昨日（６月１５日）日比谷野外音楽堂で開催された樺美智子さん虐殺４７周年を記念する「９条改憲を許さない６・１５共同行動」に参加してきた．私は出遅れてしまったので，会場に到着した時にはすでに７時を回っていたが，広い野音の1/3の席は全国から馳せ参じたロートル活動家で埋め尽くされていた．夕食を摂らずに出たので公園内で売店を探したが見つからないので止むを得ず食事を摂るのをあきらめて会場に入ると，思いがけず中で売店が開いていたのでこれ幸いと缶ちゅーハイとクッキーを一箱（パンはなかった）求めて空いている舞台向かって右手の方に座った．プログラムは半ばまで進んでハンスト参加者の報告が始まるところだった．




缶ちゅーハイが空いたので，もう一つ日本酒のワンカップを求めてフェンス際の喫煙所でタバコを吸いながら立ち飲みした．夕風はほほに涼しく快適だった．ハンスト参加者のうち孫を連れて来ている方がいた．小学生の女の子２人が壇上に立っているのを見て，不覚にも涙が溢れた．デモに出発するときには参加者は１２００人に膨れ上がり，若者たちの楽隊のドラムに鼓舞されて道幅一杯に広がった圧倒的な銀座デモが繰り広げられた．デモに参加するのは何十年ぶりだが，実に気持ちのよいデモだった．昨年の６・１５の参加者は２００名余りだったというので，この１年で一挙に数倍に拡大したことになる※．遂に若者たちと組んだ老人パワーが炸裂した．

※昨年の6・15参加者は270人という数字がある．野外音楽堂は3200人収容可能，立見席までぎっしり入れても5000人が限界なので，主催者発表１２００人は妥当な数字だろう．


銀座に掛かる辺りまで来るとジワーと全身に発汗して久しぶりに肉体が甦るのを感覚する．シュプレヒコールの内容は主催者側からの統一要請があったようだが，若者たちからは「一緒に革命やろう！」のコールが飛び出した．やや唐突で飛躍し過ぎという感は否めないが気持ちは分からないでもない．老人たちからは「子どもたちを戦争に行かせるな！」，「孫たちを戦争に行かせるな！」の声が唱和した．しかし，「改憲阻止」一点張りで，安倍政権の進める「解釈改憲・集団的自衛権の発動策謀阻止」という声が挙がらなかったことに一抹の不安を感じた．

【後記】私はこの集会を準備し成功に導いた主催者の方々のご労苦を大いに多とするものであるが，一つだけ心残りのことがある．プログラムの終わりの方で主催者から会場（入口？）で集められたカンパを「辺野古」の運動体に贈る贈呈式があったのだが，その金額を聞いてがっかりしてしまった．細かい数字は覚えていないが，１万円をわずか上回る程度だったと思う．私自身カンパできなかったので大きなことは言えないが，なぜカンパ袋を会場に回してくれなかったのだろう？ステージの上から呼びかけてそれを行えば，１０万円くらいの金は即座に集まったのではないだろうか？１０００人が１０００円カンパするといくらになるか？ざっと１００万円である．（イエスのパン篭の話を思い出して欲しい）私は我ながら申し訳なさで身も縮む思いだった．．．

９条改憲阻止集会。爺さんたちの「本気」と書いて「マジ」。の巻 （雨宮処凛がゆく！，マガジン９条，2007-06-20）
この爺さんらから眼が離せない～6・15改憲阻止行動 （感想：攝津 正，2007-06-16）
私たちの9 条改憲阻止の闘いは広がり、何かが弾けた （レイバーネット日本，2007-06-16）
アンポふたたび～「樺美智子さんの死をムダにするな」 （JANJAN，2007-06-16）
9条改憲を許さない６・１５共同行動 （平成暗黒日記，2007-06-07）

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