お知らせ
今日は夜7時から、トップランナーにサンボマスターが出ていた(再放送)。ラジオなどでよく曲は聴いていたけど、メンバーの話ははじめて聞いた。最初に練習した時に曲をやるんでなくて、とにかく「音」を出していたこと、電車が人身事故で止まることをシンボリックに考えた自分を否定しようとして、こういう歌を歌おうと思ったこと。歌っているときも山口さんは、叫びもするけど、言葉ひとつひとつをしっかり語りかけていて、ベースの近藤さん、ドラムの木内さんはその言葉とともに、自分たちの音でも叫ぼうとしていた。
その番組のすぐ後に「あの人に会いたい」という10分の短い番組で、宇野千代さんのインタビューが放送されていた。
その中で宇野さんがおっしゃっていた「恋愛の武士道」という言葉、とてもいい言葉だった。(それについて述べられたターザン山本さんの日記)
愛する時はとことん愛するけれど、相手が自分のことを嫌だと思っているのがわかった時には、さっと引く、ということ。結婚も4,5年の間は雄雌の関係が続くけど、それから先はお互いの努力で友情以上の関係を作り上げていかないと続かない。何十年も連れ添っている夫婦もすばらしいと思うが、自分はそれをしてこなかったし、それを後悔はしていないということ。
そう思い切るのもなかなかできることではないけど、心の中に置いておきたい言葉。
その後総合でやっていた靖国問題の番組も最後まで見た。
講和条約で対外的に東京裁判を受け入れつつも、国内的に秘密裡に戦犯の合祀を政府が進めていたこと、その間に起こったいろいろな運動、恥かしながら私はほとんど知りませんでした。
討論に入って最後の頃に、靖国では戦犯をはじめ、300万もの人を祀っているが、その中には戦って死んだ人もいれば、その戦場で飢えや病気で亡くなった人もいるということ。靖国以外でも、広島長崎の原爆、各地での空襲、沖縄戦と犠牲者は大勢いるということ。
戦争責任は、日本の指導者の責任だけでなくて、そのときの世界の行いも含めてはっきりさせないといけない事で、純粋に戦争のすべての犠牲者に祈りを捧げて、戦いをしない、ということがいまだできていない、という事実。
日本の戦争のさなかに生きていた人々は、それぞれの立場の違いから、いろいろな問題を解決できずにいるが、上坂冬子さんは、これから20年ぐらい後になり、戦争を知らない世代が問題を解決していくことを進めてほしいと言っておられた。
戦争の話は60年たっても、知られていない事、語られていないことが多いし、日本では日常的に考えられていなかったりする。私たちは戦争の話にもっと耳を傾けて、知ろうとして、いろんな立場を、自分に当てはめてみることをしていかなければいけないと思う。今行われている戦いにも。