PCエンジン 単語

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ピーシーエンジン

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PCエンジンとは、1987年NEC-HE(日本電気ホームエレクトロニクス)が発売した家庭用ゲームハードである。1988年前後から1994年前後にかけて一時代を築いた。ハードエアの設計には多くの部分でハドソンが関わっている。そのため、本体の搭載チップにはハドソントレードマークである「マーク」がプリントされている。
ファミコン全盛期の当時、圧倒的なグラフィックの高さや高性サウンドなども相まって「PCエンジンユーザー=おそらく金持ちの庭」という奇妙な図式が成り立っていた。

ちなみによく「PC-Engine」とハイフンを入れて書く人がいるが、PC-EngineとはPC-88VAに搭載されたOSのことであり、区別が必要である。 

PCエンジン開発の歴史

PCエンジンは「ハドソンが自社開発したチップを持ち込み、NECが採用して製品化された」というのが通説になっているが、事実はややそれとは異なるものであった。元々、NEC後藤富雄氏が中心となって「CD-ROMを使ったメディアエンターテインメントマシン」を構想しており、そこに「ハドソンという会社が面チップを作っている」という情報が持ち込まれ、合意に至った結果のものであった。つまり、本来はPCエンジンDUOの状態で発売されるのが理想形であり、まずハードを普及させることを前提としてHuカードを媒体とした本体が先行販売されたのである。

なお、NECめていたのはビデオチップの方であり、ハドソンCPUセット開発していたため、CPUハドソンのものが採用された。

ハードウェア構成

PCエンジンのプラットフォームは「HE-SYSTEM」(ホームエンターテインメントシステム略称)と呼ばれ、本体、周辺機器、ソフトウェアロゴが付与された。

CPUHuC6280Aで、MOSテクノロジー社の6502の互換チップである。ファミコンに採用されたRP2A03も6502互換で、両者の違いは一部の命をオミットしている、追加されたサウンドが異なる、クロック周波数が異なる(HuC6280Aでは4倍速クロックモードを備えた)という点にある。

メモリーメイン8KB、ビデオメモリーが64KB。これらメモリは全て、高価ではあるが非常に高速なSRAMが採用された。

サウンドCPUに内蔵されている。1周期32アドレス波形メモリ方式の波形メモリ音源が6音搭載されているが、モードにより、波形メモリ音源4音+ノイズ2音、波形メモリ音源4音+ノイズ1音+サンプリング1音の選択が可。ただしサンプリングを使用するモードは処理の負担が大きい。波形メモリ音源はリソース割くほど音質が良くなるため、それらを管理可な優秀なプログラマーが扱うと素晴らしい出力が可であった。また、スーパースターソルジャーの頃からはサンプリング音をソフトエア再現することが可になり、表現の幅が広がった。ただしシンバルのような音はハードウェアに頼らざるを得ないという弱点もあった。

グラフィックチップHuC6270を採用、データバス16ビット化されている。
発色は最大で512色(背やスプライトでは限られた範囲で16色に制限される)、最大画面サイズは512×240ピクセル、使用できるスプライトの数は64個(1個あたり最大32×64ピクセル)である。
使用できる背景の画面は1面のみであったが、上記のスプライトを生かして2重、3重スクロールを実現するゲームもあった。 

後述するスーパーグラフィックスでは、HuC6270を2個搭載、使用できるスプライト背景を2倍にしている。また、メモリーメイン32KBビデオメモリー128KBに増量しているが、それらをシーレスに使用できる設計ではなかった。具体的には、一つのHuC6270からの出力信号はあくまで従来のPCエンジンと同様の表示をすることしかできないため、スプライトオーバーさせないためには横方向に二つのHuC6270の信号を工夫して出力系に送る必要がある。わかりやすく表記すると、

[HuC6270:1][HuC6270:2][HuC6270:1][HuC6270:2][HuC6270:1][HuC6270:2]

のようなスプライト配置をしなければならない。しかもこれをハードウェア最適化する機い。つまり一つの画面を生成するのに二つのチップソフトウェア的に複雑に制御する必要があり、単純に倍増したとは言えない仕様であったため非常に高度なプログラミング技術が必要。またCPUサウンドは従来通りだった。

初代PCエンジンおよびコアグラフィックス、スーパーグラフィックスでは拡バスを背面に備えており、これを活用した拡性がPCエンジンの特徴であった。天の声2というセーブデータ保存機器のほか、イラスト作成用のタブレットプリンタカラオケ機器なども接続することが出来た。

この本体後部のEXTバスSCSI規格なのだが、一部の信号を除いてHuカードスロットも同じ信号を扱うことが可。この仕様公式活用されることはかったが、個人ユーザにより携帯機であるGTにHuカードスロット経由でCD-ROMシステムを接続することが実現されている。

65022倍のクロック数のZ80と同等の性と言われるほど高速なCPUであり、それを4倍速駆動させたPCエンジンのCPUが如何に速か分かるだろう。さらに、搭載されたSRAMスパコンキャッシュメモリとしても使用されたことがあるほどの速さであり、後にライバルとなる16bit機とべても処理性では圧倒的に駕していた。さらに、16ビット化されていたグラフィックチップと、CD-ROM2システムなどによるシステムの拡、大容量とCDによるリアルな音を生かしたゲームの採用によって、PCエンジンはハードウェア競争を続けることができた。またCD-ROMシステムに内蔵されたADPCMにより、前述の高周波音のサンプリング音に弱いという点も解消された。

サードパーティ

NECハドソンとの契約により、本体の製造販売はNECサードパーティの誘致はハドソンが担当することとなった。ハドソンは社内に外部の開発者を集めてゲーム開発させて、それをパブリッシャー提供した。その中の一つ『エイリアンクラッシュ』はコンパイル開発者が作ったものを、ハドソンの仲介でナグザット(加賀電子)が売ることになったものである。本作が想定外に売れたことに気を良くしたナグザットは、その後もソフト提供し続けてPCエンジンの有力なサードパーティとなった。

サードパーティ1号となったナムコは例外的にNECが誘致したとされている。ナムコ参入のインパクトは絶大であり、PCエンジンの市場確立に大きく貢献した。

また、ハドソンから発売された『R-TYPE(I・II)』は当初アイレム移植を拒否されていた(アーケードゲームの存在意義がなくなるという理由)。スコット氏の説得で移植許可が出ることとなり、オリジナルに匹敵する(それどころか処理落ちが発生しない)凄まじい移植でPCエンジンの知名度は一気に高まった。なお、アイレムも後に『ビジランテ』を引っさげてサードパーティとして参入している。

HuCARD

PCエンジンでは当初、HuCARD(ヒューカード)と呼ばれるICカード(接触式)のゲームカートリッジにてソフトが供給されていた。

もともとは三菱脂が開発したICカードで、セガSG-1000用のマイカード、MSX用のBEE CARDがもとになっている。
従来のROMカートリッジよりもはるかに小さくできたことで、持ち運びに便利になり、のちに登場するポータブルゲーム機、PCエンジンGTにもそのまま利用することができた(一部動作しないゲームは存在)。 

当時、家庭用ゲーム機購入のモチベーションの一つとなったのが「アーケードゲーム移植」であった。初期のPCエンジンのウリは、ファミコンより再現度の高い移植ソフトが楽しめることであった。
PCEFCと同じCPU(ただし大幅に高速化されている)を搭載し、FC開発ノウハウがほぼそのまま使えたため、当時の開発者には敷居が低かった。また大サイズスプライトを多数表示することが出来たため、同時期のアーケードゲーム移植にも対応することが出来た。

PCE版 R-TYPE Iこの点で、キラーソフトとなったのが「R-TYPE I」である。R-TYPEは、HuCARDの容量上の問題で「R-TYPE I」と「R-TYPE II」の前後編に分けての発売となった。オリジナルに引けを取らない美麗グラフィック移植クオリティーの高さは、初期の良作として名高い。

 後述するように、PCエンジンはHuCARDからCD-ROMへとゲーム供給メディアを変えてゆくが、中期まではクオリティの高いシューティングゲームが数多く発売された。その中には、質の高い移植だけでなく、「マジカルチェイス」「精霊戦士スプリガン」といったオリジナルタイトルも存在する。またハドソン全国キバンの影響、PCエンジンはシューティングマシンとして名を馳せた。これには前述のCPU処理速度と実質16bitのグラフィックチッ、超高速なSRAMが貢献いたのは言うまでもない。

なお、内蔵音の拡が最後まで行われなかった当ハードではあるが、Huカードスロットの信号にはモノラルながらライン入力があり、これを利用することでファミリーコンピュータの拡と同様のことが可である。(FM音源等の搭載も本来は可であった)

世界初のCD-ROM媒体のゲームハード発売

PCエンジン CD-ROM^21988年、専用CD-ROMドライブ(商品名表記:CD-ROM2/商品名読みシーディーロムロム)が発売された。HuCARDの容量不足に悩まされることはなくなり、「当時としては無限にも等しい」データを扱うゲームが可となった。
(当時の税金制度のため、ハードは大変高額な商品となってしまった)

 

媒体がCD-ROMになったことにより、「ビジュアルシーン」と呼ばれたアニメーションの展開や、声優による肉声高音質BGMCDトラックをそのまま流すことが可)の使用が可となった。ゲームにおける映画的演出のはしりとも言える傾向がCD-ROM2システムで見られるようになる。

天外魔境ZIRIA天外魔境ZIRIA」は、CD-ROM媒体で発売された初のRPGである。当時としては桁違いのボリューム、数多く登場する敵・味方が音で喋ることや要所要所で挿入されるアニメーションシーン坂本龍一が担当したメインテーマなどが話題を呼んだ。

 

PCE版イースI・IIイースI・II」は、イースシリーズ移植の中でも、今でも人気の高い一作である。
CDで収録された米光亮によるアレンジBGMキャラクター立ち絵声優による音収録といった「CD-ROMでしかできない」演出がふんだんに盛り込まれた。本作でプログラミング・演出を担当した岩崎は、その後もPCエンジンソフト開発でいかんなくその手腕を発揮した。

このCD-ROMシステムにはADPCMが搭載されており、ゲームで生音を使うことが可になった。またこのADPCMは当初、サンプリングレートの低さから音質が良いとは言えないものであったが、周波数成分を調整するためのホワイトノイズを意図的に加えるテクニック開発されたことで、よりクリアな音の出力が可となった。

バックグラウンドリードの発見

コストの問題で64KBしかメモリを搭載出来ず、必然的にロード回数が多くなって初期ソフトプレイ体験はあまり快適とは言えなかった(当然、開発困難を極めた)。

その一方で、64KB搭載されたADPCMバッファ用メモリが、ADPCM再生しないときはデータ置き場として使えるというテクニックアルファシステム佐々木社長により発見された。読み込むデータ定すると、定時に一ゲームが止まるだけで、あとはゲームが動いたまま、自動的にADPCMバッファにデータ読み込み、絵の切り替えしたり、データの差し替えを行うことが可になった。

ところが、ADPCMメモリを高速にメインメモリVRAM転送するとデータ破壊が起こるという重大なバグが発覚してしまう。それでも、プログラムで対処すればメモリ破損は回避出来ることが分かり、メモリ破損を起こさずにADPCM読み書き出来るルーチンCDROM BIOS開発者により制作された。もともと遅かったADPCMバッファがさらに遅くなってしまったが、それもメモリが64KB増える事実の前には問題ではなかった。

SUPER CD-ROM2システム登場

PCエンジンDUO CD-ROM2システムの登場により、PCエンジンのソフト市場はHuCARDからCD-ROM2へと徐々に移行していった。1991年SUPER CD-ROM2システムの登場ならびにHuCARDスロットCD-ROMドライブの一体であるPCエンジンDuoが発売されるに至ってこの流れは全に決定的なものになり、「PCエンジンはCD-ROMゲーム機」となった。
この時代はPCエンジン市場における円熟期であり、数々の移植タイトルオリジナルタイトルを輩出した。

天外魔境II天外魔境ZIRIA」の続編である「天外魔境IIMARU」は、ハドソン自身も総力をあげて開発しただけあり、Super CD-ROM2初期の大作タイトルとして評価されている。前作を上回るボリュームのあるシナリオ(当時、クリア最低50時間を要するRPGなどほとんど存在しなかった)、ビジュアルサウンド面ともに強化された演出は、多くのユーザーを驚かせた。

 

PCE版スナッチャー 「スナッチャー」は、PC-88SR/MSX2で発表されたアドベンチャーゲームの移植である。メタルギアシリーズで有名な小島秀夫の作品。移植元に存在しなかったAct.3を追加して完全版として発表された。サイバーパンク世界を緻密に描いたビジュアル、ベテラン声優による音声、島作品らお遊び要素も満載の魅力的な作品。やはり塩沢兼人がシナリオ上重なキャラクターの声をあててい

 

PCE版超兄貴 システムカードVer.違い警告メッセージ画面また、PCエンジンならではの個性的なタイトルも存在する。「超兄貴」は、ゲームシステムとしてはな横スクロールシューティングでありながら、ボディビルを前面に押し出した独特の世界観と、CD音質で聴ける葉山宏治の熱く奇妙なBGMが印深く、固定ファンがついた。葉山宏治はこの作品が出世作となり、ゲーム音楽作曲者として評価されるようになる。ちなみに、超兄貴ゲームサントラCDは、ゲームソフトよりも売れている。

「ギャルゲー」の誕生

当時からある評価の一つに「PCエンジンはギャルゲーハード」というものがある。ただし、今日で言うところの「ギャルゲー」いわゆる「恋愛シミュレーションゲーム」や「恋愛アドベンチャーゲーム」は、ジャンルとしてもゲームシステムとしても確立していなかった。
実際のところ、PCエンジンで発売されたゲームの多くは「ギャルゲー」というよりは「普通ゲーム」である。

しかし、前述の通りCD-ROM媒体によるゲーム開発が手探りだった状況下のもと、インパクトを与える演出としてお色気要素が好まれる傾向はあった。NEC-HEは任天堂ほど表現規制にうるさくなかったようで、現在の基準ではとうてい不可能な残虐表現(流血、人体欠損)・性表現(女の乳首の露出)がまかり通っていた。中には、海賊版として直裁な性表現を含むソフトウェア開発して流通させる会社まであった。当時の評価で言うところの「ギャルゲーハード」とは、このような状況をさしたものである。

また、NECアベニューにより、アダルトゲーム移植がある時期から積極的に行われたのも事実である。PCエンジン市場が縮小するに従い美少女キャラクターに頼ったゲームが乱発され、会社NECPC-98シリーズの衰退を思い出させる状況になった。

当時NECアベニュープロデューサーを務めた多部田俊雄く、アダルトゲーム移植第一弾として「ドラゴンナイトII」を開発していた際は、会社内で上に猛反対されたり、NECホームエレクトロニクスに呼び出されて叱責されたりした(会社側に断で広報活動をしたのも原因だそう)という。当時のNECアベニュー社長が「アダルトゲームだって娯楽作品には違いない。NECアベニューは広く娯楽ソフトを手がける会社だ」と説得し、発売にこぎつけることが出来たそうだ。ドラゴンナイトIIヒットを皮切りに、「同級生」「卒業」などの移植作がNECアベニューから発売された。

PCE版 ときめきメモリアル オープニング PCエンジンがその歴史を通してギャルゲーハードであったかどうかはともかく、「ギャルゲー」を生み出したのは事実である。既にPCエンジン市場が冷え切っていた1994年に発売されたコナミの「ときめきメモリアル」は、恋愛シミュレーションひな形となるシステム完成させたと言ってよい。岩崎が雑誌やパソコン通信で大絶賛、口コミで評判が伝わり、再販に再販を重ねてPCエンジンの最後の大ヒット作となった。
フラグ立て」の作業は、主人公力育成コマンド女性とのイベントによる好感度の調整によって行う必要があり、『爆弾処理』と呼ばれる複数の女性との関係調整に悩んだプレイヤーも多かった。「スナッチャー」から大幅に進化したグラフィック、大量に用意された質の高いBGMなども評価された。

PCエンジンの終焉とその後

PCエンジンの後継機として1994年末にPC-FXが発売された。しかし、PCエンジンとのソフト互換性がなく(同じCD-ROM機ということもあり、期待したユーザーもいた)、当時の潮流であった3Dポリゴンを扱うことができないハード設計、PCエンジン晩期の流れを誤解した販売戦略(何とコミックマーケット企業ブース出展した)、さらにハードウェア普及の牽引役として期待された「天外魔境III NAMIDA」の発売も遅れ、ほとんど話題にならないままにゲーム市場から消えていった。
これを最後に、NEC-HEは家庭用ゲームハードからは撤退。PC-FXの失敗による業績悪化もあり、2001年に解散となる。NEC-HE側のPCエンジン関連の著作権商標に関しては会社のNECが引き継いだのち、2006年分社設立したNECビックローブ(その後投資ファンドへの売却を経てKDDI子会社となったビッグローブ)が所持している。
なお、PCエンジンの立ち上げよりハードソフト面で貢献したハドソン2005年4月コナミ株式会社子会社となった後、2012年3月1日コナミデジタルエンタテインメントに吸収され消滅した(PCエンジン関係も含むハドソンの諸権利も継承)。その為か、ニンテンドー3DSのPCエンジンのバーチャルコンソールタイトルメインメニューで選択する際の効果音がPCエンジンのコナミタイトルで使われた旧コナミロゴデモのSEとなっている。

2019年6月12日、昨今の復刻版ゲーム機ブームの流れに乗る形で、コナミデジタルエンタテインメントが「PCエンジン mini」の開発・発売を発表。日本仕様エンジンモデルで「イース I・II」「スーパースターソルジャー」「THE 功夫」「PC原人」「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻」「ダンジョンエクスプローラー」の収録を予定。その後7月12日に発売日を2020年3月19日、価格を10,500円(税抜)と発表した。全収録タイトルは50本。日本ゲーム26本と英語版ゲーム24本が収録(公式サイトexit)。前述の事情により、コナミデジタルエンタテインメントからの発売となる。
2019年8月8日コナミ天外魔境II等の追加収録タイトル8本を発表。収録タイトルの総数は58本(日本版34本、英語版24本)に変更された。※日本ゲーム英語版ゲームでは一部重複あり。
また、天外魔境IIときめきメモリアル日本仕様の「PCエンジン mini」のみの収録となり、欧州向けの「PC Engine CoreGrafx mini」、北向けの「TurboGrafx-16 mini」には代わりとして沙羅曼蛇が収録される。

現時点でPCエンジンのゲームを楽しむ方法

手元に稼働するPCエンジンのハードソフトがある人は特に問題ないが、何らかの理由でいずれかを手放した、もしくは故障などの理由で遊べない場合、以下の方法がある。

過去にはドリームキャストドリームライブラリでもソフトウェアが配信された。

ハードウェア・周辺機器一覧

NEC-HEは、PCエンジンにさまざまな拡性を持たせ、ゲーム機以外の機もつけようとした。これをPCエンジンを核とする「コア構想」と呼び、家電製品専門でありハードウェアメーカーらしい発想と言えよう。

商品名 発売時期 標準
小売価格
備考
PCエンジン 1987年10月 24,800円 初代PCエンジンで通称「エンジン」。ファミコンRFユニットACアダプタがそのまま使え、「ファミコンからの置き換え」を意識した販売戦略をとっていた。周辺機器を追加することでAV出力も可となる。
X1 twin 1987年12月 99,800円 SHARPパソコンX1シリーズに、PCエンジンのシステム(HE-SYSTEM)を内蔵させたもの。両者は電以外に共有している部分はなく、映像ビデオ出力となっている。
PC-KD863G 1988年9月 138,000円 15インチカラーCRTディスプレイに、PCエンジン(HE-SYSTEM)を内蔵させたもの。HuCARDのみではあるが、PCエンジンのソフトウェアRGB出力できるハードウェア
CD-ROM2 1988年12月 57,300 世界初のCD-ROMメディアを利用したゲーム機だが、単体でゲームが出来るわけではない。PCエンジン本体とインターフェースユニットが必要。音楽CDプレイヤーとしては単独で使用可エンジンは当機と合体することでAV出力が可となった。「システムカード」が付属しており、これをPCエンジン本体に差すことでCD-ROM2システムが起動する。なお、システムカードにはいくつかのバージョン違いが存在しており、単体売りもされた。
PCエンジン
シャトル
1989年11月 18,800円 バスを省き、PCエンジンの廉価版として発売された。CD-ROM2システムを増設できない代わり、価格は安めに設定。デザインも円形の変わったものだが、CD-ROM2の躍進により普及せず。地味天の声2が使えないという弱点もある(専用セーブユニットも発売)。
PCエンジン
コアグラフィックス
1989年12月 24,800円 PCエンジンのマイナーチェンジ版。AV出力が可となり、連射パットが付属するようになった。
PCエンジン
スーパーグラフィックス
1989年12月 39,800円 PCエンジンのグラフィックを強化したハードウェア。BGが二枚使えるようになり、スプライトも二倍使えるようになった。メインメモリが4倍、VRAMが2倍に増強されており、製造原価を考えれば高価な本体価格も妥当ではあったが、そんな事情ゲームキッズには理解出来るはずもなかった。
アーケードゲムのを目的としたのだと思われるが、専用ソフト5本・両対応ソフト1本という結果に終わる。
PCエンジンGT 1990年12月 44,800円 PCエンジン携帯ゲーム機で、HuCARDプレイできる。据え置き機のゲーム機と互換性を持つしい携帯ゲーム機。2.6インチカラーTFT液晶画面は綺麗ではあったが、テレビ画面でのプレイを前提としたソフトウェアを遊ぶのはつらいものがあった(特に白色以外で表示された文字が潰れやすかった)。さらに重量もあり、電池切れかったため携帯には向かない仕様だった。しかし、GTのみで対戦可な「コラムス」など、GTを意識したソフトも多少は存在した。テレビチューナーユニットを別売。
PCエンジン
コアグラフィクスII
1991年6月 19,800円 PCエンジンコアグラフィックスのマイナーチェンジ版。定価が五千円下がっているが、コアグラと中身は一緒である(コアグラの時点で十分に集積化されていたため)。
PCエンジンDuo 1991年9月 59,800円 PCエンジンとSUPER CD-ROM2システムの一体ハードウェア。上記の通り、元々この状態での発売がNECの理想であった。CD-ROM機としてPCエンジンを知ったユーザのエントリーモデルとして普及した。
PCエンジンLT 1991年12月 99,800円 ディスプレイゲーム機の一体マシンディスプレイは4インチTFT液晶。本体側はパットと一体になっている。ノートパソコンのように2つ折りにできる。PCエンジンGTでは別売りだったテレビチューナーを内蔵している。コンパクトな構造ではあるがバッテリーはなく、携帯ゲーム機として考えられたものではないCD-ROM2が使用可コントローラが外付け可などPCEGTの欠点をしているが、本体定価が(ry
SUPER CD-ROM2 1991年12月 47,800円 PCエンジン本体がSUPER CD-ROM2システムゲームプレイするために必要な周辺機器。旧システムで必須だったインターフェースユニットを内蔵しており、そのままでは旧システム合体出来ないPCESGPCELTとも直接合体が可となった。システムカードは本体に内蔵済みである。従来のCD-ROM2を既に持っているユーザシステムカードバージョンアップ(ver.3.0)という形で対応すればよく、改めてこのハードを買う必要はなかった。
PCエンジンDuo-R 1993年3月 39,800円 PCエンジンDuoの廉価版。ヘッドフォン端子・バッテリーパック端子が止された。
レーザーアクティブ 1993年8月 89,800円 Pioneerレーザーディスクプレイヤーオプションの「PC Engine Pack」を組み込む事でPCエンジンのゲームプレイできた。
PC Engine Pack 1993年8月 39,800円 Pioneerから発売。上段、レーザーアクティブオプションユニット
アーケードカード 1994年3月 17,800円
(PRO)
12,800円
(DUO)
CD-ROMシステムの更なる強化を図ったシステムカードCD-ROM2システム所持の場合はPROSUPER CD-ROM2システム所持の場合はDUOが必要となる。使用できるメモリが格段に増えており、当時人気を博していた対戦格闘ゲーム移植を狙ったもの。専用ソフトよりは対応ソフトのほうが多い。対応ソフトの多くでは、アーケードカードを差すことにより読み込みのキャッシュが確保され、劇的にロード時間が減る。発売時期の遅れと価格設定から普及しなかった。
PCエンジンDuo-RX 1994年6月 29,800円 PCエンジンDuo、Duo-Rの廉価版。内蔵パットが6ボタンになった(PC-FXのものとデザインが酷似している)以外の違いはいように見えるが、実はCD-ROMドライブ読み取り精度が上がっているため、DUO-Rよりも若干読み込み時間が短い。
PCエンジン mini 2020年3月 10,500円 PCエンジンの復刻版コンパクトサイズの本体に、当時のPCエンジン向けゲーム34本海外版のTurboGrafx-16向けに発売された英語版ゲーム24本を収録。HDMI出力やカンタンセーブにも対応。別売りのマルチタップを接続すれば5人同時プレイも可
国内向けのPCエンジン mini、欧州向けのPC Engine CoreGrafx mini、北向けのTurboGrafx-16 miniの3種類が発売。
※既存のHuCARDCD-ROMソフトを利用することはできない。

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バーチャルコンソールでPCエンジンのゲームプレイする場合、クラシックコントローラまたはゲームキューブコントローラがあった方が便利である。また、ソフトの購入にはWiiポイントが必要である。

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