Circle CIでSSHサーバを利用する際の注意点
Circle CIでテストコードからローカルのSSHサーバを利用する際の注意点をメモします。
背景
SSHクライアントのテストでSSHサーバが必要なので、CI環境で用意したい。具体的には、Gradle SSH PluginのテストでCircle CIのSSHサーバを利用したい。
課題と対策
Circle CIではデフォルトでSSHサーバが起動しており、ubuntuユーザに対して公開鍵認証でログインできるようになっています。
私が試した範囲では以下の課題がありました。
- 一定時間ごとにホスト鍵が変わる
- ubuntuユーザへのログインに時間が掛かる
まず、一定時間(1〜2分?)ごとにSSHサーバのホスト鍵が変わるようです。これにより known_hosts
に書かれたホスト鍵が古くなるため、Host Key Checkingに失敗します。デフォルトで起動しているsshdに問題があるようなので、以下のように別のsshdを起動したら解決しました。
test: pre: - sudo /usr/sbin/sshd -D -e -p 8022: background: true
追記: 別のsshdを起動する方法でもホスト鍵が変わる場合があるようです。メモリを大量に使用した場合かもしれません。対策はまだ見つかっていません。
また、CIを実行しているユーザ(ubuntu)へのログインは異常に時間がかかるため、スローテストの原因になります。おそらくubuntuユーザのログイン時に何かやっているためと思われます。これは別のユーザを作成したら解決しました。
# configure public key authentication ssh-keygen -t rsa -N '' -f ~/.ssh/id_ext sudo useradd -m tester sudo -u tester -i mkdir -p -m 700 .ssh sudo -u tester -i tee .ssh/authorized_keys < ~/.ssh/id_ext.pub sudo -u tester -i chmod 600 .ssh/authorized_keys # configure sudo without password echo "tester ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL" > /tmp/tester sudo chmod 440 /tmp/tester sudo chown 0.0 /tmp/tester sudo mv /tmp/tester /etc/sudoers.d
なお、2の解決策を実施することでCIの所要時間が約8分から約5分に短縮されました。あくまでもGradle SSH Pluginの例なので参考ですが。
別の選択肢
以下の選択肢もあります。
- Dockerコンテナでsshdを実行してログインする
- EC2などにログインする
1はdocker pullでやや時間がかかります。2はレイテンシの影響を受けます。