公明の斎藤代表の不記載は許される不記載ですか。 ・ 高市総裁は「長年の協力に感謝しつつも残念だ」と語ったが、周囲の反応は冷ややかだ。「公明党のやり方はひどいな。政治とカネを問題にしているが、小泉だったら、こうはならなかっただろう」。自民党内からもそんな声が漏れる。高市氏の強硬な政策姿勢に、公明党が不信を募らせたのは確かだが、表向きの理由は「政治とカネ」。自民党の裏金問題への対応が不十分だとして、連立解消を決断したと説明している。 だが、その「政治とカネ」「裏金批判」の旗手である斉藤氏こそ、過去に政治資金の記載漏れや資産訂正を繰り返していた“裏金議員”の一人だった。掲げた理想と現実のギャップ――これほど皮肉な構図もない。 「清廉」政党の記載漏れ 100万円の寄付金と1億円の有価証券 2020年、公明党副代表だった斉藤氏の資金管理団体が、東京都内の政治団体から受け取った寄付金100万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが、当時共同通信など多くのメディアに報道されている。説明は「担当者の事務ミス」。政治倫理の牙城を自負する政党としては、ずいぶんと軽い釈明だった。 翌2021年にはさらに大きな訂正があった。国土交通相として提出した資産報告書のなかで、約1億円の金銭信託や3200株の株式などの有価証券を記載漏れしていた。本人は「姉の遺産相続が予想以上で全額を把握できなかった」と説明したが、国民の多くはその言葉に苦笑しただろう。“多すぎて記載できなかった”という清貧の政党らしからぬ理由。それでも党内では大きな波風も立たず、訂正で幕引きとなった。 その人物が、今度は「自民党は政治とカネを正せ」と声高に叫び、連立を断ち切った。まるで、鏡を見ながら自らを叱責しているような滑稽さだ。 https://coki.jp/article/column/60748/#google_vignette