斎藤一雄
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斎藤 一雄(さいとう かずお、1919年[要出典] - 2011年[1])は、日本の造園学者。なお、姓は「斉藤」の表記も使用していた。
来歴
[編集]千葉大学園芸学部教授を務めた[2]。庭園デザイン研究室の初代教授だった[要出典]。
1975年に「自然の保全原単位としての水系環境系に関する研究」で京都大学より農学博士号を取得した[3]。
造園家の田瀬理夫は、「斉藤(斎藤)が1979年に『トータルランドスケープ』という観念を提唱した」と述べている[4]。
1992年当時は、にわふぉるむ研究室の代表を務めていた[5]。
平成9年度の日本造園学会賞上原敬二賞を受賞した[6]。
造園の実作も手がけ、ゴルフコースの造園作(コース設計ではない)として、平成倶楽部[7]やレイク相模カントリークラブ[8]がある。また在職した千葉大学園芸学部キャンパス敷地内に設計した庭園が残る[要出典]。
著書
[編集]- 菅井準一、等(編)『科学史大系』、中教、1952年
- 『栽培の実際と理論 新しい農民の生物読本』新興出版社、1955年
- 関口鍈太郎(編著)『造園技術 設計・施工』(分担執筆)養賢堂、1961年
- 『造園実務集成 庭園篇 1 庭園設計の実際』技報堂出版、1972年
- 『緑化土木 環境系の形成技術として』(編著)森北出版、1979年
- 『環境システムの計画 接点空間 (インターフェイス) をさぐる』斉藤一雄先生退官記念事業会、1985年
- 『緑の環境デザイン 庭から国立公園まで』(斉藤一雄・田畑貞寿編著)日本放送出版協会、1985年
脚注
[編集]- ^ 山本紀久『造園植栽術 (PDF) 』彰国社、2012年(p.6、趙賢一「子供の頃の感動を今に紡ぐ」を参照)
- ^ 藤井英二郎, 細田和寿「農村空間の構造と特性に関する研究--列状集落の都市化に伴なう変化」『千葉大学園芸学部学術報告』第31号、千葉大学園芸学部、1983年2月、73-80頁、ISSN 00693227、NAID 110004699728。(p.79に助言者として「造園学科の斉藤一雄教授」とある)
- ^ 斎藤一雄「自然の保全原単位としての水系環境系に関する研究」京都大学 博士論文乙第2701号、1975年、NAID 500000375311。 本論文においては「斎藤」姓で表記されている。
- ^ 日々の生活から地域の風景をつくる トータルランドスケープのつくり方 - 上野公園スタディーズレクチャー02(2017年12月21日、上野「文化の杜」新構想実行委員会)
- ^ 都市緑化技術 No.6 - 都市緑化機構(1992年。寄稿「水系を軸とする環境計画とその問題点」の執筆者を参照)
- ^ 上原敬二賞受賞者 - 日本造園学会(ここでは「斎藤」表記)
- ^ コース紹介 - 平成倶楽部
- ^ レイク相模カントリークラブ - フローラゴルフ