東武宇都宮線とは (トウブウツノミヤセンとは) [単語記事]

東武宇都宮線とは、栃木県内の栃木市から宇都宮市を結び、東武鉄道が運行する鉄道路線である。
駅ナンバリングにおける路線記号は「TN」

正式名称は宇都宮線であるが、JR東日本東北本線の上野 ~宇都宮 ~黒磯間の愛称としても用いられ、首都圏ではそちらが浸透したためこの項目名とする。
またこの項目内において、東武宇都宮線を単に宇都宮線、東武日光線を日光線と書く。

概要

栃木県南部の中心都市栃木市と近隣の壬生町、同県庁所在地の宇都宮市を結ぶ生活路線。

全線が単線で、8つの途中駅すべてに行き違い（交換）設備を備える。勾配や連続する急カーブが少なく、単線というボトルネックを持つのがもったいないほど線形が良好（高速運転しやすい）である。一応全線に渡って複線を敷設できるだけの用地は確保してあるが、乗客の増加は見込めず設備増強もないと思われる。

利用は中心都市へ向かう地元の足のほか、壬生町・栃木市から東京方面へ東武鉄道を乗り継いでいくものがある。同地域からの東京方面の足は東武鉄道に依存しているという。ちなみに宇都宮市内からはJR宇都宮線各駅への足が充実しているため、所要時間の点で東武利用は不人気である。

最近では栃木県誕生150周年を記念して2023年 6月10日から2024年 5月までの期間限定で路線愛称を
「いちご王国」ラインとして、各駅の駅名看板を「いちご王国」仕様に変更するとともに、車内外にいちごの装飾をまとった列車の運行を開始している。

運行形態

東武宇都宮～新栃木間で4両のワンマン列車が日中毎時2本設定され、対向列車と2度すれ違いをし35分程度で走破する。なおダイヤはパターン化されておらず、日中の交換駅も列車によって異なる。
新栃木方面の列車の半数は東武日光線へ直通し、南栗橋駅まで運行され、日中時間帯は新栃木行と南栗橋行が交互に運行されている。

2020年 6月のダイヤ改正以前は、多くの列車が日光線に一駅乗り入れた栃木駅まで直通していた。同駅には宇都宮線列車のための引き上げ線と始発ホームが整備されていたが、現在は一部の東武日光方面の列車が使うぐらいに使用頻度が減少している。
また南栗橋（半蔵門線直通列車始発駅）・浅草方面日光線上り列車への接続も終日行い、宇都宮線沿線から埼玉・東京方面への便を確保している。ちなみに、栃木行が主だった時代は上り宇都宮線から日光線への乗り換えは新栃木駅が、下り日光線から宇都宮線への乗り換えは栃木駅がそれぞれ着席に有利であった。

浅草への直通列車として、2020年 4月24日まで特急しもつけ号が朝に上り一本と晩に下り一本の一往復設定されていた。線内は利用客の多い駅のみ停車、日光線・伊勢崎線内は他の特急に準じた停車駅としていた（後述）。

路線図

【凡例】　●：停車駅　｜：通過駅　■：乗り換え路線　○：駅周辺施設

駅番号	特急	普通	駅名	■のりかえ　○周辺施設
TN 11	●	●	栃木駅（日光線）とちぎ	■東武日光線（東武動物公園・浅草方面/特急スペーシア） ■JR 両毛線 ○栃木市街　○栃木市文化会館　○栃木県立栃木翔南高等学校
TN 12	●	●	新栃木駅しんとちぎ	■東武日光線（新鹿沼・東武日光・鬼怒川温泉方面） ○東武南栗橋車両管理区新栃木出張所　○ヤオハン本部
TN 31	｜	●	野州平川駅やしゅうひらかわ
TN 32	｜	●	野州大塚駅やしゅうおおつか	○栃木県農業試験場栃木分場
TN 33	●	●	壬生駅みぶ	○壬生寺　○栃木県立壬生高等学校
TN 34	｜	●	国谷駅くにや	○栃木県総合運動公園
TN 35	●	●	おもちゃのまち駅	○栃木県総合運動公園　○壬生町おもちゃ博物館　○おもちゃ団地
TN 36	｜	●	安塚駅やすづか
TN 37	｜	●	西川田駅にしかわだ	○栃木県総合運動公園　○とちのきファミリーランド ○栃木県子供総合科学館　○カンセキ西川田店
TN 38	●	●	江曽島駅えそじま	○宇都宮市陽南プール　○宇都宮市営宮原球場
TN 39	｜	●	南宇都宮駅みなみうつのみや	■JR 日光線鶴田駅（鹿沼・日光方面徒歩15分） ○宇都宮市文化会館　○栃木県立宇都宮高等学校
TN 40	●	●	東武宇都宮駅とうぶうつのみや	■JR 宇都宮（徒歩20分） ○宇都宮市街　○東武宇都宮百貨店　 ○栃木県総合文化センター　○宇都宮ビジネス電子専門学校 ○宇都宮二荒山神社　○オリオン通り