オランダ村特急とは、JR九州で運行されていた臨時特急である。
国鉄民営化後のJR九州が、1983年に西彼杵半島にオープンした長崎オランダ村へのアクセスを目的として設定したのがオランダ村特急である。北九州市から福岡市を経由して、西彼杵半島には鉄道が通っていないので佐世保市を結んでいた。
車両はJR九州がオランダ村特急の為にオランダ国旗色の赤色・白色・青色にペイントされたキハ183系1000番台を製造し、それを使用していた。オランダ村特急の運行区間は全て電化されているにも関わらず気動車として製造されたのは、オランダ村特急が運行されない日には九州の他の地域を走行して長崎オランダ村をPRする事が目的とされたからである。ちなみに先頭車には展望室も設けられていた。
1989年からは朝の通勤時間帯に運行されていた下り列車が、線路容量の都合で電車特急有明と併結運転されるようになった。電車と気動車の併結運転は北陸本線の特急雷鳥とゆぅトピア和倉でも行われていたが、ゆぅトピア和倉は雷鳥との併結時は無動力(ただ引っ張られているだけ)だったので、電車と気動車の協調運転(両方のエンジンを使用している状態)はオランダ村特急の事例が初であった。
1992年に長崎オランダ村とは別の場所の大村線沿線にハウステンボスが開業し、大村線一部区間を電化の上でハウステンボス開業と同時にハウステンボス駅を開設した事から同駅まで特急ハウステンボスが運行されるようになった。これに伴い、オランダ村特急は特急ハウステンボスに発展解消という形で廃止されてしまった。ちなみに経緯から特急ハウステンボスの前身と見られる事が多いオランダ村特急ではあったが、運行区間としては佐世保駅発着のみどりと似ていた。
使用車両のキハ183系はオランダ村特急廃止後の約20年間でオランダ村特急→ゆふいんの森Ⅱ世→シーボルト→ゆふDX→あそぼーい!と4度の改造がなされている。
駅名 | 門 司 港 駅 |
門 司 駅 |
小 倉 駅 |
戸 畑 駅 |
黒 崎 駅 |
折 尾 駅 |
香 椎 駅 |
博 多 駅 |
鳥 栖 駅 |
佐 賀 駅 |
肥 前 山 口 駅 |
武 雄 温 泉 駅 |
有 田 駅 |
早 岐 駅 |
佐 世 保 駅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下りオランダ村特急 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
上りオランダ村特急 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
肥前山口駅と有田駅は佐世保駅発着の特急みどりは全て停車していたがオランダ村特急は通過していた。
1988年3月 小倉~早岐~佐世保間に臨時特急オランダ村特急が運行開始される。
1989年4月 門司港→博多間で特急有明と併結するようになる。
1990年3月 特急有明との併結区間を門司港→鳥栖間に延長。
1992年3月 博多~早岐~ハウステンボス間の特急ハウステンボスの運行開始に伴いオランダ村特急は24日の運転を以て運行されなくなる。
掲示板
掲示板に書き込みがありません。
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 09:00
最終更新:2024/12/23(月) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。