松平瞳子(まつだいら とうこ)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
第9巻「チェリーブロッサム」から登場。柏木優の従妹で、小笠原祥子とは遠縁にあたる。演劇部に所属しており、その演技力を見る人の心を震わせるほど。初登場時は、祥子や二条乃梨子に馴れ馴れしく接したり、嘘泣きや「~ですぅ」という口調などぶりっ子キャラであったが、こうしたキャラクターは自身の演技による作られたキャラクターであることが後に判明する。
初期の言動やレイニーブルーの事件もあって、当初は福沢祐巳との関係は最悪だったが、「パラソルをさして」で祐巳と祥子が仲直りする頃から、お互いに祥子にとってはなくてはならない存在として認め合うようになり、特に祐巳の方から親しく接するようになる。文化祭では山百合会の演劇にも参加し、この前後からはライバルである細川可南子と共にどちらが祐巳の妹(プティ・スール)になるか、劇中でも読者の間でも大きな話題となる。
だが、この頃から瞳子をめぐる環境に暗雲が立ちこめていくようになる。ネタバレになってしまうので詳細は述べないが、瞳子には藤堂志摩子とはまた違った複雑な家庭の事情があり、「子羊たちの休暇」で祐巳に嫌がらせをしたお嬢様達から様々な陰口を叩かれていた。こうした辛い出来事から瞳子は、弱みを見せないために他人から心を閉ざし、演技で作った偽りの自分を演じていくようになる。そんな中、祐巳に妹にならないかとロザリオを渡された瞳子だったが、祐巳が不遇な自分の境遇に同情しての行動と思い内心で激怒、祐巳に恨みの言葉を吐いて拒絶、そのまま去ってしまう。この前後も、演劇部内でトラブルを起こして降板騒動を起こしたり、次期薔薇さま候補の選挙に無謀にも挑戦して負けることで山百合会や祐巳と訣別しようとするなど、瞳子はどんどん孤立していく。
そんな中、祐巳はおろか祥子すら瞳子の家庭の事情を知らなかったことが判明。祐巳を傷つけた自分を呪い深い、絶望の底へ堕ちそうになったところを乃梨子によって救われる。その後は、少しずつ素直で正直に生きるようになり、バレンタイン企画で祐巳の赤いカードをゲット。その景品である祐巳とのデートで、自分の想いを告白した瞳子は、遂に祐巳の妹となった。初登場から22作経った第31巻「薔薇の花かんむり」にて、単行本の発売年数に直すと実に6年目のことである。
釘宮理恵が演じたキャラのご多分に漏れず、ツンデレである。しかし瞳子の場合は、ツンの割合が非常に高く、なかなかデレてくれず読者をやきもきさせた(デレたと思ったら、ダークサイド満載だった「未来の白地図」のような上げて落とす展開もあり)。また、初期は志摩子の数珠を勝手に拝領したり、レイニーブルーの遠因を作って「よくも祐巳ちゃんを泣かせたな!」とファンの怒りを買うなど、読者からの第一印象は祐巳本人と同様にあまり良くなく、当時はかなり叩かれていたらしい。が、そのうち好きになっていくというツンデレの読者も多かったのも又事実である。
瞳子のトレードマークとして、縦ロールの髪型が有名である。ファンの間では頻繁にドリルと呼ばれており、回転して敵を攻撃したり、空を飛んだり穴を掘るなど、至る所でネタにされていた。果てには、原作でも佐藤聖から「電動ドリル」と呼ばれたり、アニメ特典映像「マリア様にはないしょ。」では問題集のドリルを呼んでいるなど、公式公認として定着した。中には取り外しが可能で、チョココロネにして食べられるというネタも見られた(まさかあの人の元ネタは・・・)。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 19:00
最終更新:2024/12/23(月) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。