Red Magic 6が最近の据え置きメイン環境
Red Magic 6を買いました。
Snapdragon 888の機種です。
毎度の『据え置き運用チェック』のためです。
映像出力とUSBタッチパネルを接続して、据え置き環境としての可能性を探るヤツです。
今回は試作品の27インチTP 2560x1440@144hz(4k入力可能)を接続して、リフレッシュレート変更についても検証しました。
接続機器・設定周りについては別で書きます。
今回はアプリ動作と据え置きの方向性について。
DP Alt関連は次ので。(Xperia1も)
結果
ざっくり述べると。
4k未満の『スマホ据え置き運用』は可能。
性能がちょっと足りない。今後の最適化が課題。
動作するアプリがAndroid-x86より多いので、最近はメインの据え置きとして使ってる。
使用機種について
今回の検証はグローバル版を使っています。
グローバル版は無線通信機能の利用に制限があるため、国内版の使用をオススメします。
国内版
Amazon.co.jp
RedMagic 6 12+128G Black
アフィリエイト無し
アフィリエイト有り
※グローバル版は『技適認証表示』がありません。『技適未取得機器を用いた実験等の特例制度』の届出を行い、制度の範囲内で通信機能を利用しています。
Red Magic 6の評価
- 拡張性…外付機器との接続性は良い
- 3D描画しつつ遊べるレベルになった
- 端末もアプリ側も最適化が足りてない
- 60fps出ていても、わずかにカクつく?
- 動作するアプリは多い
- 最近はこっちが据え置きメイン環境
外付機器との接続性は良好。
HDMI & Displayport出力は4k@60hz と 2560x1440@144Hzでの表示が可能。負荷に合わせたリフレッシュレートの制限も可能。USBタッチパネルも大丈夫。電源はバッテリーを介さない『給電使用』が出来るので、バッテリーへの負担・心配を減らせる。
問題は端末とアプリ側の最適化の不足。
CPU / GPUクロック負荷を監視していると、負荷に対してクロックが上がりきっていないシーンがある。性能が足りているのにわずかにカクつきがある。アップデートによる対応を待つしか無い。
Android-x86と比較して良いところは、対応するアプリが多い。場所と電力を喰わない。スマホとして単体で使うことができる。省スペース運用は『スマホ据え置き』の方が勝る。Android-x86は対応していないアプリが多いので、その不足をカバーするサブ端末としての運用もアリだと思う。
ともかく、まずは最適化次第です。
アプリごとの動作
ミリシタ
4k 60Hz接続して撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
端末側のフレームレートカウンターでは60fps出てるけど、見た印象は60ps出ていない。CPU / GPUクロックは上がりきってない。まだ余裕あるのにわずかにカクつく。微カク。アプリ側での制限があるので、1920x1080@60fps以上はあがらない。
3D描画しつつ遊べるレベルにはなってる。
デレステ
4k 60Hz接続して撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
端末側のフレームレートカウンターでは60fps出てるけど、見た印象は60ps出ていない。CPU / GPUクロックは上がりきってない。まだ余裕あるのに微カク。アプリ側での制限があるので、2732x1536@60fps以上はあがらない。4k(実質3k以下)だと負荷によるカクつきが出やすい。2560x1440@60までだったら少ない。
プロセカ
4k 60Hz接続して撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
3D描画はAndroid-x86より安定して良い。微カクする。
4k@60fpsでも大丈夫。2560x1440は100fpsまで耐える。リフレッシュレート変更によって60fps以上の表示が可能。144fpsまで確認。端末側のフレームレートカウンターでは60fps出てるけど、見た印象は60ps出ていない。リフレッシュレート上がると微カク無くなる。
Android-x86と同じ不具合がある。
プロセカのサポートへ報告済み。
60Hzより上のリフレッシュレートにすると3D描画がブレる。アイドル親衛隊で雫が『テンション上がったイチロー』みたいにブルブルする。ブレるのは映像出力時だけでなく、端末OLED上の描画でも確認できる。それと判定タイミングがリフレッシュレートによって異なる気がする。
プロセカ 解像度・8kアンチエイリアス化チェック
Android-x86 arm64-v8a対応と、プロセカGPU負荷
スクスタ
プレイ動画撮ってない。すいません。
スクリーンショットは端末のみの状態で撮影。(外部映像出力するとスクリーンショット撮れないため)
音ゲー?として遊ぶのは問題無い。
画面上の緑の165は設定リフレッシュレート。
その下の数値が描画FPS。
いずれも端末OLED画面上でのみ表示可能。
外部映像出力時、2560x1440@90fpsまでなら耐える。4k@60fps維持できない。CPU / GPUクロックは割と上がっているので、恐らく4k描画には性能が足りない。アンチエイリアス掛かってるのでダントツ負荷が高い。リフレッシュレート制限は映像出力先に反映される。144fpsまで確認。以前までアプリ側で『解像度2k上限』があったけど…無くなった?
スマホとして端末単体で遊ぶより、外部出力した方が何故か軽い。
Android-x86で起動出来なくなってるのに今回気づいた。
スクスタを据え置きで遊ぶなら、スマホ据え置き運用しか無い。
10月の話だったけど、結局スクスタ用
D4DJ
スクリーンショットは端末のみの状態で撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
外部映像出力時、4k@60fpsでも大丈夫。2560x1440@144fpsもいける。2Dだから。
リフレッシュレート変更による60fps以上の表示が出来る。制限はHDMI / DP 映像出力先にも反映される。144fpsまで確認。端末のみの状態で165fpsまで確認。(120fpsより上は開発者オプションでの制限解除が必要)
メインで遊んでいないので簡単な確認のみ。
ガルパ
スクリーンショットは端末のみの状態で撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
起動できるけど、外部映像出力に問題あり。
アプリ側での制限があるため、60fps以上はあがらない。2Dなのに。
映像出力はクローンモードでしか出力できない。クローンモードだとRed Magic 6のOLED表示のままなので、2400x1080に制限される。全画面デスクトップモードだと、音ゲーパートで止まる。
アイプラ
スクリーンショットは端末のみの状態で撮影。
遊べるけど重い。60fps出ない。
スマホ単体での動作でも問題ある。最適化待つしかない。
クローンモードでしか外部出力できない。ガルパと同じ。
大半のパートで縦画面表示だけど、MVはちゃんと横表示になる。
Android-x86は起動出来るけど音しか出ない。
折角のAndroid-x86の性能活かせない。
アイプラ据え置きで遊ぶなら、スマホ運用しか無い。
ときめきアイドル
スクリーンショットは端末のみの状態で撮影。
音ゲーとして遊ぶのは問題無い。
公式に120fps対応してる貴重なアプリ。
外部映像出力時、2560x1440@70fpsくらいならいける。4k@60fpsは維持できない。40fpsまで落ち込む。CPU / GPUクロックは割と上がってるので、恐らく4kには性能が足りない。
ときめきアイドル 4k&8k 解像度/ Android-x86 GPUチェック
※いずれもアップした動画はブログ上でYoutubeで再生すると画質良くないので、よく確認したい場合はYoutube側で再生してください。
Youtube / 再生リスト RedMagic6
Android-x86との比較と、運用の今後
1.
Android-x86で不満が無ければ、すぐに置き換える必要は無い。デレステ・ミリシタ・プロセカ(2D)はノーツの動きを見ていると、Android-x86の方が良い。性能では敵わない。
2.
『据え置き運用はAndroid-x86じゃないと遊べない』ということは無くなった。Red Magic 6は60fps描画に問題はあるものの、ミリシタ・デレステも遊べるレベルになってる。DP Alt対応端末も増えて選択肢が広がった。
3.
スクスタ・アイプラのように、Android-x86で動かないアプリが増えるかもしれない。アプリ対応具合で言えばスマホ運用の方が有利。Android-x86はアプリ更新で動かなくなるのが怖い。今後に備えて予備手段はあった方が良い。
4.
Androidアプリでの3D 60fps以上は問題が起きやすい。高リフレッシュレートの必要性は限られる。アプリ側で60fps制限掛かっていたり、60fps以上の表示が出来ても操作・描画に問題が起きたり、そもそもそこまで端末側の性能が足りなかったりする。(デレステも昨年秋まで60fpsより上の表示が出来ていたけど、プロセカと同様の問題があった。なので制限掛かった?)
5.
自分がRerdmagic6を据え置きメインに使い始めたのは『アプリ対応の広さ』が理由。Android-x86では、ミリシタは32bitでしか動作しない、プロセカは64bitでしか動作しない & 3D描画に問題がある。加えてこの機にスクスタ遊ぼうかと思ったらAndroid-x86で動かなくなってた。そんな訳で、最近はスマホ据え置き運用がメインになりました。
6.
普段用としてはXperia 1を使う予定。使い慣れているのと外出先ではSD888ほどの性能を求めないから。当初はSONY Xperia 1 IIIへの変更を検討していたけど、価格高め & 発売時期が伸びてしまった。SD888に期待していて早めに試したかったので、Rerdmagic6を増やしました。今後はスマホ一台で済むようになると良いんだけど。
7.
スマホは性能・最適化に課題はあるものの、可搬性・アプリ対応の優位性は高い。そこを重視する場合、Android-x86とゲーミングスマホとの比較で、コストパフォーマンスの見方が変わってくる。
8.
現時点でSD888・外部接続・リフレッシュレート変更・バイパス給電機能があるのは以下の機種。バイパス給電機能など一部機能が無い機種でも良いならGalaxy S21やSnapdragon Insidersも候補に入る。
※リンク先はメーカーオフィシャルHP
9.
購入して調査するのは当面はRedmagic6かな…すべての端末も入手するのは大変なので。これら機種を持ってる方がおられたら、試作品TP & DP ALTハブの貸出、動作チェック協力させて貰う形で端末を試させて頂けないでしょうか。興味ありましたらお願いします。
= 連絡先フォーム =
10.
性能向上の余地については、年内で言えばSnapdragon 888+がすぐ出る。年末にはSnapdragon 898 や Exynos 2200 (AMD RDNA 2 GPU なの?)が発表されるはず。スマホの性能は毎年およそ20%ずつ向上しているので、アプリ側がこれ以上の性能を求めないのであれば、Android-x86環境との性能ギャップは縮まっていくと思う。スマホ側が十分な性能になったら、アプリ側で解像度・リフレッシュレート制限外しそうだけど。
11.
拡張性については、スマートフォンでもいずれUSB4に対応する可能性がある。USB4はThunderBolt互換ならびにDisplayPort出力対応が必須要件になるので、より拡張性が良くなると思う。当面はDP ALTでの映像出力になるけど…これはハブを選ぶ必要があるのが難点。ハブについては次回書く。
PC Watch / 次世代USB「USB4」ではDisplayPort出力対応が“必須要件”
Wikipedia / USB4
12.
スマホで運用するには最適化と性能向上が問題。まだ時間は掛かりそう。今後も出る新機種にデバイス欲が掻き立てられると思うけど…最適化に時間が掛かることを踏まえると、発売されても焦らなくて良いと思う。塩漬けになりかねないし。
13.
据え置き運用チャレンジしたい人にとっては、今の塩漬けギリギリのラインでチャレンジ出来る状況はたまらなく遊べると思う…。更新が来るのを楽しめる人とか。
14.
Nvidia Shieldの新型は今年は無さそう。Nintendo Switchの新型があれば、そのおこぼれでShieldに新型Tegraを搭載される可能性があったけど、半導体供給の問題なのか、今年はSwitchのSOC更新無かったですね。
15.
他の運用手段として期待していたM1 Mac iOSアプリのサイドローディングは厳しそう。Windows11でのAndroidアプリのサイドローディングがどうなるか。Radeon・Gefoceの性能生かして動かせると良いんだけど。
ITmedia NEWS / Windows 11で動くAndroidアプリ その背景にあるもの
グローバル版について
実験・試験・調査目的であれば一時的にグローバル版が使える。
Aliexpress / Nubia RedMagic 6 (グローバル版)
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1.
RedMagic 6 グローバル版は技適取得しているものの、端末上で技適認証表示ができません。そのため無線通信は利用出来ません。今回は検証にあたってwifiを使用するため『技適未取得機器を用いた実験等の特例制度』の届出を行った上で検証しています。
2.
グローバル版はRed Magic 5まではオフィシャルサイトからは購入できたのですが、6からは購入できません。国内版が出たことで日本はグローバル版の販売対象から外れたようです。グローバル版はオフィシャル以外から購入できます。
3.
RedMagic 6 グローバル版は以前まで技適表示がありましたが、国内版が出たタイミングのアップデートで無くなりました。"Nubia グローバルサポート"からの回答は『技適表示は日本版のみ』とのことです。無線通信機能を利用したい場合は国内版を購入してください。日本語サポートが必要な場合も国内版を購入してください。技適特例の利用は実験・試験・調査目的に限られます。
4.
ASUS ROG5 グローバル版が値下がりしてきた。サポートなどの使用条件をクリア出来るなら、他のグローバル版機種も良さそう。調べ直さないといけないけど。技適特例によって、こういったグローバル版を使った検証が出来るようになって良かった。
Aliexpress / ASUS ROG 5 (グローバル版)
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※この無線設備は、電波法に定める技術基準への適合が確認されておらず、法に定める特別な条件の下でのみ使用が認められています。この条件に違反して無線設備を使用することは、法に定める罰則その他の措置の対象となります。
そのほか
1.
Red Magic 6の前に『Xperia 1 (Snapdragon 855)』があったのですが、書くのすっ飛ばしました。目新しい進展が無く、性能的にもイマイチで書くの萎えました。すみません。あと2世代は性能上がらないとダメと見込んで、今回のRed Magic 6になりました。
2.
新規に据え置き運用したい人へのアプローチとして、Android-x86以外の選択肢が出来たのは良かった。対応アプリが狭まってるのも難点だったし。
3.
今後の『試作品貸出』の条件として、推奨環境に『スマホ据え置き』も入れるつもり。というか、入れないとAndroid-x86は導入・運用の敷居が高いし、対応するアプリ・使えるアプリが限られるので、そろそろ『スマホ据え置き運用の方向性』に目処を付けたかった。試作品使って貰う機会作っても、Android-x86持ってきてもらうのは大変だけど、スマホだけで済むなら楽。あとはコロナが…。
そんな訳で今後に向けて先に書いとかないと募集ができない。
端末側の設定とDP Altハブについても書くつもりがまとめきれなかった。次で。