たまプラーザ駅とは、神奈川県横浜市青葉区美しが丘にある東急 田園都市線の駅である。
駅番号は「DT 15」
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1966年(昭和41年)4月1日の田園都市線長津田延伸と同時に開業した。
相対式2面2線の地上駅である。
駅前再開発に伴い、当駅も大規模な改造工事が行われている。
工事は2009年10月に完成し、当駅の駅舎上部とたまプラーザ東急SCを合わせて、「たまプラーザテラス」という複合商業施設として生まれ変わっている。
この改良工事で東口の新設が行われたほか、上下線のホームの外にさらに線路を敷設できるような構造にされた。
これは田園都市線鷺沼駅までの複々線化延伸という運輸省答申に関連してか、当駅が2面4線になる計画があるためなのだが、この延伸もやるかどうか未定のため、2面4線化も現時点では予定されていない。
コンコース階はその上のたまプラーザテラス3フロア分にも及ぶ吹き抜けが設けられ、開放感あふれる構造となっている。
この新駅舎は、社団法人日本鉄道建築協会の鉄道建築協会賞作品部門において、最高の賞である最優秀賞を受賞した。これは東急電鉄初の栄誉でもある。
南口 |
改札 |
ホーム |
1 ■田園都市線 | 青葉台・長津田・中央林間方面 |
2 ■田園都市線 | 鷺沼・二子玉川・渋谷・(半蔵門線)押上〈スカイツリー前〉・■(東武線)春日部・南栗橋・久喜方面 |
路線名 | 種別 | 隣の駅(下り) 長津田方面 |
当駅 | 隣の駅(上り) 渋谷方面 |
---|---|---|---|---|
■田園都市線 | ■急行 | あざみ野駅 (DT 16) |
たまプラーザ駅 (DT 15) |
鷺沼駅 (DT 14) |
■準急 | ||||
■各停 |
前述の通り、1966年に開業した。当初駅名は地名から「元石川」となる予定であった。
今でこそひらがな・カタカナを含む駅名は珍しくなくなったが、当駅は40年以上前からこの名前である。沿線の人は気にしないが、知らない人が見ると「!?」となるのはほぼ間違いない。何でも当時の東急の社長直々の命名だとか。「プラーザ」はスペイン語で広場という意味であり、実際、看板に書いてある中国語表記は「多摩広場」である(これだとしょぼい気がする)。
1982年に「たまプラーザ東急SC」が開業。駅前も整備され、商業的に大きな駅となった。沿線の開発も進み、バス便も良くなった。以後、沿線でも人気の街へと発展していく。
90年代に入り、東急側は、横浜市営地下鉄の終点を当駅に持ってくるように強く主張したが、横浜市側が「川崎市に近すぎるので横浜市民の足にならん!」などという理由で頑として受け入れなかった(事実たまプラーザ駅は横浜市最北の駅であるが、これは言いがかりにすぎなかった。実際、現在反対側の終点は横浜市ですらない。噂では当時の横浜市議の自宅があざみ野駅に近かったからとも言われている)。
またこの背景には、たまプラーザを東急多摩田園都市の中核と位置づけたい東急と、たまプラーザの地位が上がると横浜都心が寂れて困る横浜市、双方の思惑の行き 違いがあったことも見逃せない(そもそも東急多摩田園都市の住民の多数は東京に通勤するいわゆる「神奈川都民」であり、東京のベッドタウンになりたくない横浜市としては、東急多摩田園都市の発展を手放しで歓迎していない)。
ともかく、この対立は東急が折れたため、地下鉄がくることはなくなった(もし来ていたら1日20万人は利用する駅になっていただろう・・・)。しかし、急行はちゃんと止まる。
地下鉄は来なかったが、代わりに羽田空港行きのリムジンバスが発着するようになった。当時羽田空港までのアクセスが非常に悪かっただけに、沿線民には大きいものであった。
2000年代に入っても、当エリアの人気は衰えなかったが、隣のあざみ野駅に急行が止まるようになってから相対価値がやや下がってしまった。東急の案内でも「急行停車駅ながら主要駅扱いされない」などやや扱いが悪くなった面がある(今でも運行上は急行停車駅で唯一主要駅扱いされていない)。
とはいうものの、バス便はさらに充実し、新たに成田空港行き・東京ディズニーリゾート行きのリムジンバスも運行されるようになった。羽田空港行きリムジンバスは、朝の空港行きは毎時4本程度にまで本数が増え(繁忙期にはさらに増発される)、リムジンバスの面では横浜駅クラスの充実度である。
そして2006年から東急が駅前の再開発を開始。今までいわゆる普通の駅舎だったのが、ガラス張りの屋根をもつ巨大な駅に変わり(国際空港もどきなどと言われたことも)、駅に直結した巨大なショッピングモール「たまプラーザテラス」が開業。沿線でも最大級の商業施設が完成した(と思ったらさらに規模を拡大するらしい。大丈夫なのか)。 ついでに元々そこそこ立派だった北口のバスターミナルは地下化された上、冷暖房完備、ホームドアのようなものまでついて安全面もバッチリと至れり尽くせりの大改造。ただの折り返し施設にすぎなかった南口も改良前の北口並みの立派さになった(だからこんなにつぎ込んで大丈夫なのか)。
発展しているのは東急SCが作られた北口の方だが、再開発で南口もそれなりに大きくなった。
バス便は前述のとおり充実している。また本数は多く、方面のカバー範囲が大きいので利用者は多い。
駅周辺は高級住宅地でもある。また、「美しの森」という大規模マンション群も建設中。
商業的には、東急百貨店をはじめ、ショッピングモールもあって、基本的には十分である。しかし、家電量販店が全くないため、この手の買い物には他を当たらなくてはならない。
また、高級住宅地があるためか、結構物価は高い。再開発前にファストフード店がマクドナルド以外軒並みなくなってしまったため、それとコンビニを除くと食事するには結構かかってしまっていた。現在ではフードコートができたり、デパ地下の500円弁当などが充実したので、その悩みはほぼ解消した。
「たまプラーザ」という地名はない。住所は「神奈川県横浜市青葉区美しが丘」である。
また、「たまプラザ」「多摩プラーザ」は厳密には誤表記である。
沿線でも屈指の人気を誇るエリアなので、店舗やマンション名に「たまプラーザ」を関しているものは非常に多い。(ひどいものでは駅から歩いて40分以上かかるところでもついている場合がある。ぶっちゃけ詐欺だろ・・・)。
また、当駅は渋谷駅まで急行で20分かからないので、広告などでそれが大々的にアピールされることがある。
しかしながら、当駅から中央林間方面の駅では、急行以外では渋谷駅に先に到着する電車が日中はないので、日中は実質毎時4本に等しい。
2012年3月の改正で、土休日日中は大井町線直通急行が二子玉川で渋谷まで先着の各駅停車に接続するようになったので、毎時6本、という事になった。
これほどバス便が充実していながら、定期券売り場がない。ちなみに急行が止まる駅で唯一である。両隣の駅にあるためなのは明らかなのだが、PASMO定期が券売機で購入できるようになるまでは、嫌がらせでしかなかった。
なお、当駅発着路線のノンステップバス率は異常に低い。これは、当駅発着のバスは利用者数が非常に多く、詰め込みの聞かないノンステップバスを避けた・周辺道路の起伏が激しくノンステップバスが不向き・当駅発着路線を主に担当する東急バス虹が丘営業所が川崎市にありながら路線の大半は横浜市なので、川崎市が補助金を出さないため(事実虹が丘営業所は2009年まで東急バスで唯一の「ノンステップバスが1台もいない営業所」であった)・・・など諸説ある。
なお、この駅に限らず、鷺沼~梶が谷の各駅も(東急バスの)ノンステップバス率が低い。
ひとまず再開発が終わったため(実際にはまだ続いているのだが)、大きな変化はないと思われる。
しいて言えば、数年のうちに横浜環状道路が開業すると、羽田空港までの所要時間が30分になるといわれているので、そうなればさらに便利になるだろう。
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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