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普通に疑問なんですが、AさんがBさんに誹謗中傷をしたとします。 そこでBさんはやり返し、Aさんに暴言の吐き合いに発展、Bさんがネットにこのことを投稿やコメントし拡散、それらを見た人たちとBさんはAさんへ誹謗中傷や暴言を吐き、取り巻きを含め、喧嘩に発展していったとします。 そこで疑問なんですが、 •まずBさんはこの場合Aさんに 法的手続きを行うことは可能ですか? •取り巻き達はAさんに法的続きを行えます か? ・Aさんは取り巻き達に法的手続きを行えま すか? ・AさんにBさんに拡散などをした事について 名誉毀損罪で訴ることはできますか? 少し前ネットでこのような罵り合い?を見かけたのですがこういった事に関してはどうなんでしょうか? 一番気になるのは名誉毀損罪は事実でも適応さらるそうですがこの場合はどうなるんですかね?

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回答(1件)

すごく良い疑問です。 こういう「ネット上の言い合い」「誹謗中傷合戦」は実際によく起きていて、法律的にもグレーな部分が多いですが、順を追って整理してみましょう。 ⸻ まず前提 日本の法律(刑法・民法)では、 ネット上の発言も「現実の発言」と同じく 名誉毀損罪(刑法230条) や 侮辱罪(刑法231条)、あるいは 民事上の損害賠償(民法709条) の対象になります。 ⸻ ① BさんはAさんを法的に訴えることは可能か? → 「理論上は可能」ですが、勝てるとは限りません。 Bさんが最初に被害者(Aさんから誹謗中傷された)なら、 Aさんの発言が「社会的評価を下げる内容」だった場合は、名誉毀損や侮辱で法的手続き(警察・弁護士経由) は可能です。 ただし── その後Bさんが「やり返して暴言を吐いた」時点で、Bさんも加害行為をした側になります。 つまり: 両者に過失(暴言や拡散など)がある場合、Bさんだけが完全な「被害者」とは言えなくなる そのため、法的には 「A⇔Bの相互中傷」として扱われることが多く、訴えてもお互いに損害が相殺される可能性が高いです。 ⸻ ② Bさんの取り巻き達(第三者)はAさんを訴えられる? → 基本的にはできません。 法的手続きを行うには、 「自分の名誉・権利が侵害された本人」 である必要があります。 Aさんの中傷が「Bさん本人」に向けられたものであれば、 取り巻きは直接的な被害者ではない ので訴える権利(当事者性)がありません。 ⸻ ③ Aさんは取り巻き達を訴えられる? → はい、可能です。 取り巻き達がAさんに向かって • 「死ね」などの暴言を吐いた • 根拠のない悪評を拡散した • 個人情報(顔・学校・住所など)を晒した などをしていれば、 侮辱罪・名誉毀損罪・プライバシー侵害 としてAさんが彼らを訴えることは可能です。 ⸻ ④ AさんはBさんに対して「拡散や投稿」について名誉毀損で訴えられる? → はい、これも可能です。 BさんがAさんとのトラブル内容をSNSなどで公開し、 Aさんの実名や個人が特定される形で • 「Aはこんな酷いことをした」 • 「暴言を吐いた最低な人」 などと投稿していた場合、 たとえ「事実」だったとしても、名誉毀損罪は成立し得ます。 ⸻ 名誉毀損は「事実でも成立」する理由 刑法230条 「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は…」 ここでポイントなのは、「虚偽かどうか」は問わないという点。 つまり「本当にAさんが暴言を吐いた」事実でも、 それをSNSなどで広く拡散してAさんの社会的評価を下げたなら、名誉毀損が成立します。 ただし、例外として 「公共の利益のため」「目的が正当」「真実である」 がすべて認められた場合は、違法性が阻却されます(刑法230条の2)。 つまり: • 正義感で告発した → 公益性あり • 証拠があり、真実 → 真実性あり • 私的な恨みではない → 正当性あり という条件を満たすなら違法ではなくなることもあります。 ⸻ まとめ(誰が誰を訴えられるか) 関係 訴え可能? 理由 B → A △可能だが相互中傷で不利になる 取り巻き → A ×(直接の被害がない) A → 取り巻き ○(中傷・晒し・拡散があれば) A → B(拡散など) ○(名誉毀損・プライバシー侵害) ⸻ 実際の裁判でよくある展開 SNSトラブルでは「どっちもどっち」で終わるケースが多く、 裁判になっても 「お互いに慰謝料請求して結果的に相殺」 という結末もあります。 そのため、実際には • 証拠(スクショ・投稿日時など)を整理 • 弁護士に相談(法テラスでも可) • 「相手の投稿削除+和解」で解決 という流れになるのが一般的です。 ⸻ もし、見かけた件が「どちらが先に攻撃したか」「拡散の範囲」などが明確なら、 それによって責任の重さも変わります。 希望があれば、そのケースをもう少し具体的に整理して「誰が法的に一番リスクが高いか」も解説できます。 やってみますか?

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