2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

夏目漱石 『三四郎』

熊本の高等学校を卒業した小川三四郎は、東京の大学に入るため、汽車で上京する。 乗り換えのため名古屋で下車したところ、車中で知り合った女と、なぜか宿屋で同室をあてがわれ、一夜を同衾することになるが、純情な青年、三四郎は当然のごとく、手も足も出…

後日談

読了後、お気に入りブックマーカーのひとに差し上げました。自分探しが止まらない (SB新書)作者: 速水健朗出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2008/02/16メディア: 新書購入: 22人 クリック: 1,118回この商品を含むブログ (306件) を見る

『自分探しが止まらない』を買ったよ

本屋で平積みになってました。

夏目漱石 『草枕』

山路を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。 『草枕』のあまりにも有名な冒頭の一節である。有名ではあるのだが、わかりにくい。難解というほどではないが、わかったような…

夏目漱石 『我輩は猫である』

我輩は猫である。名前はまだ無い。という書き出しで有名な、夏目漱石の最初の小説である。(1905〜1906年発表) 初めてこの本を読んだのは十代の頃だが、奇天烈な登場人物たちの落語風の会話が面白かった。三十代に再読したときは、地の文、即ち「我輩」によ…