ウルザードとは (オヅイサムとは) [単語記事]

闇に生まれ
闇に死す・・・・！
魔導騎士
ウルザード！！！

ウルザードとは、『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する闇の魔導士である。

概要

地上制覇を目論む地底冥府インフェルシアを統べる冥獣帝ン・マに仕える魔導騎士で、紫と黒で統一された鎧に身を包んだ男。
封印されたン・マの復活、そして地上を制圧すべく暗躍する。

マジレンジャーたちの前に初めてその姿を現したときには、その圧倒的な力で彼らを捻じ伏せ、そして駆けつけてきた小津深雪/マジマザーとの対決においては、巨大戦の末に彼女を撃破する。
以降、マジレンジャーの宿敵として、また母の仇として、たびたびその前に立ちはだかる。
そしてウルザード本人も、マジレンジャーたちとの戦いを何よりも楽しみにしている様子でもあり、中でも小津魁/マジレッドを目にかけている。
また、あわよくばマジレンジャーを闇の側へ引き込もうとさえしている。

性格は、騎士道精神を重んじる武人そのものであり、正々堂々とした戦いを好む。
たとえ、自分たちが不利になろうとも、道理に反する行いは断じて行わず、それどころか、時としてマジレンジャーの手助けとなる行為を行うこともある。
それ故か、ブランケンやメーミィといった他のインフェルシアの幹部からは疎まれることもあり、このためにメーミィから一時的に魔法の力を取り上げられたこともある（ただし、本人はそれを渋ることなく、素直に渡した）。

その実力は一級品であり、闇のエレメントを用いた魔法を使いこなす。
また、剣士として優れた技量を持ち、その剣技の冴えは、スーパー戦隊史上最強との呼び声も高いデカマスターと互角の勝負を演じるほどの実力者でもある。

ある時、マジレジェンドとの戦いの最中に、メーミィの策略によりマジレジェンドが、強力な毒素を持つ冥菌獣ハイモールドに侵されてしまう。しかし、これを由としないウルザードは、マジレジェンドからハイモールドを取り除き、それを自分の肉体へ取り込み、消滅させるが・・・・

ちなみに、名前の由来はウルフ＋ウィザードだといわれている。

戦力

装備及び愛馬

ウルサーベル
ウルザードの武器である、ン・マから与えられた剣。
しかし、マジレッドとの戦いで折られてしまった。
ジャガンシールド
ン・マの瞳で作られた盾。普段、ウルサーベルはこれに納められている。
魔法発動の際は、盾が展開し、そこから瞳が現れる。
防御用というよりは、魔法行使のための武装か。
底皇剣ヘルファング
元々は、ブランケンの愛剣であるン・マの牙で作られた剣。
ブランケンの死後は、ウルザード自身がこれを鍛え直し、自分の武器とした。
魔導馬バリキオン
地底冥府に生息する、ウルザードの愛馬。
機械的な姿をした巨大な馬だが、通常の馬と変わらない大きさをした黒馬の姿をとることもある。
ウルザードが巨大戦の際に召喚し、彼の戦いのサポートを担う。
また、魁を一人の戦士として認めてからは、彼に力を貸すこともある。
ウーザフォン
ウルザードの持ち物ではないが、ここに記述。
前述にて、メーミィから魔法の力を取り上げられた際に、メーミィがこれを練成して作り上げた二つのアイテム。
見た目は、紫色のマージフォンで、バンキュリア（ナイ＆メア）に与えられた。
これにより、彼女（ら）でもウルザードの魔法を使えるようになったが、マジレンジャーがレジェンドパワーを手にしたことにより、ウルザードに返還された。

主な使用呪文

ウー・ザザレ
ウルザードの移動用の呪文。
これにより自分はおろか、冥獣などをインフェルシアから地上へ、あるいは地上からインフェルシアへ移動することができる。
ただし、移動できる対象に制限がある。
ちなみに、インフェルシアへ帰るときの呪文は“ウーザ・ウジュラ”。
ドーザ・ウル・ザザード
ウルザードが頻繁に用いる攻撃用の呪文。
ジャガンシールドからケルベロスを象ったオーラで攻撃する。
ザザード
攻撃用の呪文。
ジャガンシールドから光線を発射する。
ウル・ウガロ（暗黒魔導斬り）
ウルザードの必殺技のための呪文。
闇の力で強化された剣で敵を切り裂く。
なお、デカマスターとの対決の際は、なぜかモーションが変わっていた。
ドーザ・ウガロ
ウルザード自身を巨大化させる呪文。
巨大戦に突入する際に使用。
ドーザ・ウザーラ（復活練成術）/ドーザ・ウル・ウガロ
前者は倒された冥獣を一度だけ復活させる呪文。
後者は冥獣を巨大化させる呪文。
だいたいは、一緒に使用される。
ウーザ・ドーザ・ザンガ
バリキオンと魔導合体する際に使用する呪文。
これによってウルケンタウロスとなる。
ウーザ・ドーザ・ウル・ザンガ
バリキオンと魔人合体する際に使用する呪文。
これによりウルカイザーとなる。

巨大戦時の形態

ウルケンタウロス

ウルザードとバリキオンが魔導合体した姿。
その名のとおり、ケンタウロスを思わせる姿をしており、スピードに優れ、ジャガンシールドとバリランサーと呼ばれる武器を手に戦う。
マジマザーを、この姿で破った。

ウルカイザー

“闇の覇王”と呼ばれる、ウルザードとバリキオンが魔人合体した姿。
バリジャベリンという武器を手に、その猛威を振るう。また、この形態独自の呪文を使うことも可能となっている。
必殺技は、バリジャベリンで描いた魔導陣で敵を拘束して斬り裂くバリジャベリン魔導斬り、そして呪文“ウーザ・ドーザ・ウル・ウガロ”で強化したバリジャベリン暗黒魔導斬り。
いずれも、マジキングの必殺技であるキングカリバー魔法斬りを遙かに上回る威力を誇る。

なお、マジレッドの変身するマジマジンのマジフェニックスは、バリキオンと友情合体することで“炎の魔人”ファイヤーカイザーになることができる。
これに限らず、玩具ではマジフェニックスとウルザードの互換が可能なようだが・・・・

例：ウルザードで一角聖馬ユニゴルオンと合体

天空聖者ブレイジェル

ウルザードの正体である天空聖者。
天空聖界マジトピアにおいては、知らぬ者のいない高潔な勇者であり、ルナジェル（リン）、ライジェル（メーミィ）、サンジェル（ヒカル）の師に当たる人物。
また、深雪の夫であり、魁たちマジレンジャーの父親である小津勇その人。

演じるのは、言うまでもなく磯部勉。

表向きは探検家で、南極で遭難したとされている。
しかし実は、地上や家族を守るためにインフェルシアとの戦いに赴き、そして一人インフェルシアに留まったのである。そうしてン・マを封印することに成功したが、その間際に呪縛転生と呼ばれる魔法により、それまでの記憶を消し去られた上で、ウルザードとしてン・マに仕えることとなってしまった。

マジマザーとの戦いでは、彼女の攻撃を受けた際に一時的に正気に戻り、倒したと見せかけて“魂の花園”と呼ばれるマルデヨーナ世界へと退避させた。
そしてメーミィの姦計により、マジレンジャーがインフェルシアへ囚われるが、彼らの諦めない心と勇気により、本来の自分を取り戻すことができた。
脱出後、家族の再会を喜び合う暇もなく、ン・マが復活。子供たちに深雪が生きていることを告げ、自らはン・マごとインフェルシアへと落ち、そして封印した。

その後、地上ではマジレンジャーとン・マを絶対神として復活させることを目論む冥府神との死闘が繰り広げられる中にあって、ウルザードの姿でインフェルシアに潜伏。ン・マの魂を自らの体に封印しながら、陰から子供たちを支えていた。
だが、いつまで経ってもン・マ復活の兆候を見せないことに不信感を抱き始めたダゴンによりこのことが露見。ついには、居所まで知られてしまい、そこに攻め込まれてしまう。
それでも、ワイバーンやティターンの猛攻を凌ぐものの、ダゴンの不意打ちを受けてしまい、ン・マの魂まで奪われてしまう。

こうして瀕死の重傷を負ってしまったが、意識をインフェルシアへと飛ばした深雪の命を懸けた救護により、一命を取り留める。
そして・・・・

猛る烈火のエレメント！
天空勇者
ウルザードファイヤー！！！

再び地上へ戻ってきた彼は、ファイヤーウーザフォンと呼ばれるアイテムを手に、“ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ”と呪文を唱え、ウルザードファイヤーへと超天空変身を遂げた。
見た目は赤いウルザードであり、武装もそのままだが、その心同様に、使用する呪文なども正義のものである（もっとも、記憶を取り戻してからウルザードの姿でいるときも、呪文や技の名前などが変化するなどの変化はあった）。
そうして、以前と変わらぬ圧倒的な強さでワイバーンを撃破し、家族の危機を救うのだった。

家に戻ってからは、一人の父親として、娘の麗と愛弟子のヒカルの結婚を心から祝福する。
しかし、絶対神となったン・マがマジトピアを陥落させると、ヒカルと共にン・マの討伐へと向かう。だが、ン・マの絶大な力を前に、ヒカル共々敗死してしまう。
それを、改心したナイとメアにより、二人とも復活。最後は家族で力を合わせ、ン・マを打ち倒すのだった。
こうして、地上と家族を守り抜いた彼は、地上で家族と共に平穏な暮らしを送る。

レジェンド大戦では、妻を伴い参戦。
そこではシグナルマンや黒騎士ヒュウガ、そして因縁あるデカマスターらと共に、スーパー戦隊の援護を行った。
戦いの終盤、スーパー戦隊の力を一つに結集して、宇宙帝国ザンギャックの艦隊を追い払う際にも、遅ればせながらも合流。地球に生きる全ての家族のために、その力を捧げたのだった・・・・

必殺技は、無詠唱で炎の竜巻を起こし、炎の一太刀で斬り伏せるブレイジング・ストームとその派生技であるブレイジングストームスラッシュ。それと盾から放つ火球のブレイジングシュート。
そして、魁に託した二刀流で放つ秘奥義のフェイタル・ブレイド。

ちなみに、演じる磯部氏は、吹き替えや時代劇などの悪役でおなじみの御仁。
それらの経歴に加え、特撮での顔出し出演が初めてだったこともあり、正義の味方の父親である小津勇役のオファーを受けた時には、「自分でいいのか？」として最初は戸惑ったという。
なんとも、奥ゆかしいお方である。

ウルザード単語

概要