開幕して1ヶ月くらいでGMが辞めさせられるのは珍しいですか? マーティ・キーナートは開幕して1ヶ月くらいで楽天のGMを辞めさせられたことが合ったそうです。広島でジョー・ルーツが1ヶ月くらいで辞めたことはありましたが。ジョー・ルーツが辞めたので辞めさせられたわけではないですが。平成17年の楽天は4月に11連敗するほどの低迷にオーナーの三木谷浩史が激怒して、GMのマーティ・キーナートに「You are fired!」と言って解任したそうです。それで広野功がGM代行となったそうです。広野功はストレスで吐き気と頭痛で何もできなくなったことがあったそうです。広野功の妻が「もう、やめなさい。命落としたらどうするの。楽天に命を売ったわけじゃないでしょう」と言ったほどだったそうです。それでも広野功は来年のための編成会議を開いたそうです。そこで3年契約の監督の田尾安志は続投で決まったそうです。ところが、30分も経過しないうちに球団代表の米田純が「広野さん、大変です!」、「田尾クビです!」、「次は野村監督になります。東京でオーナーと島田亨球団社長(当時)の間で決まったそうです。もう、明日発表するということです」と言ったそうです。広野功は来季のコーチ陣など組閣をあらかた決め、リストを米田純に渡したときに米田純は「広野さん、あなたの名前がないけど?」と言ったので広野功は辞意を伝えたそうです。その後、広野功は2軍の監督に決まっていた松本匡史(野村克也が監督になるとヘッドコーチになった)に「体だけは鍛えとけよ」と言い、選手には「私は今年で辞める。君たちは1年目よく頑張った。あとは君たちで楽天の歴史を作ってくれ」と言って監督の田尾安志とともに楽天を去ったそうです。田尾安志はシーズン後、球団から功労金という形で給料を支払うという書面をもらったそうです。でも、覚書に「楽天球団に対するマイナスコメントをした時点で功労金の支払いはやめます」と書いてあったそうです。田尾安志は球団に「これ功労金じゃなくて口止め料と書いてくれませんか。そしたら条件を検討しますので」と伝えたそうです。その後、オーナーの三木谷浩史から一度お会いしたいという連絡が来たそうです。田尾安志が向かうとオーナーの脇には球団社長、球団代表、相談役がいたそうです。オーナーは開口一番「この度は色々とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」、「残りの2年分の給料は僕のポケットマネーからすべてお支払いします」と言ったそうです。2年目は振り込まれていたものの、3年目はうやむやになって、ちょっとしか振り込まれていなかったそうです。 https://number.bunshun.jp/articles/-/860058 https://number.bunshun.jp/articles/-/864498