数ヶ月前、芸能界でTwitterで不適切投稿をしたら誹謗中傷が絶えず、被害者側が許すと言っても誹謗中傷が止まらず・・・という話がありましたが、SNSって怖いですね・・・
あの2人が普段、どのような関係かはわかりませんが、当人達以上にコメントしている一般の人達の方が過敏になり、大事にしている感じがしました。
この件に限らず言えることですが、私もいじめられっ子なのでいじめっ子タイプとは関わりたくありません。
しかしいじめっ子タイプが何か不祥事を起こし、第三者から誹謗中傷を浴びせられている姿を見るとそこまでしなくても・・・と思ってしまうことがあります。
被害者本人が加害者に暴言を返してしまうのはそれだけ傷付いたからであり、否定はできません。
しかし関係のない第三者が必要以上に暴言で攻撃してしまうのはたとえ正義感から来ていたとしてもいじめっ子と同じです。
正義感は時として悪になることもあり、自粛警察が良い例です。
そもそも誹謗中傷で返しても何も解決になりません。
私は自分をいじめてきた相手を許せるほどの器はありませんが、すべては被害者側が決めることです。
被害者側が「許す」、あるいは「終わりにしたい」と言っているのであればそこで止めないと被害者側はさらに嫌な気持ちになります。
何か不祥事を起こした際、当事者と親しい方は「もっとアドバイスしておけば良かった」、「厳しく叱っておきます」という話を聞きますが、このような対応ではハッキリ言って効果はありません。
そもそも人の性格は注意したからと言ってそう簡単には直りませんし、別のアプローチを考えるべきでは?と私は思うのです。
アメリカではいじめ問題が起きた際、加害者側がカウンセリングを受けるようになっているようですが、これは加害者の心身のバランスを取るためのようです。
加害者側は何らかの心の問題を抱え、他者を追い詰めるようなことをしてしまっているのでお説教的なことではなく、心のケアが必要なのです。
また、以前受けたセミナーでもモンスターのような子供がいたが、この子を直そうとか良い子にしよう等と思うのではなく、とにかくハートを開いて接していたら良い子になったという話を聞いたことがありました。
そうなんですよね・・・
矯正させるような態度で接してしまえば相手の心を開くことはできません。
嘘を付くようになったり、距離を置かれたり・・・関係は悪化するでしょう。
もっと言ってしまえばその押し付けがブーメランとなって返って来ることもあるかもしれません。
これは子供に限らず大人にも言えることですが、良くない振る舞いの根本は過去の傷付きから来ています。
アドバイスや叱るぐらいの対応しかできないのであれば距離を置くのが最善だと私は思います。
それは無責任ではないか?と思うかもしれませんが、その当事者には遅かれ早かれいずれ別の理解者が現れるのでその方に任せておけば良いのです。
今まで不祥事を起こしてきた方達を見ていると他に手を差し伸べていただける方が現れ、再起できるよう、道を作っていただけています。
実際にこのような話もあります。
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もしどうしても友達として何とかしたい等、思うのであれば相手を責めるようなことはせず良き理解者になる、助けを求めて来た時にフォローしてあげるのが本当の意味での友達ではないかと私は思います。
そう考えるとどんなに親しい関係であろうと普段からべたべたではなく、適度に距離を置く方が手を差し伸べやすいのかもしれません。