富田林市(2021年9月1日時点) | |
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面積 | 39.72km2 |
人口 | 107,826人 |
市の花 | ツツジ |
市の木 | クスノキ |
隣接 市町村 |
大阪府 堺市:美原区 羽曳野市 河内長野市 大阪狭山市 南河内郡:千早赤阪村、河南町、太子町 |
戦国時代に本願寺一向衆が現在の富田林駅南側に移住し街を開いたのが始まり。この寺内町は江戸時代になると南河内一帯の天領の商業の中心地として発展。興正寺別院を中心とした整然としながらも外敵の信仰に備えたつくりにもなった道筋に沿って、江戸時代から昭和初期にかけて建てられた和風商家が立ち並んでいる。戦火や災害にもほとんど遭わなかったことからかなり状態がよく残されており、この一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。近年はこの街に残る古民家を活用した飲食店が多く立ち並ぶ一帯ともなっている。
市内は中央やや西寄りを石川・近鉄長野線・国道170号(大阪外環状線)が南北に貫通。特に国道170号西側の丘陵地は戦後南海電鉄・近鉄の手により切り開かれ、「金剛団地」などの大規模な住宅街となっている。石川より東側はいくつか住宅地は立ち並ぶものの、基本的には田園地帯が広がっており、佐備川を遡るように南下した先の東条地区は山村である。
また北西部の丘の上にはパーフェクト・リバティー教団(PL教団)がその本拠を構え、敷地内にはPL教団の施設のほか、教団が運営するゴルフクラブや病院、そして「PL学園高等学校」を始めとした学校法人PL学園の施設が立ち並ぶ。PL学園といえばかつて高校野球の強豪校として名を馳せた学校であり、現在野球部は廃部となってしまっているが、練習用のグラウンドが残されている。かつてはこの一帯で遊園地「PLランド」も運営しており、現在でも180mの高さを有する「大平和記念塔」からその名残をうかがい知ることができる。また、PL教団は毎年8月1日に「教祖祭PL花火芸術」を主催している。あくまでPL教団の教祖の命日に合わせた宗教行事なのだが、当日は長野線は特別ダイヤを編成して花火客を捌くなど関西の夏の風物詩として親しまれており、かの山下清もこのPLの花火を題材とした絵を残している。
2016年に大阪芸術大学出身のバンド「ヤバいTシャツ屋さん」が、市内にある大阪芸大最寄り駅の喜志駅をネタにした「喜志駅周辺なんもない」という曲を発表。翌年にはテレビアニメ「ステラのまほう」にて過去に関西に住んでいた設定を持つ本田珠輝というキャラクターが「富田林田舎ちゃうもん」と発言するなど、俄かに「富田林=田舎」という噂が全国区になりつつある。
実際に長野線の車窓を見ると、山を開いたニュータウンがある西側はまだしも、東側の車窓は富田林駅周辺以外はのどかな田園風景の中に点々と民家が立ち並ぶ、典型的な都市近郊の田舎のそれである。ヤバTが学生時代を過ごした大阪芸大のある河南町方面から喜志駅東口に行くと本当になんもなくて天王寺に住みたくなる…訳ではないが深夜までやっているような店はほとんどない。富田林駅以外の他の駅も大体同様で、そこから東に行って石川を超えようものならマジで何もない豊かな自然と農村地帯が広がり、千早赤阪村との境にほど近い地域にはブドウ狩りやイチゴ狩りが楽しめる農業公園「サバーファーム」などのレジャー施設が広がっている。
一言でいえば、「大阪から近い、程よい田舎」ということだろう。
市内を南北に国道170号(新道・大阪外環状線と旧道・東高野街道の2本)が貫いており、このほか北西から東に国道309号が通っている。国道170号は2本通っており、旧道のほうは酷道…とまではいかないが外環よりはあまり道路環境が良くないことに注意。
市内の鉄道交通は低地を通る南北方向が軸なので、西部の住宅団地や石川右岸の地域は富田林駅・喜志駅からの路線バスが主体となる。市内西部は近鉄バスや南海バスが富田林駅や喜志駅、金剛駅を相互に結んだり、駅周辺を巡回する路線のほか、近鉄バスは堺市の北野田駅から富田林駅を結ぶ路線も走らせている。石川右岸方向へは金剛自動車が運行する地域で、南河内郡の3町村にある大阪芸大や近つ飛鳥博物館方面、またこの地域に開発された住宅地への運行が主となっている。このためバスが発着する両駅は南河内郡方面の利用客も多い。
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最終更新:2024/12/23(月) 16:00
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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