伊織順平(いおりじゅんぺい)は、ゲーム『ペルソナ3』に登場するお手上げ侍である。通称テレッテ。CVは鳥海浩輔。
月光館学園高等部2年2組の男子生徒。風呂でも脱がない帽子と、あごひげがトレードマーク。女好きのお調子者と、絵に描いたような三枚目。ゲーム好き、ジャンクフード好き、部屋を片づけられないタイプと、割とダメな男子高校生。
主人公の転入してきた月光館学園のクラスメイトで、転校間もない主人公に馴れ馴れしく…もとい親しく接してくるお調子者。自身も中学の頃に転入してきたらしい。誰にでも親しく接する奴で、ペルソナに関わる以前から級友の岳羽ゆかりとも気兼ねなく会話していたりする。勉強はかなりできないほうで、授業中に当てられては主人公にこっそり聞いたりする(しかもバレてる)。
投機に失敗して酒に溺れるようになった父親を見下しており、家に帰りづらくなって立ち寄った深夜のコンビニで影時間を初体験する。そこをパトロール中の真田明彦に見つけられて保護され、ペルソナ適性が確認された。明彦によると、発見当時の順平は影時間体験による混乱で泣きじゃくっていたらしい。主人公が初めてペルソナを発現してから間もなく、明彦に従って順平も巌戸台分寮に入寮、主人公やゆかりとともに特別課外活動部のメンバーとなる。
他のメンバーが贖罪や復讐といった重い事情を抱えて戦いに身を投じている一方で、順平は特段そんな事情もなく、ただ適性があったから参加したという、いわば一般人に近いスタンスである。元々ヒーローものが好きだったということもあって、適性を得たことで自分がヒーローのようなものになったと錯覚しがち。しかし実際にはヒーローといえるほどの活躍ができておらず、その不甲斐なさを自分のせいだと認めきれず、主人公などに八つ当たりしたりもする。他のメンバーが過去の重い事情から達観気味なのに対して、順平は等身大の普通の男子高校生であり、現実から大きく乖離するストーリーを一般人の視点で感じて、素直に喜びや苛立ち、死への恐怖を表現できるキャラクターでもあったりする。
しかしそれゆえに、特別課外活動部での戦いや仲間との邂逅、そして大切な人との出会いなどを経て、次第に寛容に、勇敢に成長していく。ペルソナ3のストーリー上でもっとも精神的な成長を見せる人物でもある。
お化けを怖がるゆかりを笑う一方で、自分は不良とかナイフとかの現実的な危ないものを怖がるビビりな一面も。タルタロスのほうがよっぽど危険だろうに…
PSP版の女性主人公パートではコミュが発生、男性版で友近に相当した魔術師コミュとなる。男主人公に対しては八つ当たりなどで嫌な態度を取ることもある順平だが、女主人公に対しては柔らかい物腰で接する。この女ったらしめ。
戦闘時の武器は両手剣。命中率はそこそこだが攻撃力が高い。主人公が装備してフィールド上でシャドウに振る分には、使い勝手はよくない方。レア宝箱には両手剣扱いの日本刀が入っていることがあり、それらはHP補助効果があるので順平のタフさを補強してくれる。
元々野球少年だったらしく、順平の構えは野球の打者のフォームに似ている。両手剣扱いの武器には釘バットがあるので、それを装備させればより野球らしく見える…かもしれない。
所持ペルソナは魔術師のアルカナ「ヘルメス」。ペルソナ3の仲間のペルソナはギリシア神話由来のものが多く、ヘルメスもゼウスの息子にして旅人や魔術を司る神である。HPと力が大きく伸びる戦士タイプ。
火炎に耐性、疾風を弱点とし、主にアギ系の火炎魔法と物理攻撃スキルを習得していく。序盤からアギ担当になってくれるが、最高でもアギダイン止まりで全体魔法攻撃を覚えず、また魔術師アルカナのくせに魔力がへぼいのも困りどころ。一方で物理スキルは利剣乱舞や空間殺法など有用なものを多く覚える。補助魔法として耐久力アップのマハラクカジャも習得するので、ボス戦などで大いに活躍する。
11月に入って上位ペルソナが覚醒、ヘルメスはトリスメギストスに変化する。トリスメギストスとは【人間の錬金術師ヘルメス】【ヘルメス神】【トート神】の三者を同一視した伝説的錬金術師の称号であり、史上唯一賢者の石の練成に成功したとされる(ペルソナの頭部にも賢者の石と思われる赤い石がある)。また、ヘルメス・トリスメギストスの名で「三重(三倍)に偉大なるヘルメス」という意味を持つ。火炎耐性が火炎無効へとパワーアップするが、疾風弱点は消えない。覚醒後は専用スキル「生命の泉」を習得し、ターンごとにHPが回復するので非常にタフになる。
順平は変な台詞の宝庫。ペルソナ3の名言と言えば、すなわち順平の名言(迷言)である。たぶん。
…他にも、他のメンバーから順平が日頃から色々変なことを言っているのが垣間見える。
夏の終わりごろ、順平はポートアイランドの駅前で奇妙な絵を描くゴスロリファッションの少女・チドリに出会う。最初はそっけない感じであったが、次第に会話が繋がるようになっていく。その中で、順平はどうせ信じるわけないだろうと思って、ペルソナを使って影時間で戦ってるという話をポロっとこぼす。女の子といい感じになった順平は浮かれ気味らしく、ゆかりに「順平から幸せオーラが漂ってきてムカツク」などと言われる始末。ひでぇ。
実はその少女は特別課外活動部に敵意を向ける組織・ストレガの構成員で、順平が見栄を張って言った「自分がリーダー」という話を信じてしまい、順平を拉致して活動を休止に追い込もうとする。しかしその目論見は失敗し、部員と順平に取り押さえられ、監視隔離という形で病院に送られる。
敵であったとわかった後も、順平はチドリの病室に何度となく足を運び、他愛のない会話を重ねてその心を徐々に開いていく。しかしある時を境に、順平はチドリから「苦しい、もう来ないで」と一方的な拒絶を受けるようになる。薬の副作用で命が長くないチドリは、生きることに固執しないことでそれを克服しようとしていたが、順平が大切な人になるとそれができなくなると恐れたのである。
その後、ストレガのリーダー・タカヤによってチドリは病院から脱出、タカヤに促されて再びストレガのメンバーとして特別課外活動部に対峙する。しかし必死にチドリを救おうとした順平がタカヤの拳銃で撃たれると、チドリはその命を投げうって順平に生命力を注ぎ込み、絶命した。その怒りから順平はトリスメストギスを覚醒、タカヤを撃退する。トリスメストギスの固有スキル「生命の泉」は、元々チドリのペルソナ・メーディアの固有スキルでもあったりする。
P3FESにおける追加イベントで、実はチドリが生きていたことが判明する。しかしペルソナ能力を失うとともに、影時間への適性も消失、そしてペルソナを得てからの記憶をすべて失っていた(これは後々、全てが解決した後の皆がどうなるかの前例でもある)。つまりは順平のこともほとんど憶えていないのだが、おぼろげに「自分には大切な人がいる」ということだけ感じており、かすかに想いだけは残っていたのである。まったく自分のことを憶えていないことを知りつつも、順平は「生きててよかった」とただひたすらに喜び泣いていた。こうして順平にも、最終決戦に立ち向かうしっかりした理由が出来上がるのである。
P3におけるすべての事件が終わってから2年後…。(P4エンディングからは2ヶ月と数日後。)
彼は、赤い霧に覆われた稲羽市で戦っていた。
単純度数AAA(トリプルエー)!
お気楽度数TTT(テレッテッテー)!
逆襲の全力空転スラッガー!
伊織順平!!
元特別課外活動部の一人。
現在は「シャドウワーカー」非常勤隊員を努めつつ、休日は少年野球のコーチに励む。
乗り過ごした電車で八十稲羽に到着し、事件に巻き込まれることに。
ペルソナ4の派生作品「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」のディザーPVにて、彼の参戦が報じられた。
順平といえばテレッテッテー。関連動画もやっぱりテレッテッテー。
掲示板
218 ななしのよっしん
2024/03/25(月) 19:53:43 ID: oIiqYDI214
属性攻撃になっちゃってるのだけ頂けないけどね。クリティカル狙いたい性能だから。
動揺や氷結によるクリティカル誘発やテウルギアに標準搭載されてる耐性無視効果のおかげでアイギスや荒垣パイセン共々物理キャラが皆強化されてて嬉しかったわ
219 ななしのよっしん
2024/04/27(土) 20:00:19 ID: scB9oiILCW
ガンダムSEEDのキラとかP3のジュンペーとか、
年取ると見え方って変わるものなんだなと思い知らされたここ最近
220 ななしのよっしん
2024/11/18(月) 20:28:42 ID: 8XSHzM9LUp
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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