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史上最も黒い超黒物質ベンタブラックの液体塗料が開発される。驚きの光吸収実験

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97件のコメントを見る

(著)

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 2014年、英国のナノテクノロジ―企業、サリー・ナノシステム社が、カーボンナノチューブを利用し、史上最高に黒い光吸収素材「ベンタブラック(Vantablack)」が開発されたというニュースをお伝えしたかと思う。

 現在同社は光の吸収率99.965%のこの素材を利用し、液体塗料ベンタブラックS-VISを開発した。こちらの方の光の吸収率99.8%となり、さらなる吸収率アップを目指しているという。

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 この動画は液体塗料ベンタブラックS-VISの反射率試験の映像である。

 光を当てると見事にその光が消えてなくなることがわかる。

Blacker than original Vantablack!

 光はどこに消えたの?

 って話である。

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 こちらはアルミホイルにベンタブラックを塗った実験。アルミホイルのシワシワがまったくわからなくなるほどに超黒なのだ。まるで穴が開いているようだ。

Big Wrinkles

 スプレーで吹き付けることで超黒となる、光をほぼ完全に近い形で吸収するベンタブラックは、宇宙望遠鏡のような超精密光学機器や、赤外線スキャンシステム、ステルス車両に使用されるという。

追記:本文の一部を訂正、再送いたしました。

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この記事へのコメント 97件

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  1. つまりヴァンタブラック・ブラを作れば胸の格差が無くなる…?

  2. 人間は物体に反射した光を見てるわけで
    物体そのものを見てるわけじゃないもんね

  3. 史上最高に黒い…そう思って周囲の黒を見渡すと、ホント黒にもいろんな色の黒があるんですね。

  4. この塗料が塗られた紙に虫眼鏡で太陽の光を当てると燃えるのかしら?

  5. これ某お仕事上で使いたいんだけどな、市販品じゃないよね。
    というか吸収率80%位でいいので廉価版とかないのかな〜

  6. ベンゼンにブラックライトを当てると黒くなるけど
    この物質は驚くべきものだな。

    1. ※14
      実際の発火点とかは分からんけど、当てた光がほとんど熱に変換されて温度の上昇は普通の物質よりだいぶ大きそうな気がするね。もしかしたら熱ではなく可視光以外の波長に変換されて反射されている可能性もあるが…

  7. この素材を塗りたくったトラップが暗い場所に仕掛けてあったら見破るのは絶対無理だな
    赤外線とかはどうなるんだろうか

  8. これを太陽光温水器の光当てる管部分に塗りたい。早く売って頂戴。

  9. プラモの裏側に塗ったら重圧感のある物が作れそう、ベースグレー以上だわ

  10. 現状でも十分な性能があるから、ニコンもキヤノンもこれをカメラやレンズに使ったらいいのに。で、その売り上げで更に開発を進めてもらえばいいじゃないかと。

  11. 吸収された光は累積されていくの?
    いつか爆発的に放出?ホワイトホール?エネルギー変換???

  12. 「光の吸収率99.965%のこの素材の更なる吸収率アップを図っているほかに、光の吸収率99.8%の液体塗料の開発すべく試行錯誤を繰り返しているという。」
    って書いてあるから、この素材とは別に液体塗料としては光の吸収率99.8%の物を開発してるってことでしょ?

  13. 何に使えるのかが頭悪い自分には分からない
    アイデア次第???

  14. 音は無響室ってあるけど、これ使えば光も無反射室って作れそう。無限の広がりを感じられそう。入ってみたい!

  15. 黒は光を吸収するけど、熱の放出量も高いから動かしてる分には何も起きないのかな
    これにレーザーを同じ部位に当てたら虫眼鏡で黒い部分燃やすのと同じことになりそうだね

  16. ♪スターレス ア~ン バ~イブ~ル ブラ~ック
    古いな俺も・・・

    1. アルミのを見た印象だが「”闇”だ・・・塗り付ける”闇”だ」だった。
      ※39 だが、夜道で車に撥ねられて死んで、本物の幽霊になったものが怪異を…ということも十二分にあり得そうだな。
      隠密行動を執る者の装束に適した可能性は既出だが、「街~運命の交差点~」というサウンドノベルで主役の一人の青年の、
      「暗い場所だからといって黒尽くめは、(黒い=暗いのが際立つからだったか?)却って目立つ」とか独白があったように思うが…
      それでもこれは見破るための困難さは、かなりのものになりそうだ。   

      1. ※80
        人体への影響は、大いに考えるべきだね。今後は動物実験などを経て、規制も出来て来るんじゃないかな?また、反射防止剤から外れた針が光学機器に悪影響を与えない様な対策も必要だろうし、新しい技術というのは、一筋縄では行かないものだね。

      2. ※80 この漆黒の原理が「針の山」なのだが、ここまで微細でない普通の針を高密度で敷き詰めるのでも(見る角度にもよるだろうが)似たように成るらしい。
        深い井戸は覗き込むと「暗い」(当然だが)、針の隙間が井戸のようなものになる、という原理なのだろうが。  …思い出したことがある。
        プラチナ(白金)ナノ微粒子というやつで初めて読んだとき「手の平からも吸収される」というのに「遺伝子DNAの配列にまで浸み込みそうだ」と感じたが、やはり発癌性の指摘は探したらあった。
        企業御用達の提灯学者に基づく記事では「安全です」と謳っているようだが。
        「 ”腸管バリアを破綻させる原因の一つとして、この食品ナノ素材が疑われます。” 」
         (某記事よりの抜粋)
        プラチナ(白金)微粒子が「棘」状かまでは調べてないコメだが。
        いずれにしてもこのヴァンダブラック、健康面だけにしても一般化には手放しで歓迎できる代物ではないようだな。

      3. ※80
        日本電気硝子の超低反射ガラスで覆って飛散防止すれば使えるかも

  17. 「♪ 美しい漆黒よ~~ 限りない暗黒よ~
       この肌の黒さをあなたに~~」

  18. モニタの反射防止にうまく使えないかなぁ
    ノングレア(非光沢)液晶でも結構ぼんやり光が反射するのが気になるんだよねー
    片側だけ光を吸収して片側だけ素通りさせるように出来ないかな

  19. 闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの
    混沌の海にたゆたいし 金色なりし闇の王

    1. ※47
      カメラメーカーは、たぶんここに出ているメーカーではないと思うけれど、反射防止の塗料は採用している。でもコストの問題とか、耐久性の問題とか、使い良さなど色々と別の問題も有ると思うので、どの塗料を採用するかはメーカーによって違うと思うけれどね。
      また、宇宙用の電波望遠鏡や軍事機器などは、掛けるコストが民生用とは桁外れだから、大量生産品と同じ土俵では考えられないと思う。日本のメーカーは、コストの割にとても高性能な生産品を作る能力に長けているから、もちろんこれに近い技術の物は研究開発し続けていると思う。

    1. ※48
      熱エネルギーになるんやないの
      温水作るのも黒いし、太陽電池も効率が高いのは黒いやろ

      1. ※45
        余計な光が反射しなければしないほどいい機材に決まってるだろう
        天体望遠鏡とか

      2. ※45
        特殊部隊の隠密行動に使えそう
        闇に紛れて突入とかどうだろう?

      3. ※45
        戦車に塗ればこっち狙ってるか向こうむいてるか判らなくなる
        機種の選定も難しくなるしデコイもバレ難くなるw
        全体に塗らなくても塗り残しを作れば視覚を混乱させる効果はありそう
        それは船舶にも使えそうだねw

  20. 車に塗ったら車種を、灯火類とシルエット以外では、判別出来ないのか。
    面白そう。

  21. ヨーロッパの彫刻家が独占使用権持ってるからその人以外使えないんだよね

  22. 工業的に有用な素材なのは確かだけど、材料のカーボンナノチューブはアスベストと同じ「細い針」だから発癌性があるらしい。
    表面からナノチューブが飛散するような場所では、この塗装は使えないだろうな。

  23. 「黒さ」に驚愕したのはホットケーキの片面を真っ黒焦げにしたとき以来だ

  24. これ絶対に市販は厳しくないか?イタズラでやばい物できるぞ
    簡単に思いつくだけでも地面と落とし穴の中までこれで塗れば穴を認識できなくなるし
    廊下に画鋲敷き詰めてこれを塗れば床に這うとかしない限りただの平面に見えるんじゃないか?

  25. アイマスクやカーテンでこれを使えば、昼間に睡眠が必要な生活が快適になりそうだ

  26. 吸収した光が熱に変わってるんなら寒冷地もペラペラのシャツで過ごせるようになるかもね。

    1. ※64
      概念的に言うと、表面に黒い細かい針が並んでいる構造になっているそうだ。他から来た光は、この針の谷の部分に入ってしまうと反射して出て来れなくなる…という仕組みを使っている。素材とか、構造の並び方によって反射率の低い条件を探しているんだろうね。

      1. ※54
        なるほど!カメラやレンズ鏡筒の植毛の代替にできるかも知れないですね。

  27. これで建物内を塗られた幽霊屋敷とかやばそうw
    あと話題のVRゴーグルの内部のモニター以外をこれで塗る

  28. これ吸収するのは可視光だけじゃないよね。
    ステルス機用の塗料になるんじゃね?

  29. 車のダッシュボードに塗ればフロントガラスへの映り込みを防止できるな

  30. 夜間迷彩としては最強に近いんでは無かろうか
    ライト当てても見えないんだし
    見方も見失いそうだけど

  31. 2008年頃に日本の企業も同じようなもん作ってた気がするけどあんま話題二ならんかったな

  32. これを使った部屋で極限空間での訓練ができそうよね
    光も音もない閉鎖空間・・・

  33. この素材で一面を覆った部屋とか空間を作った場所で電気とかライトを付けても、一向に明るくならないと言うことかな…うーん怖いなぁ…

  34. これを内側に塗った段ボール箱をかぶれば、即席の「真の闇」を体感できるかな。

  35. 部屋の壁の1面だけをこれで塗ったら奥行きが分からなくなって非常に怖い空間の出来上がり

  36. ヴァンタブラックで小口染めした本とかシルエット柄のウォールステッカーとか内側だけ塗られた収納ボックスとか、実用性のないアイデアしか思い浮かばないがとても気になる素材だ。
    浴槽と部屋の壁と床と机にも塗りたい。(人体への影響は知らんが)

  37. 今しがた、ニコ動でのブロマガにも出てたのをきっかけのコメに過ぎないが…
    タイムリーさの新鮮さも褪せたと思ったので、コメしなかったが
    本当に深い井戸や洞窟の「光を呑み込む程の奥行を、薄い平面に圧縮した」かのような”闇”だな

    1. ※92 光のような空気への「力学的な影響」が少ない(はずだと思う…自信はないが)形態のエネルギーには有効でも、音のような力学的なエネルギー形態には、効果は低いんじゃないかな?
      (高エネルギレーザーには融ける・焼ける可能性は既出の通り高そうだが)
      大きな音が何かの、特に薄い膜状のものを震わせることに久しく出会ってないので思考実験の域をでないが、光学現象には特効でも「塗り付ける塗料」という薄い膜?では音に対しては効果は「皆無そのもの」かそれに近いと思う。

  38. 昔ターナー展でアニッシュ・カプーアのVoid No.3って作品をみたんだけど、これも相当光を吸収する黒で作られた半球体で、まるで空間に穴が開いたような感じだったよ。

  39. 昼間車のフロントガラスが反射して見にくくなるからこの技術か応用できるかも。

    1. ※95
      ネタにマジレスするのもなんだけど…
      自動車の内装に使うのは自殺行為だと思うよ?自動車の場合には、地面から繰り返し振動を受ける環境だから、繰り返し表面から針状物質が飛び散り続ける事になると思う。ダッシュボードの近くに居るであろう運転手は、繰り返しそれを吸い込んで塵肺+中皮腫でタヒ亡…なんて事に。また、夏なんかは受けた熱は逃がさない感じだから、ダッシュボードが熱変形し始めると思う。だから逆説的に、自動車メーカーは絶対に採用しないと思う。

  40. こんな黒い色の車に乗ってみたいなあ。光を一切跳ね返さないから
    洗車傷もなにもなくなる…って考えてたら、どうも無理みたいね

  41. 光反射で検出するシステムのステルスが流行ったら、次は音波検出、熱検出に切り替えるだけだろうなあ

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