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誰がいったい何のために?Googleマップで発見された無数の「HELP」の文字

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(著) (編集)

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image credit : Google Map

 2025年1月7日に発生した山火事で、甚大な被害を受けているロサンゼルスだが、最近になって、上空から撮影したGoogleマップの衛星画像が話題となっている。

 そこには、「HELP」という文字がたくさん写っていたのだ。火災による被災者からのSOSか?と様々な憶測が流れたが、実はこれらのHELPサインは、数年前から存在するという。

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 いったい誰が、何のために作ったものなのだろうか。

Googleマップで発見された謎の「HELP」サイン

 問題の場所はカリフォルニア州ロサンゼルスの北緯34度3分18秒、西経118度13分30秒(34°03’18″N 118°13’30″W)だ。

 下の画像の赤い星印が今回のHELPの文字が発見された場所である。右上の赤い部分がイートン火災。左側の赤い部分はパリセーズ火災(マリブ地区)の現場だ。

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image credit : Google Map

 そして上空から写した写真がこちら。大小さまざまな「HELP」の文字が確認できると思う。

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image credit : Google Map

HELP以外の文字も複数発見、様々な憶測が飛び交う

 今回初めてこの光景を見た人たちの中には、ロサンゼルス山火事関連で助けを求めている人がいるのでは?と思う人も多かったようだ。

 だが実は、この文字はもっと以前、少なくとも2022年には存在していたという。

 そしてよく見てみると、「HELP」以外にも次のような文字列が判読できるんだそうだ。

  • TRAFICO(スペイン語で「交通」)
  • FBI
  • LAPD(ロサンゼルス警察)
  • POLICE
  • MONEY
  • TERRORISMO(スペイン語で「テロリズム」)

 中にはスペイン語で「tráfico humano(人身売買)」ではないか?と読み取れる部分があり、これに気づいたネット民たちの間で、犯罪にかかわるメッセージではないかなど、様々な憶測が飛び交った。

  • ここは建設現場のようだけれど、もしジョークだとしたら危険なほど悪趣味だ。さもなければ、被害者が手に入る材料を使って、SOSを発信しているのでは?不特定多数の人が気づいたんだから、当局も気づいてくれるといいんだが
  • 鉄道の貨物ヤードの隣にあるから、人身売買が行われている可能性は十分にあると思う
  • ここは貨物ヤードの真ん中にあるだけでなく、近くには刑務所や裁判所もある。とても不気味だ。このエリア全体がフェンスで囲まれていて、有刺鉄線も張られているんだ

単独で現地調査に乗り出すXユーザーが出現

 2025年1月27日、LAguy(@LAguy310)というXユーザーが、地上からこのエリアを探索する動画を投稿した。

 どうやらこれらの文字列は、何かの資材やチューブのようなものを並べて作られているように見える。

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image credit : X @LAguy310

 LAguy氏はあたりを歩き回りながら、次のように語っている。

正直なところ、これが子供のイタズラなのか、それとも本当に何かあるのかわからないが、フェンスの穴から中に入ることはできる。

僕はこれがいたずらだと信じたいね。この場所は無防備だよ。(HELPのような文字を)書いていたら、みんなに見られることになる。だから僕には、単なる子供たちの悪ふざけに思えるんだ

 その後も周囲の探索を続けたLAguy氏は、近隣の住民にインタビューを試みたが、誰が何の目的で、このサインを作っているのかまではわからなかった。

ネットでの新たな情報

 だがネットの反応を見ると、どうやらホームレスの仕業らしいという情報が。さらに、このサインは、2022~2023年の間に登場したらしい。

  • これはホームレスが作ってるもので、彼はエイリアンが迎えに来ると思っているんだよ。警察がしょっちゅう彼を連れて行くけど、また戻って来てはヘルプサインを作り直すんだ
  • Googleアースの履歴を見ると、2022年には既に存在しているみたい
  • この男は、101号線が10号線から分かれるあたりで、何年もこれを作り続けている。撤去されても、いつも作り直すんだ。この辺の出身者にとっては目新しもんじゃないよ
  • みんながパニックになっているのを見るのは面白いよね。私もこの地域の出身で、何年も前から目にしているよ
  • LAguyの動画の、川沿いのゴミ捨て場にフレブルが写ってる! 誰か動物管理局に連絡してやってくれ!

現場にいた犬を心配する声が多数寄せられる

 何人かが指摘していたように、この映像の最初のほうには、ガラクタの中からこちらを見上げる1匹のフレンチブルドッグの姿が写っていた。

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image credit : X @LAguy310

 LAguy氏は、周辺にいたホームレスの女性にも話を聞いた。彼女によると、この犬の名前はスースで、首輪をつけていたことから、ちゃんと飼い主がいるようだ。

 フォロワーの中には、スースがどこかから盗まれたのでは?と危惧する人もいたようで、LAguy氏はなんとなく流れでスースについても探索する感じに。だが最初に見つけた場所に戻った時、スースは既にいなかった。

 LAguy氏は、もしフォロワーの誰かがスースを保護したのなら、知らせてほしいと投稿。既に何件かの情報が寄せられているようだが、スースの行方はまだわかっていない。

ホームレス女性はサインを作っている人を知っていた?

 この女性は問題の文字列を作っている人物についても知っているという。

 彼女の話だと、「HELP」サインを作っているのは、「ホセ」という名前のホームレスだという。だが彼女も、ホセが何のためにサインを作っているのかまでは知らなかったようだ。

 LAguy氏は「ホセ」と直接コンタクトをとろうと試みたが、この日は彼を見つけることができなかった。

 さらにLAguy氏は、このような看板も発見した。看板は比較的新しいもので、書かれているのはこんな内容。

「HELP」(のサインを作っているの)は人間です。彼らの作品は、ロス市警を通じてホームレスの人々が直面している虐待についてです。HELP活動を理由に通報するなら、問題があるのはあなたです!

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image credit : X @LAguy310

事件なのかイタズラなのか、それとももっと奥深いものが?

 もう何をどう信じていいのかわからない状態となっているが、ホームレス女性の言うことが本当なら、ホームレスの男性によるメッセージということになる。

 だがまだイタズラの可能性も残っているし、奥深い問題が発生している可能性もゼロではない。

 LAguy氏のフォロワーがロサンゼルス警察当局に連絡したところ、このエリアに助けを求めている人は存在せず、「HELP」のサインは数年来ここにあることを、当局も認識しているとの返事があったそうだ。

 また、上空からの写真では、現場には穴のようなものが写っており、地下にアジトや監禁施設があるのでは?との憶測も呼んでいる。

 残念ながら現場周辺の治安は非常に悪く、LAguy氏は夜の訪れとともに、この日の探索を切り上げることにした。とは言え、まだあきらめたわけではないらしく、今後も調査を続けるとのこと。

 彼は既に現場に隣接する土地の所有者に連絡を取り、調査する許可をもらったらしい。

 現在のところ、LAguy氏が「ホセ」とのコンタクトに成功したとの報告はないが、何か進展があったらカラパイアでも続報をお届けしたいと思っている。

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この記事へのコメント 12件

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  1. この場所に撮影に逝ったら警察がやべーので立ち去るようにと
    日本人旅行客に言われたって書いてあったな
    しかしただでさえやばいロスサントス(間違えたロスアンゼルスだ)に
    逝きたいのかわからん

  2. 生身なら気づいても言えないかもしれないし、いろんなノイズは入っても誰かが関心を持ってコンタクトするきっかけになるなら、稀少なネットの良い面だと思う

  3. ネットじゃなければ気づいても行動に移せないかもしれない。ノイズは混ざるだろうけど、稀少なネットのいい面じゃない?
    久しぶりにピュアなものを見た気がする

  4. 貧困は本来それを作り出した政治の責任で助けを求めている被害者が居るのは事実である。

  5. 統合失調症で普通の暮らしができない⇒ホームレスになる⇒統合失調症の幻覚でヘルプマークを宇宙人に向けてる

    それだけなんちゃうん?

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