小笠原祥子(おがさわら さちこ)とは、ライトノベル『マリア様がみてる』及びそれを原作とするアニメの登場人物である。
アニメ版の声優は伊藤美紀(初期のドラマCDのみ川村万梨阿)。
実写映画の配役は、後に連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン役とでブレイクした波瑠(本作が初主演)。
初登場時は紅薔薇のつぼみの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)。福沢祐巳のお姉さまで、水野蓉子の妹(プティ・スール)である。財閥小笠原グループの一人娘で、母・清子は華族の出身という正真正銘のお嬢様、いやお姫様と言っても差し支えがない。容姿端麗にしてスタイル抜群、腰まで届く長い黒髪に毅然とした立ち振る舞いなど、リリアン女学園の生徒達にとって憧れの的である。
ここまで書くと完璧超人に思えるが、実は欠点や苦手なものも結構多い。深窓のお嬢様であるため世間知らずなところもあり、祐巳に連れられてファーストフード店に入った時はカウンターサービスやハンバーガーの食べ方さえも知らなかった。低血圧なので朝はテンションが低く、藤堂志摩子の大好物である銀杏が嫌いなど偏食も激しい。そして負けず嫌いで自分にも他人にも厳しいのは決して悪いことではないが、ストレスを外へはき出すことができず自分の中で溜めてしまうため、不機嫌やヒステリーを起こしやすく、最悪の場合「パラソルをさして」で祐巳と和解する直前のシーンように、自分を追い詰めてしまったあげく衰弱してしまうこともあった。
気難しくわがままな性格の上にあまのじゃくなど、祥子のモチベーションの管理はとにかく大変であり、うまくコントロールできるのは姉の水野蓉子や、親友である支倉令、薔薇ファミリーとして成長した祐巳の3人だけである。欠点を挙げるとかなり酷い言い様になってしまうが、こうした短所も含めて祐巳や仲間達は祥子が大好きなのである(祥子を放っておけないという庇護欲もかき立てられるからなのかもしれないが・・・)。
祥子が男嫌いになった理由は、原作で祥子が自ら説明しているように父や祖父が外に愛人を作っている家庭環境にある。そして従兄にして婚約者(現在は解消)、初恋の相手だった柏木優本人の口から「(要約すると)自分はホモだから、よそで子供を作って跡継ぎにしろ」と言われたのがトラウマになって拍車をかけたとある。が、3年次の花寺学院との話し合いでは初対面時にいきなり気絶してしまったり、祐巳がエスコートして何とか平静でいられる所を見ると、蝶よ花よと育てられたせいで異性に対する免疫が全く無いのが最大の理由なのかもしれない。
そんな、祥子が唯一普通に接することができるのが、祐巳の弟・福沢祐麒である。マリみてのファンや声優の中には、「いっそのことユキチが小笠原家に婿入りして、祐巳と本当に姉妹になればいいのに」という声が、冗談か本気かわからないが存在する。現に「マリア様にはないしょ。」では、祐巳がそんな妄想をしてにやけていたのであった。
祐巳を主人公とするならば、いわば祥子はメインヒロインである。その名に恥じぬ高い人気を誇り、ファンの多くは「祥子“さま”」と敬称で呼んでいる。「タイが曲がっていてよ」「あなたが好きなの」など、印象に残る名台詞も多い。
アニメ版の祥子は寝ぐせにも見える太くて長いアホ毛が生えているのが大きな特徴で、二次創作では腕のように伸びたりモノを掴むなどネタに事欠かない。また、漫画版の祥子(特に初期)は前髪がかなり異なっており、原作の祥子よりもむしろ細川可南子に見えるという声が多い。
余談だが、かつて祐巳と祥子のスーパードルフィー人形が発売されていたが、祥子のスーパードルフィーはとても怖いともっぱらの評判だったらしい。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 20:00
最終更新:2024/12/23(月) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。