一夜漬けで優勝するための素数5選

こんにちは、さしみです。今回は、素数大富豪初心者が大会に挑むなら、という設定で、絶対に覚えておくべき素数を紹介します。去年のマスプライム杯の前に出ていたら自分の役に立っただろうな、と思えるような記事にしていきます。最後の方に立ち回りについても軽く触れますが、ルールは全て理解していることを前提とするのでもし不安な点があれば以下の記事で復習しておいてください。

https://primeqk.themedia.jp/pages/4500251/rules

 

 

â‘ KKJ

まずは3枚出し最強素数、KKJです。これを覚えているだけで、どれだけ強い人が相手でも何もさせずに勝てる確率が5%くらいあります。と言ってもその活用方法はとても基本的なもの。3枚出しをして、次にKKJを出して、残りの札で上がるだけです。残りは基本5~6枚になりますが、3でさえ割れなければ適当に出しても3割くらいは素数になります。もし運よく57を持っていれば、3枚出しだけで全ての手を作れることもあります。

 

ところで、なぜこの何の変哲もない戦術でKKJが強いのか。強い人は最初の3枚出しに対し、合成数カマトトと呼ばれる、わざと手札の全てを使って間違った手を出すことで手札を24枚にする技を使ってくるからです。後に紹介するKJQJや、KKJより弱いKQKなどの素数で同じように上がろうとすると、高確率で24枚の手札からより強い切り札を出されて負けてしまうのです。

 

しかし、KKJより大きい数はKKQ=2^4×29×283とKKKしかなく、Kに加えて偏った数札を使うため、仮に相手の手札が24枚になっても3割くらいしか返されません。そのため、最も簡単・頻出かつ対策困難な戦術として、真っ先に紹介するだけの価値があります。

 

â‘¡KJQJ

次に、4枚出し最強素数のKJQJです。こちらも、4枚出しをして、KJQJを出して、残りの札で上がるという戦術が基本になります。残りが3枚出しになることがあるため、そちらに知っている素数を残して最初の4枚を勘で出す、というローリスクな行動ができるのは3枚出しに勝る点でしょう。

 

しかし、もし相手がカマトトして手札が24枚になっている場合は、そのままKJQJを出すのは危険な場合があります。KJQJを超える合成数(overKJQJ)はKKQより揃いやすいものも含め30種類以上あり、有名な10種類程度を覚えているプレイヤーにとって、KJQJは8割程度返せるものだからです。

 

もちろん、相手がoverKJQJを知らないと考えられる場合はKJQJは絶対的な切り札になりえますし、そもそも揃わないこと、返されてもどこかでミスがある可能性に賭けることもできます。ただ、ここでは相手がとても強い場合を想定して、もう一つおすすめの方針を紹介します。

 

それは、4枚出しに対して相手がカマトトしてきた時点で全出しをすることです。全出しとは、自分が持っている手札を全て使った数を出すことで、それが素数であれば一気に上がることができます。こうすることで、相手がカマトトしてきた場合でも、初めから全出しよりは高い確率で一発勝ちを狙えます。もちろん4枚出しに返された場合はKJQJを出せばよいです。

 

ちなみに、この全出しの代わりに確実に素数を出して上がれるような札を用意しておく、二刀流という技もあります。余分に覚える素数が増えますが、使いこなせれば強力なので、興味があれば以下の記事をチェックしてみてください。

https://hana3101382283.hatenablog.com/entry/2020/05/31/kaieda

 

â‘¢KTQJ

KJQJに似ている4枚出しをもう一つ紹介します。KTQJは絵札を1枚ずつ使うため、非常に揃いやすく様々な場面で役に立ちます。初心者同士の対戦であれば雑に切り札にしても良いでしょう。

 

強い人との対戦では、ほとんどKJQJと同じように使うことができます。同じ4枚出しなので、相手からはどちらを持っているのか分からないのも長所です。3枚出しの他の切り札を使う場合や、そもそも全く切り札を持たずに出す場合も同様ですが。ただしKTQJにはKJQJのほかKJTKという素数でも返せることは覚えておいても良いでしょう(KJTK自体はKKJが強く比較的重要度が低いのでうろ覚えでも大丈夫です)。

 

â‘£KKQTJ

5枚出しにも触れておきましょう。KKQTJは並びが綺麗な、5枚出しで2番目に強い素数です。流石5枚出しでKが連続しているということもあって、KKJ並みに返されづらいのが魅力です。もしラッキーなことに初手に揃っていたら、最初の5枚を勘で出してでも活用してみましょう。

 

⑤KKQKJ

KKQTJが一見強そうなのでそれより大きい素数はないような気がしてしまいます(私だけかも)が、一つだけ上があります。それがKKQKJで、Kとして使える札が6枚(ジョーカー込み)しかない中3枚使っているため明らかに強いです。どちらも多く手札を抱えているときなど、相手がKKQTJで親を取ろうとしてきたら出すと効果的です。相手が30枚くらい持つ流れになると、合成数で返されることはあります。

 

⑥KK=13×T1

素数ではないですがKKも紹介しておきましょう。おまけっぽくなっていますがとても強いです。合成数出しというとハードルが高そうですが、1313は13で割れば101と簡単に素因数分解できるので覚えられると思います。これは2枚出しで、それ以上大きい数をどうやっても作れないため、絶対に返されることがありません。

 

初手にこの5~6枚が揃っていた場合、2枚出しをしてKK、残りとすることで知識があまりなくても勝ちを確定させられます。カマトトなど関係ありません。2枚出しを2回しても良いでしょう。

 

また、もし手札が増えてしまっても、しつこく2枚出しを続けることで相手にKKを警戒させてプレッシャーをかけることができます。

 

立ち回り

何度か言及していますが、強い人はすぐに全出しやカマトトをして手札を24枚にしてくる(そうしないのは相手が先手で勝ちを確信しているときが主)ため、それを前提にして少しでも勝つ確率を上げられる戦略の一例を示します。

 

まずは、今までに紹介した切り札があればそれを使って勝ちにいくことです。手札を減らして残りが分からないという事態になっても、初めから全出しするよりは上がりやすいことが多いです。もし余裕があれば他の強い素数を覚えるのも良いですが、数札や偶数が多い素数も重要です。

 

次に、困ったら全出しをするのが強いです(諸説あります)。個人的には、手札の増えた相手に無策で何か出すより、全出しをして少しでも勝ちの可能性を掴みにいく動きをしたいところです。失敗しても手札が強くなればKKQKJなどを出すチャンスが来るかもしれないですし。

 

それから、もし手札が増えた後、相手がすぐに上がってこなければ、まずはできるだけ何か出すようにしましょう。特に相手から何か出してきた場合は、全く分からなくても何か返そうとしてみた方が手番を取れる可能性が高くなります。その上で、上手いタイミングでKKJなどを出し、再び全出しできると良さそうです。

 

こちらから攻めたいときは、KKがあればちまちまと2枚出しをしていくと上がるチャンスを狙いやすい気がします。最悪KKを出せば絶対に親を取れるので。ただし、そうすると偶数が余りがちなので、864211や82654654X(Xは1,3,7,9のどれでもよい)のような偶数を大量に使う素数を覚えられればベストです。

 

最後に、これらの戦略は強い人(これが参考になるレベルからすると超強い人)相手のものです。同じ初心者やあまりカマトトをしないプレイヤー相手では、3枚3桁の素数(881,883,887など)をしっかり覚えて、淡々と3枚出しをしていくくらいが確実に上がりを目指せて良いかもしれません。相手の実績(オンラインのゴツそうな大会でベスト4とかに入っているとかなり強いです)やプレイングを見て判断してみましょう。

 

基本に忠実な立ち回りをするなら以下の記事がとても参考になります。

https://prime-hu.hatenablog.com/entry/2020/05/25/203419

 

おわりに

長々と書きましたが、素数を覚えるのが面倒だけど戦略を練って勝ちたい! という、この記事が刺さる人は本当にこれから出てくるのでしょうか。去年の私がそうだった(で、KTQJを間違えたしKKQKJの存在を知らなかった)ので個人的には結構有益記事なんですが、自己満足になってしまうかもしれませんね。

 

だとしたら、初めて大会に出る人に言えることはただ一つです。楽しんでください! 特にマスプライム杯をはじめとする対面の大会はとても盛り上がります。