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東根室駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東根室駅
ホームにある最東端を示す標柱と駅名標(2018年5月)
ひがしねむろ
Higashi-Nemuro
西和田 (8.7 km)
(1.5 km) 根室
地図
所在地 北海道根室振興局根室市光洋町2丁目15番地
北緯43度19分25.2秒 東経145度35分50秒 / 北緯43.323667度 東経145.59722度 / 43.323667; 145.59722座標: 北緯43度19分25.2秒 東経145度35分50秒 / 北緯43.323667度 東経145.59722度 / 43.323667; 145.59722
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線(花咲線)
キロ程 306.0 km(新得起点)
電報略号 ヒネ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1961年昭和36年)9月1日[1]
備考 日本最東端駅[JR北 1]
無人駅
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東根室駅(ひがしねむろえき)は、北海道根室振興局根室市光洋町2丁目[2]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)のであり、東経145度35分50秒、北緯43度19分24秒に位置し[注釈 1]、現存する日本国内の鉄道駅では最東端である[JR北 2][JR北 1][注釈 2]事務管理コードは▲110456[3][4]。なお、2025年(令和7年)3月15日のダイヤ改正により廃止となる予定で[5]、廃止後は根室駅が日本最東端の駅となる予定[新聞 2]

歴史

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1978年の東根室駅と周囲500m範囲。左上が根室駅方面。仮乗降場スタイルの簡易型ホーム1面1線。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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根室の東方に位置することから[9]

駅構造

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築堤上に位置する無人駅根室駅管理)で、根室方面に向かって右側に1面1線の単式ホームを設ける[2]。駅舎はないが、日本最東端の駅の記念碑が設置されている。

観光利用促進の取組

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到達証明書

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日本最東端の駅であることから、2017年から根室駅に隣接する根室市観光インフォメーションセンターで「最東端駅 東根室到達証明書」を配布している[10][11]。到達証明書のデザインは何度か変更されている[11]

駅弁

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2018年6月1日より、花咲線区間での「ご当地弁当」を楽しむ取り組みとして、東根室駅を発着する一部列車(上り3本)で、ホームまで以下に記す駅弁を届けて販売するサービスを実施している(いずれも事前予約制)[JR北 2]

  • 焼きさんま寿司
  • やきとり弁当

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 5 [12]
2016年(平成28年) 13.2 [JR北 4]
2017年(平成29年) 15.4 [JR北 5]
2018年(平成30年) 13.0 [JR北 6]
2019年(令和元年) 13.0 [JR北 7]
2020年(令和02年) 13.4 [JR北 8]
2021年(令和03年) 12.8 [JR北 9]
2022年(令和04年) 10.8 [JR北 10]

駅周辺

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住宅地が広がる。付近に航空自衛隊根室分屯基地(主な部隊は「第26警戒隊」・「第2収集隊」・「根室分遣班」の3つ)がある。根室高校の生徒も通学で利用している。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線(花咲線)
快速「ノサップ」
通過
快速「はなさき」
西和田駅 - 東根室駅 - 根室駅
普通
昆布盛駅 - *西和田駅 - **花咲駅 - 東根室駅 - 根室駅
*:一部の下り列車は西和田駅を通過する。
**:打消線は廃駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 2015年時点でホームの看板には「東経145度36分05秒、北緯43度19分18秒」と表示されていたが、これは2002年平成14年)4月1日に改正測量法が施行される以前の基準によるもので、実際の駅の場所とは400 m 程ずれているため、後に現行の表示へ修正された[新聞 1]
  2. ^ 戦後は1959年(昭和34年)9月21日までは根室拓殖鉄道歯舞駅が、以後1961年(昭和36年)8月31日の当駅開業前までは1駅隣の根室駅が日本最東端。
  3. ^ この種の正式な駅として開業する以前から旅客を扱っていた例について、文献により名称には表記揺れがあるが、本項目中では便宜上「仮乗降場」と記載する。

出典

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  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、884頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日。ISBN 4-09-395401-1 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、234頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  5. ^ 日本放送協会. “JR 来年3月のダイヤ改正で東根室・抜海など5駅廃止へ|NHK 北海道のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年12月14日閲覧。
  6. ^ 「発着時刻表と料金 気動車の簡易乗降場」『北海道新聞』第6627号1961年2月2日、道東版、12面。
  7. ^ 根室市史編さん室『根室市史 年表編』根室市、1988年3月20日、229頁。doi:10.11501/9490944https://dl.ndl.go.jp/pid/9490944/1/121 
  8. ^ 「通報 ●根室本線東根室駅の設置について(営業局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1961年8月24日、2面。
  9. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY 
  10. ^ JR花咲線 花咲く鉄路JR花咲線を楽しもう!”. 根室市観光協会. 2020年12月12日閲覧。
  11. ^ a b 最東端駅「東根室」到着証明書を一新 根室観光協 - 北海道新聞 2022年1月28日
  12. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、874頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  13. ^ 光洋中学校前(根室市)”. NAVITIME. 2019年11月22日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ a b 日本最東端の駅から九州最西端の駅へ!チャレンジ2,901km!日本横断紀行 参加者募集開始!』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2005年4月4日。オリジナルの2005年5月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20050520023206/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2005/050404.pdf2015年10月17日閲覧 
  2. ^ a b ~ いつもの列車で観光気分 ~ 花咲線の「普通列車を観光列車にする取り組み」を開始します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年4月12日。オリジナルの2020年4月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200406094337/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180412_KO_itumonoressyakankou.pdf2020年4月6日閲覧 
  3. ^ 2025年3⽉ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20241213055036/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241213_KO_kaisei.pdf2024年12月13日閲覧 
  4. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102705/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/05.pdf2017年12月10日閲覧 
  5. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818152757/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/05.pdf2018年8月19日閲覧 
  6. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  10. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ 毎日新聞(北海道朝刊) (2015年11月30日). “JR花咲線・東根室駅|日本最東端駅、400メートルズレ 測量法改正後も看板そのまま 北海道・根室” (日本語). 毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2015年12月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151208053344/http://mainichi.jp/articles/20151130/ddr/041/040/002000c 2016年1月14日閲覧。 
  2. ^ 上地兼太郎「「日本最東端の駅」廃駅へ JR北海道東根室駅、来春のダイヤ改定で」『朝日新聞』2024年12月13日。2024年12月13日閲覧。
  3. ^ 日本最東端の東根室駅、来春の廃止検討 根室駅が新たな最東端に」『北海道新聞』2024年8月23日。オリジナルの2024年8月23日時点におけるアーカイブ。2024年8月23日閲覧。
  4. ^ 「日本最東端」東根室駅を廃止へ 花咲線、鉄道ファンに人気も採算は厳しく JR北海道 」『産経新聞』2024年12月13日。2024年12月13日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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