築年数の古いマンションもリノベーションをすることで驚くほど快適に!

マンションだからこそ注意したいポイントも教えてもらいました。

リファイン新松戸 店長 関秀哲さん

松戸市を中心にマンション専門のリフォーム・リノベーションを手掛ける。物件紹介やアフターフォローも。

公開 2024/10/24(最終更新 2024/10/21)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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住宅性能を向上するリノベーション

一般的にリフォームは、「水漏れを直す」「はがれた壁紙を元に戻す」といった家の修繕や修理を指します。

一方でリノベーションは、住宅の性能を向上させる改修のこと。

例えば、「機能性の高いキッチンやお風呂にする」「断熱効果をアップする」といった工事が挙げられます。

ちなみに、私たちリファインでは、間取りや設備、インテリアデザインを変え、ライフスタイルに合わせて住み心地をよくする全面改修を「リノベーション」と呼んでいます。

最近では、中古マンションを購入し、リノベーションによって理想の住まいを実現させたいというニーズが増えてきました。

また、子どもが独立するなどライフスタイルの変化によって、それまで住んでいた家のリノベーションを検討するケースもあります。

間取り変更の例
間取り変更の例。、玄関からキッチンが回遊できるように。家事動線に沿って、パントリーやニッチ(壁をくり抜いて作る棚)といった収納スペースも十分に確保しました

配管劣化の時期がタイミングの目安

このようにリノベーションの理由やタイミングは人それぞれ。

一つのポイントとなるのは配管の劣化時期です。

配管が寿命を迎えると、特に集合住宅では階下への漏水リスクにつながります。そうなる前に、築35〜40年を目安に配管の全面交換をお勧めしています。

間取り変更や水回りに関わるリノベーションは、配管の位置も重要。

配管の交換の際に一緒に行うことで、スムーズに工事が進められます。

集合住宅ならではの落とし穴にも注意

ここ数年で多い要望は間取りの変更。30年以上前はいわゆる「田の字型」といわれる、部屋を細かく分けた間取りが主流でした。

対して現在は、部屋を仕切る壁をなくして、リビングダイニングを広く取る間取りがトレンドです。

また、キッチンとダイニングが横並びになったLD一体型の間取りは、統一感があり機能性とデザイン性が両立。「家事動線が良くおしゃれ」と人気の配置です。

家族の衣類を全て収納できるウォークインクローゼットや、玄関を広げた土間収納も需要があります。

土間収納の施工事例
玄関とつながる土間収納は、靴の他、アウトドアグッズなどの収納にも便利。収納側からも家に入れる2way仕様
リビングダイニングの施行事例
キッチンと横並びにダイニングテーブルを設置することで、配膳や片付けが楽に。グレーがかったカラーもスタイリッシュ

ただし、マンションの構造によっては希望通りのリフォームがかなわないことも。

柱と梁で支える構造のマンションなら、比較的間取りの自由度が高いといえます。

また、集合住宅で個人が手を入れられるのは「専有部分」のみ。窓やベランダ、玄関ドアは「共有部分」となるので注意が必要です。

「IHクッキングヒーター不可」「フローリング不可」など細かいルールが決められている住居もあります。ギャップを防ぐためにも、事前に管理規約を確認しましょう。

中古マンションを購入してリノベーションするなら、情報収集力のある地域に根差した会社を選ぶのも一つです。

なお、大規模なリノベーションの工期は2、3カ月程度。

現在の住居をフルリノベーションする時は、仮住まいの確保が必須です。

中にはその間の住まいを紹介してくれる施工会社もあります。

その他、荷物の一時保管や不用品回収といったサービスの手厚さも依頼先選びの参考となるでしょう。