2025年10月7日、近畿大学中央図書館(大阪府東大阪市)が、アバターによるレファレンスサービスを開始すると発表しました。
図書館受付に設置したディスプレイに表示されるアバターを図書館員が遠隔操作し、利用者からの質問に応対します。対面では相談しづらいと感じる利用者の心理的なハードルが下がることが期待されるほか、多言語対応やテロップ表示による視覚的な支援により外国人学生や体の不自由な人へのアクセシビリティが向上したり、図書館員の在宅勤務の拡充などの働き方改革に資するなどとされています。
また、将来的には、AI技術を活用した24時間対応や、職員による遠隔操作なしでアバター自身が資料検索のナビゲーションをすることなども視野に入れていると述べられています。
アバターによるレファレンスサービスの開始について(近畿大学中央図書館, 2025/10/7)
https://www.clib.kindai.ac.jp/news/2025/1007-post_195.html
近畿大学中央図書館がアバターによる受付窓口対応を開始 学生の利便性向上と図書館業務の効率化・働き方改革を図る(NEWSCAST, 2025/10/7)
https://newscast.jp/news/7501111
参考:
CA2084 – 動向レビュー:日本の図書館におけるチャットサービスの導入について / 松野南紗恵
カレントアウェアネス No.364 2025年06月20日
https://current.ndl.go.jp/ca2084
E2790 – シンポジウム「AI時代における大学図書館の対応:課題と展望」<報告>
カレントアウェアネス-E No.501 2025.5.22
https://current.ndl.go.jp/e2790