ベストアンサー
心理学者の意見や論文を調べたり、学校の同級生の人たちに「血液型占いは正しいと思うか?」のアンケートを取って、正しいと思う人には「なぜ正しいと思うのか?」と聞くなどをしてみると良いと思います。 質問者さんは「血液型占いは正しくない」という意見のようですが、血液型と性格は関係があると思います。 Woman.exciteの『血液型による性格の違いって本当にあると思う? みんなの経験まとめ【パパママの本音調査】 Vol.232』によると、「血液型による性格の違い、あると思う?」という質問に対して、アンケートの回答数:4829件のうち、「ある」という答えが76.5%だったそうです。その他のアンケートでも血液型と性格は関係があるという意見が多数のことがあります。 https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_E1519801941229/ 多くの人が関係があると思うのは、日常生活の中で、血液型による性格や行動傾向の違いを実感しているからです。どれだけ医者や学者が関係はないと主張していても、やはり自らの体験から得られた知見の方が大きいのです。 欧米諸国などで、血液型と性格は関係ないと思われているのは当然です。なぜなら、そういう国の国民は自分の血液型を知らない人の方が圧倒的に多いからです。自分の血液型や周りの人の血液型を知らない、そういう人の方が圧倒的に多いのです。そうであれば、普通に考えて血液型と性格は関係ないと思うのは当たり前です。 日本や一部のアジアの国のように、国民のほとんどが自分の血液型を知っている国の方が珍しいのです。そういう意味で日本は特殊な国なのですが、そういう国であるがゆえに、人の行動傾向と血液型の関係を一般市民が分析できる機会が多く与えられていると言えます。 「林修の今でしょ!講座」(2017年5月2日) で放送されていましたが、血液型と脳の関係について、東海大学の灰田宗孝先生の指導のもと、A型4人、B型4人、O型4人、AB型4人のそれぞれにある絵を見せて、脳の反応を調べると、血液型によって脳の反応が違う傾向があるという結果が出ました。この番組では血液型と性格は関係ないとされていましたが、もし血液型と脳の反応に関係があるなら、血液型と性格や行動傾向が関係していても、おかしくないはずです。 インプリンティング(刷り込み)として説明されることがありますが、「◯型はこういう性格」と聞いたり『血液型説明書』を読む前から自分はそういう性格だったと自覚している人は多いと思います。であれば、インプリンティングでは説明できないと思います。元々持って生まれた性格が血液型と少なからず関係しているとしても矛盾しないと思います。 Business Journal の記事から引用します。 東京医科歯科大学医学部名誉教授で人間総合科学大学教授の藤田紘一郎氏は、著書の『血液型の科学』(祥伝社)の中で、「血液型と性格は医学的に関係がある」と述べています。その理由として、次のように説明しています。 (1)血液型によって免疫力が異なる (2)血液型ごとにかかりやすい病気とかかりにくい病気がある (3)その結果、仕事の役割や生活スタイルが形づくられた 例えば、A型は免疫力が弱く、病気にかかりやすいため、人間関係に用心深くなったというものです。また、A型のルーツは農耕民族であったと考えられ、計画的に穀物を育てる生活スタイルが几帳面な性格を形成したとしています。 逆に、免疫力が最も強いO型は開放的でチャレンジ精神が旺盛な性格になったと考えられるといいます。また、B型も免疫力が強いためO型と似ているが、肺炎やサルモネラ菌に弱く、大勢の人の中には入らないようになり、独特な性格が形づくられ、AB型はA型以上に免疫力が弱く、人と会うことを避けるように暮らしたため、疑い深く内向的になったのではないかと推測しています。 https://biz-journal.jp/2015/07/post_10803.html 血液型と性格の関連性については、肯定的な論文も否定的な論文も両方とも存在しますが、日本社会心理学会が血液型と性格には関連はないと決め込んでいて、関連性があるという論文が査読されなかったり、関連性があるという論文を心理学の学会誌に投稿しても掲載を断られたりするようです。 「新説!所JAPAN」(2018年12月3日) で、血液型と性格に関する内容をやっていて、血液型と性格の関連性を否定する根拠として、「血液型と性格の無関連性――日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠――」という縄田健悟氏の論文が紹介されました。 この論文は大阪大学の研究チームが実施した調査のデータを縄田健悟氏が用いて実証研究したものです。ネット上に公開されているので、読むことができます。いくつかの質問項目に対して、『ぴったり当てはまる』『どちらかというと当てはまる』『どちらともいえない』『どちらかというと当てはまらない』『全く当てはまらない』の5段階から選んで回答してもらった調査のデータを用いて、その回答結果に血液型による有意差があるかどうかを検証しています。 その質問項目は次のようなものです。 1.日頃の生活の中で充実感を感じている 2.ほかの人の生活水準を意識している 3.他人との生活水準の差は,2,3年前と比べて大きくなった 4.一旦,高い生活水準を味わうと,それを下げるのは苦痛だ 5.楽しみは後にとっておきたい 6.自分は盗難にあうことはない 7.できるだけ質素な生活をしたい 8.お金を貯めることが人生の目的だ 9.将来,大きな出費や高額の買い物の予定がある 10.子供や家族,親族にできるだけ多くの遺産を残したい … 果たして血液型と性格の関連性を調べる質問項目として本当に適切だと思いますか。血液型というより、その人の置かれている状況によって回答結果が変わるような質問項目や、どの血液型の人でも当てはまるだろうと思われる質問項目も含まれていて、論文の検証内容そのものに疑問を感じざるを得ません。 実際、その論文にも下記のように記されています。 「最後に,本研究の知見の制限を1点述べたい。本研究で扱った質問項目は,心理学で扱われているような性格の測定を目的として測定されたものではなかった。本来この調査は経済学の調査として行われたものであり,主に生活やお金に関連する質問項目が多いことが特徴である。したがって,質問項目が標準化された性格特性を検討する項目でないという点には留意する必要があるかもしれない。」 論文の著書が【本研究で扱った質問項目は,心理学で扱われているような性格の測定を目的として測定されたものではなかった】【質問項目が標準化された性格特性を検討する項目でない】と認めていて、元々経済学の調査として行われた調査のデータを血液型と性格の関連性を調べるために転用しており、血液型と性格の関連性を論じるには無理があります。血液型による有意差が出ないような質問項目で大規模な調査をして、その調査データを検証した結果、血液型による有意差は出ませんでしたと主張されても、当たり前じゃないかと思ってしまいます。この論文が実証しているのは、上記のような質問項目では、血液型による明確な有意差は出ないという事だけです。 下記のような質問項目があったとして、その回答結果に血液型による有意差がなかった場合に、血液型と性格には関連性はないという結論を出せますか。バーナム効果を都合よく使っていると思いませんか。 ・毎日3食の食事を摂ることにしている ・忙しい時もあるが、時々休みたいと思う ・面白いテレビ番組を見るのが日課だ こちらが上記の縄田健悟氏の論文です。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/advpub/0/advpub_85.13016/_pdf こちらに縄田健悟氏の論文 (2014) が紹介されています。 https://www.iser.osaka-u.ac.jp/survey_data/papers.html 縄田健悟氏の論文のことを読売新聞が2014年7月19日に報じて、ヤフーが同7月19日から「血液型と性格は関係あると思う?」という意識調査を行いました。 こちらがその意識調査の結果です。 https://news.yahoo.co.jp/polls/life/11989/result 真に問うべきなのは、それぞれの血液型によって回答結果に有意差が出るような性格に関する質問は存在するのかということです。例えば、「理想的な異性が目の前にいたら、積極的に自分をアピールすることができる」「周りの人の反応を気にせずに自分の意見を主張できる」という内容なら、血液型と性格の関連性を調べる質問項目として適切だと思います。 心理学者は、血液型と性格の関連性を調べるためにアンケート形式の質問項目に回答してもらうという方法を採用していますが、人の様子や態度を観察したときに分かるような、ちょっとした性格や行動傾向の違いが、アンケート形式の調査方法では現れにくいのであれば、いくらアンケートで調査をしても、意味がないことになります。また、アンケートの質問項目は血液型と性格の関連性を調べるものとして本当に適切なのかを検討することも必要です。全く面識のない人の血液型を、その人の様子などから予想して、その正解率が偶然の域に収まるのかどうかを調べるという研究方法も考えられるのです。
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下記URLの弁護士の川島英雄さんのコラムより引用します。 私はA型なのですが、何か物事を判断するとき、いつも周りの人がどう思うか、周りにどんな影響があるか、そんなことをよく気にしています。もちろん最終的な判断は自分の決断なのですが、そのときにより気にかけるのは、自分の外側(周囲)にあるものだと感じるのです。逆に、B型の方を見ていると、私が気にするような自分の外側(周囲)の些細なことまでは気にかけず、いつも「自分」というものをとても大事にして物事を考えているように感じます。これはB型の人が周囲に気を遣わないという意味ではなく、例えば人助けしたいと思ったときでも、B型の人はあくまでも「自分が助けたいからそうする」と考え、A型の人は「その人がかわいそうだから、放っておくとまずいからそうする」と考えるのではないか、と思うのです。
質問者からのお礼コメント
とても勉強になりました。 浅はかで恥ずかしいばかりです。 いただいた情報をもとに、再度考えさせていただきます。 本当にありがとうございます!!
お礼日時:10/10 0:31
その他の回答(6件)
①何かしらの統計データをもってくる(まともな研究から持ってくれば、血液型と性格は無関係になりますが)。あるいは統計調査をする。 ②血液型遺伝子と性格を決める遺伝子が連携するか調べる ③骨髄移植などで血液型が変わった場合に性格が変わるか調査をする。 etc >「海外では血液型が偏っているので血液型占いが存在しない」 「血液型占いが存在しない=血液型占いは間違っている」とはならないと思いますが。単に海外ではちゃんと調べられていないだけかと。
結論から言うと、血液型占いが「正しい」とは科学的には言えません。 むしろ根拠に乏しく、心理的な要因や文化的背景で信じられている部分が大きいです。 まず一つ目の理由は、科学的な裏付けがないことです。 実際に大規模な研究では「血液型と性格には関連がない」という結果が繰り返し出ています。 つまり「A型は几帳面」「B型は自己中心的」といったイメージはデータに基づくものではなく、ただの思い込みの可能性が高いのです。 二つ目は、バーナム効果(誰にでも当てはまる曖昧な表現を自分のことだと感じる心理作用)が働いているからです。 「あなたは優しいけど頑固なところもある」といった言葉は血液型に関係なく多くの人が当てはまると感じます。 そのため「当たってる!」と信じやすくなるのです。 三つ目は、文化や環境の影響です。 質問者さんが挙げている通り、海外では血液型占い自体がほとんど存在しません。 これは、日本の一部の文化の中で広まった価値観だからです。 もし本当に血液型と性格が関係しているなら、世界中で共通して信じられているはずですよね。 私自身も学生時代に「血液型で性格が決まるなら同じ血液型の人はみんな似てるの?」と疑問に思い、クラスで簡単なアンケートを取ったことがあります。 すると実際は血液型と性格の傾向に明確な関係は見られず、むしろ「占いの言葉に自分を当てはめているだけ」だと気づきました。 ですから、血液型占いは「科学」ではなく「文化的なお楽しみ」として捉えるのが一番自然です。 探求活動のテーマとしても、「なぜ信じられているのか」という心理的・社会的側面を掘り下げると面白い発表になると思いますよ。
そのテーマ、難しくないですか? ちゃんとした情報も無い。もしくは少ないので調べたり話を広げるのは難しいと思いますけど。 別のテーマにしたら? たとえば、占星術は既に大規模研究で学術的に否定されてたりします。まだそっちの方がいいような。
無理です。 『占い』自体が、科学的根拠がないものだからです。仮に『正しくない』として、最低データが400程度はないと有意に正しくないとは数学的にいえません。その400のデータをアンケートで集め、統計の検定を用いて95%あるいは99%いずれでもよいので、計算してやれば、探求としては十分でしょう。