良い質問です。三人称単数の主語は、お分かりですか。「自分」が一人称、「あなた」が二人称、第三者の単数が「三人称単数の主語」となります。my mother、our father, Jack, his brother, that cat, that boyなどです。つまり、主語 is ...とisで受ける主語のことです。My brother isn't ...とする主語です。そう、isn't とする語は、doesn't のように、-sでそろえるのです。主語 am/are ...となる主語は、-sが含まれていませんから、-sでそろえる必要がなく、主語 don'tとすればいいのです。
では、このように-sでそろえる背景をご説明いたします。ご参考に。
私たち日本人は、語尾を変えて意味が変わる場合は、反応できます。washをwashed「洗った」にするのは、すぐに理解できます。ところが、washをwashesにしたところで、意味が変わらないので、反応できない方もいらっしゃることでしょう。では、意味も変わらないのに、なぜ主語が三単現のとき、washesにするのでしょうか。
三単現の-(e)sに慣れるコツをお伝えします。次の動詞の語尾にご注目! 目を縦に下に移動させてください。否定の場合は、s(ズ)の音を縦に下に追ってください。
.....Ann is ........./ Ann isn’t....... / Is Ann…?
..She was...... / She wasn’t....../ Was she …?
She plays....... / She doesn’t.... / Does she …?
..She has......... / She hasn’t .... / Has she …?(現在完了形の場合)
そうなのです。is の -s に合わせて韻を踏んでいるのです。音を合わせて楽しんでいるのです。否定文、疑問文の場合も壊れません。ただし、ズになったり、looksのスになることはありますが、ほぼ韻を踏んでいますし、文字としては-sできれいにそろっているのです。
大昔の英語では、三単現の場合、isはis, 一般動詞はhathで、そろっていなかったのです。ところが、800年代後半頃に、ブリテン島に北部に移住してきたヴァイキングたちが、現地の人々と融和的に暮らす中で、isに対しhas, goes, doesのように、-sで合わせる新しい動詞語尾を用い始めたのです。それが600年以上もの年月を経て、ブリテン島全土に広がり、定着したのです。
次に大切な感覚は:三単現の-(e)s は、普通の名詞の場合、主語と動詞のどちらかに使う、という感覚です。
Your idea sounds good.「君の考え、良さそうだね」
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Your ideas sound good.
そう、Your ideasの-sをsoundに移したり、soundsの-sをYour ideaに移したり。つまり、両方に-sを付けたらダメ、両方になくてもダメ、どちらか一方に必ず使いましょう、というイメージです。ただし、theyとか意味の上で複数のpeopleなどの場合には、うまく行きませんが。
最後にもう一つ大切なイメージは、名詞の複数に慣れたら、三単現-(e)sとも連携させる、です。
My father has two ❝watches❞.
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My father ❝watches❞ soccer games on TV at home.
以上の3点を意識すると、三単現の-(e)sをより身近に感じることができるようになると思います。