頼が築けなくて、軍を除隊させられるかもしれないとかで一緒に暮らすようになったりしない?それはそれでちょっと微妙なんだが
シェパードなら生涯一人の主に尽くすワンオーナードッグだろうし、残されたロキの心情を思うと悲しすぎるな…
しかし軍用犬を平穏な日常生活に溶け込ませるにはさらに特別な訓練が必要と聞くし、飼うにしてもロキ自身の排他的気性を考えるとご主人の幼子の身が危険、と…。
つ、詰んでる…
米軍の軍用犬は引退=安楽死処分だと何かで見たな。
軍用県として訓練した犬は普通の生活は難しいとか。
>>8
普通の生活がどういう生活かは知らないけど、規則正しい生活すれば問題ないんじゃないかな。
それとも軍用犬に愛玩犬と同じ行動を求めているのか。
※8
それは酷い仕打ち、と思って検索してみたら、2000年にやっと軍用犬を引退後の安楽死から守る法律ができたとのことで、今はそういったことはないみたいです。
あと、間違ってマイナス評価を押しちゃいました。まじでごめんなさい。
>>8
引退した軍用犬を
家庭犬にトレーニングするプロジェクトあるでよ
>>8
日本の自衛隊の歩哨犬は第一線を引退後(10歳ごろ)は新人ハンドラーの教師に配置換えとなり、その任務が果たせなくなった後も生涯養育だそうです。
生後8ヶ月からの育成かぁ
一番物覚えが良くて可愛い時期を一緒に過ごしたわけか
爆発物探知犬は何歳で引退なんだろう…
まだ若いから7歳くらいまでは現役なのかな…
一人の指示しか聞かないって軍用犬としては失格じゃん、クビにするべき