若干Pとは、VOCALOIDを使用した楽曲投稿者の一人である。
投稿者名は“STONK(ストンク)”。だが、それはニコ動での仮の姿…。
男女関係と恋愛を物語る作風に定評がある作者。それがプラトニックなのかはさておき。
音楽とイラストの両面で自身の世界観を表現していった人物としても知られている。
一方ニコニコ動画での情報発信は乏しく、活動当初の素性は不透明な作者でもあった。
ニコニコ動画での初投稿は“キミリサイクル(2008/05/22)”。時期としてはニラの不振人物が出始めたぐらい。
この際ダンボールに入った初音ミクにちなんで“箱入り娘P”の案が出されたが、同名の曲の存在から却下。
次作の“アイシンクアンシン(2008/06/11)”でも説明文にて「若干」の言葉で紹介していたため、
結局この「若干」のフレーズから“若干P”のP名が命名。自他共に使われるようになる。
そして動画内でも「若干」のコメントが山ほど流れるようになったとさ。それはもう若干どころじゃない。
かなり早い段階で注目されていたようで、一作目はアングラカタログに取り上げられ、
二作目では日刊VOCALOIDのランキングにランクインした程の話題性があったという。
そして四作目の“テレパステレパス(2009/03/07)”が投稿される頃には
投稿から若干6日程で殿堂入りを果たした程の人気と支持率を築いていたようだ。
このアングラカタログに紹介された縁も思いのほか深かったらしく、
かの有名な“捻れたアヒル”へ加入するキッカケにもなったのだという。
また、他作者のカバーや制作協力も若干手掛けており、交流は割と積極的だった模様。
しかし自身の作品制作は完全に単独行動。イラストの引用すらしていない。
当時は作画と作曲の両面で独自性を発揮出来た作者は少数派であった環境も彼には追い風であった。
また、投稿頻度の遅い作者でもあり、二年半近い活動で公開した数は“11作”程度ほど(関連作を含む)。
特に初音ミクのオリジナル曲に関しては“6作”程と意外と少なかった。
現在“護法ソワカちゃん第7話(2010/12/14)”のカバーを最後に音沙汰がない状況下にある。
創作活動自体は続いているが、諸々の事情でニコニコ動画に投稿する(できる)機会が乏しいようだ。
その歌は縺れる男女関係とチグハグな恋模様を語る作風を持つ。
恋はナマ物、心は割れ物、道徳は水物、後悔は腫れ物。どれもあたると辛い。きっとそんな感じ。
味のあるモノクロな鉛筆画に特徴があり、若干デフォルメなタッチはカワイイと好評。
特に初音ミクの絵は“初音さん”と呼ばれるぐらいには独自性があるんだとか。詳細はリンク先にて。
なお、投稿作品は全作漫画風アニメーションPV付き。本当にお疲れさまです。
だから無闇に作画が若干チープだとか言ってしまわないように。
主なボーカルは“初音ミク”。そりゃ初音さんがいるんなら当然だわな。
若干イントネーションは低めだが、上げる時は上げる歌い方。抑揚はあんまりつけない。
ちなみに初音さん以外のキャラが現れる場合のショートカットの登場率は100%。マスコットなのだろうか?
楽曲の雰囲気は若干バンド風味であり、とりあえず主役はアコギとエレキギターの二刀流。
エフェクターはROLAND派。ちょくちょく作中の登場人物に演奏させる。
意外かもしれないが、当時はあまりシンセサイザーに頼らない音楽姿勢は珍しいと言われていた。
もっとも、VOCAROOKタグが付く作品は2007年代下半期から存在していたようだが。
しかし それはそれで作風に“クセ”があるもので、カバー曲では若干色の濃さが目立つ。
余談だが、当人曰く「親近感の沸く手作り感」を目指したとのこと。たぶんチープとは違う。
総じて作品の完成度は高く、一体感のある仕上がりは高い評価を得ていた。
無論それだけ制作には手間が掛かるものだが、投稿が遅れがちだったのは別の事情がある。
僅か二作で大きな注目を集めた若干Pだが、そんな彼にも“若干P”とは違う名前がある。
その裏の名前は“KNOTS(ノッツ)”。漫画家イラストレーター及び音楽家。
“自宅録音一人バンド”のキャッチコピーを掲げて活動するマルチなクリエイターである。
その音楽活動は高校生時代まで遡る。当時の環境はお世辞にも音楽と縁深いわけではなく、
バンドを組むのは文化祭ぐらいで楽器屋は小さな店が一軒、スタジオなど存在しない田舎だったという。
ライブも若干行っていたが、必然的に自身のHPでの活動が多くなりやすかったようだ。
音楽活動と共に作画活動も進めており、時には絵を描いて創作活動のモチベーションを保っていたらしい。
また、外部サイトへの進出の直接的な動機も生んでおり、後の音楽活動にも大きな影響を及ぼしている。
そうした意味ではニコニコ動画のサービス開始以前より活動を始めていたことになるのだが、
当初からVOCALOIDを扱っていた訳でもなければ、実際に訪れることになるのは若干先の話。
彼がニコニコ動画での活動を始めるようになるのは、初音さんが誕生してから少し後のことである。
冒頭の通りニコ動では『STONK』の名義で活動しており、本元の『KNOTS』の名前は若干隠していた。
ピアプロの名義も『STONK』。情報発信が少なかったのも関連性を断ち切るためだったのだろう。
自身が“KNOTS”だったことを公言したのはASCII.Jpのインタビュー(2009/04/11)からである。
ちなみに『STONK』のネーミングは『KNOTS』の逆さ読み。ドラキュラ伯爵と同じ発想である。
とはいえ、リスナーもリスナーで《 STONK(若干P) = KNOTS 》の目星がなかった訳でもない。
というのも、KNOTS氏はニコ動に訪れるより前にpixivでの活動を若干行っており、
そのpixivでは本元の『KNOTS』の名義で登録していたからである。
加えてpixiv内でもランキングの一位を取る程に注目されており、
例え双方のユーザー人口が若干少なくとも、アイシンクアンシンで注目されたら特定も時間の問題というもの。
事実、ニコニコ動画内では2008年の7月中旬頃から目撃(?)情報が残されている。
最終的には《 STONK(若干P) = KNOTS 》であることは認められたのだが、
それでも関連性はあまり結びつけてはおらず、公式サイトには“若干P”の記述は殆ど存在しない。
一応初音ミクが歌った楽曲も紹介されているが、ボーカルは一律に初音ミクからKNOTS本人へと変更済み。
P名を記載しない理由は不明だが、どこか初音さんの存在が関わっていそうなのは気のせいだろうか?
なお、ニコニコ動画での最終投稿以降“初音ミク”を起用した新曲は発表されていない。
(一応新曲を制作する上での構想はあったようだが、結果的には頓挫した模様。)
今は名実共にアマチュアではなくなった彼が“若干P”に戻るには、若干キッカケが必要なのだろう。
キミリサイクル | アイシンクアンシン | うそつきでもすき | 初音ミクのボイスパー | ラビットフォーゲッツ |
---|---|---|---|---|
テレパステレパス | 恋するロードランナー | ガールミーツボーイ | サボテンと蜃気楼 | あの菩提樹の下へ |
↑ 若干イラストを担当 |
↑ 若干アレンジとPVを担当 |
楽曲記事リスト |
関連項目 |
掲示板
96 ななしのよっしん
2017/11/24(金) 21:24:28 ID: FzHxFWopJd
結局今は漫画専業になっちゃってるのか
まあちやほやされるものなら何でもいいんだろうけど、絵自体はそんなに上手くないからボカロP時代がなければ漫画家になれなかったかも?
97 ななしのよっしん
2018/04/10(火) 18:40:38 ID: FoCKskpikN
98 ななしのよっしん
2021/06/25(金) 21:41:21 ID: DR9K2aaY+K
ノッツさん原作の「初情事まであと1時間」がドラマ化
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上京してミュージシャンになるかと思いきや漫画家になって、発表した作品がアニメ化するかと思いきやドラマ化。
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最終更新:2024/12/23(月) 19:00
最終更新:2024/12/23(月) 19:00
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